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2011年8月・9月の「一服いかが?」


2011年8月5日(金) <レストラン MI CALVARIO>

2011年8月30日(火) <エンジェルフィッシュの子育て>
             <年中絶対無休(-_-) レストラン MI CALVARIO>


2011年9月15日(木) <裏窓のロマス>

2011年9月20日(火) <水ぬるむ>


2011年8月5日(金) 午後7時の室温21℃(ストーブつけてます) 湿度70% 曇り
<レストラン MI CALVARIO>



先日テラスに大リスが来てました! いつも向かいのユーカリの木にいる、つがいの片割れと思われます。
たぶん電線を伝って公園から登ってきたのでしょう。携帯で撮ったぼけぼけ写真ですが、嬉しかったので。
黒と茶がまざった雑巾カラーと跳ねる姿は、うちのハスミン猫似です。


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 宿六がせっせと商談を進める横で、私はデザート作りのためアグアイマントの皮をむく…
 この状況、ものすごく気に入りません。私はおさんどんのために生まれてきたのではにゃい!
 「ものわかりのいい年上女房」的に殊勝ぶった自分にも、しんそこ飽きました!!!



 おかげさまで独立後の宿六の仕事は、思いのほか順調に走り出しており、とりあえずこの寒い冬は越せそうです、やれやれです。
 ポルトガル語のクラスにも毎日熱心に通っており、あと一カ月もしたらブラジルとの商談を始める!と豪語しております。


 いっぽうの私は、寒くてぜんそくの当たり年、ということもあり、家事と少々の片づけをするだけで空しく日々が過ぎています。
 宿六の仕事がうまくいくのは「自分のことのように嬉しい」ですが、でもそれはやっぱり「自分のこと」ではないのですよね… それどころか、取り残されたような感じすらしています。
 もちろん食事作りだって、生活の基礎たるたいへん重要な仕事です。しかし毎日三回というのは…


 今はうんと遠回りして、「自分で自分のゲイジツ上のパトロンを育てているのだ」とでも思えば、少しは気持ちもおさまるでしょうか。
 宿六の事業がしっかり軌道に乗るまで、もうしばらくはがまんするつもりです。
 でも家事に何の喜びも見いだせないことは、もうじゅうぶんすぎるほど確認できたので、ぼちぼち自分の爪も磨き始めます…


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 サン・ダミアンの薔薇。
 5月の旅行では、スペインでもモロッコでも、咲き誇るみごとな薔薇を堪能しました。
 どれもさんさんと日を浴びた健康な薔薇で、帰国後スーパーでひよひよした薔薇を買っても、どうも弱々しくて気に入りません。


 そんなとき、土曜の朝市でおなじみのSan Damian(ルリン川をさかのぼったところにあるアンデスの村)から来ている奥さんが、私の理想の薔薇を持ってきてくれました。
 日を浴びすぎて、花弁が黒く焼けていたりもするのですが、丈夫で馨しくて、これが目下の私のなぐさめです。


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 こちらは今週の花。造花?と思うようなかわいい組合せでした。
 毎週どんな花か、まるでわからないのも楽しみのひとつ。
 たっぷりあるので、三つくらいに分けて、家のあちこちに飾っています。


 さいしょ奥さんに花束の値段を聞いたら、おそらく売れるとも思わず、野菜のついでに持ってきただけだったのでしょう。「…あなたならいくら出せる?」と逆に聞かれました。
 決めてくれないと買えない、と返事すると、清水の舞台を飛び降りる、みたいな相当に思い切った様子で、「えーとえーと…5ソル?!」と言うので、嬉しくなってしまいました。


 こういうアンデスのお母さん、大好き。

 いつもひと抱えもある花束で、たとえば枝咲きのユリ20本に薔薇1ダースで5ソル(140円ほど)、なんですから本当にありがたいです。
 でも奥さんのほうも、庭でいくらでも育つ花が売れるので、かなり嬉しそうな様子です。



さいきんうちの食卓を、レストランMI CALVARIO(我がゴルゴタの丘)と名づけました…
昼食を主に、それでも三、四十分で支度がすむようがんばっていますが、こんなことばっかり手慣れてしまって、なにしにペルーくんだりまで来たんだか、とますます空しいのですわ…


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白菜鍋(鶏)。新じゃがの鰹節煮。
ブロッコリーのサラダ。


ごはんは麦(morron)と半々。
当地の謎のお米(長粒米なのに味はちゃんとジャポニカ種)は、とても粘りが強いので、麦や雑穀をたっぷりまぜてもぜんぜん大丈夫です。


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休日の朝食は豆腐ホットケーキ。
小鍋でさっと作った果物ソースつき。
そして野菜をたくさん。





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大エビのスパゲッティ。
鉄板焼きの野菜。
スペインから持ってきたシェリー酒 LA INA。
(ペルーでもだれかまた、LA INA 輸入して〜〜〜)





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頂き物の日高昆布(貴重品!)を使って、鮭とキャベツ、お豆腐、茸でお鍋風に。それと新じゃがの鰹節煮。
サラダ。煮豆。
そしてやはり頂き物の柴漬け(貴重品!)



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海老のトマトスパゲッティ。
サラダ。自家製パン。




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鶏とお豆腐の煮もの。アスパラガスのサラダ。
大根・わかめのお味噌汁。
頂きものの京都の黒七味。(絶品!これがあるとなんでも倍くらいおいしくなります)


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朝食は、私はニンジン&果物ジュースと自家製食パン半切れ程度ですが、宿六はしっかり食べます。
特にタマルがあると大喜び。朝だけはペルー人。


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鶏手羽とお大根&大根菜の中華粥。
このところ寒いので、お粥がおいしいです。
サラダ。
それからピーマンとこんにゃくの地味な田舎煮。
(なぜかこれが宿六の好物。あなたほんとにペルー人??)



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手抜きの夕食の一例。
オートミールにトマトペーストとマッシュルームを加え、地卵をひとつ落として仕上げると、へんにおいしいんですよね。
またふかしたアンデスのジャガイモは、手抜きとはいえなかなか贅沢な味。



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ワンパターン化している休日の朝食。
芽キャベツは、サン・ヘロニモ(ワロチリ)の農家の人から、毎週半キロずつわけてもらうので、頻繁に登場。


アグアイマント添えのお豆腐ホットケーキは、我ながらなかなかの味。
市販品のミックス粉には癖があるので、普通の小麦粉で、その日の気分でブレンドを変えて作るに限ります。


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地鶏とグリーンピースの蒸し煮(宿六はこの三倍くらい平らげました)。

グリーンピースもよく登場しますが、当地では通年さや入りのが手に入るので、おいしくて幸せです。
あとはわかめのおつゆとサラダ。



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軽い夕食の例。
お大根と豆腐のおじや(我ながら不揃いなお豆腐の切り方…)と、蒸し鶏入りのサラダ。
(蒸し鶏は、猫様のおやつ用スープをとった残り)




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新じゃがと豚の煮もの。
こんにゃく・さやいんげん・ニンジンの白和え。
わかめサラダ。


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自家製バジリコソースのスパゲッティ。思いのほかめんどうでした…
芽キャベツとソーセージのオリーブ油炒め。
茄子ペースト入りのサラダ。
お酒は、ワイン、シェリーはあまり体重(宿六の)にも響かないので、ときどき飲みます。


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寒いのでついまた白菜鍋(豚)。
サラダ。ピーマンとこんにゃくの田舎煮。
頂き物のちりめん山椒(貴重品!)


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休日のいつもの朝食。
アンデスの固いりんごが酸っぱくておいしいので、それと苺をさっと炊くのが最近気に入っています。

コーヒーは浴びるほど!飲みます。




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私の手に噛みつくくらい新鮮なはまぐり(らしき貝)を入手したので、ニンニクと白ワインでさっと蒸して、リングイーニのソースに。
味は抜群でしたが、このはまぐり、加熱しても頑として口を開かず………


各自ナイフでこじ開けながら食べる、というおかしなこととなったので、料理の写真はありません。

貝柱が立派すぎると、そういうことが起きるみたいですね。
さすがペルー産、がっしり育ったのですね。


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すっかりダイエットのコツはつかんだので、甘いものも平気でよく食べております。

去年calleretiroさんに頂いた「抹茶&小倉アイスクリーム簡易キット」には感動しました。
粉末緑茶をバニラアイスクリームにかければ、たちまち抹茶アイスクリームになる!なんて、思いつかなかったです。


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朝食もワンパターン。
もっぱらタマルか地卵オムレツです。
それに自家製パン。


(パンは日本のレシピ本を使っていますが、当地では粉の性質が違うのか、なぜか水の量をぐ〜っとおさえるとうまくいきます)



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白身魚のニンニク焼き、ジャガイモ添え。
芽キャベツその他の野菜スープ。
ほうれんそうのおひたし。
健康的だわねえ… なんか正しい暮らしにも飽きたわねえ…





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手抜き夕食の例。
野菜ソースのスパゲッティ。
アンデスの野菜は本当に本当においしくて、野菜だけでじゅうぶん濃い味に仕上がります。
アジノモトなんかもう金輪際いりません、いろんな意味で(笑)


オリーブオイルは、Wongで売ってるのがおいしくなくて、困っていたのですが、先日VIVANDAで見かけたMONINI Gran Fruttatoというのを試してみたら、ちゃんとオリーブオイルの味がして、非常に気に入りました。
現在大量に消費中!


 以上ぜんぶご覧くださった方は、(お皿も同じのばかりだし)うんざりなさったと思いますが、作ってる私ももう本当にうんざりです。
 来週は何としてでもぜんそくをコントロールし、創造的な暮らしへの漸次復帰をめざします。

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 飾り棚と本棚が満杯で、どうしようもなくなっていたのですが、先週やっと新しいのを取りつけてもらいました。
 いつものエステバンさんの大作です。地震がこわいので、床にしっかり固定してあります。


 ひさしぶりに新しい家具を入れたので、玄関の雰囲気が変わり、ちょっと別のアパートみたいで良い気分です。
 飾り棚を満たすべき品々は、「数年前」にクスコに注文したのですが、そちらはもうしばらくかかりそうです…
 届く前に、ほかのもので棚が一杯になりそうなんですけど…




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 側面にも棚をつけてもらったのは、良い考えでした。
 食卓のすぐ脇なので、食後などいつでも手にとれるよう、いま気になっている本を並べてあります。



 …かくて新しい本棚も、一瞬で満杯になってしまったので、追加でこの右側、つまり飾り棚の裏にも棚をつけてもらうことになりました。
 登るところが増えて興奮気味の猫たち、ますます喜ぶことでしょう。(近々猫ページも復活させますね)


2011年8月30日(火)聖ロサの日 お昼の室温20℃(ストーブつけてます) 湿度75% 明るい曇り
<エンジェルフィッシュの子育て>

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 七月末からこっち、一組のエンジェルフィッシュがもう三回も卵を産み、せっせと子育てしています。
 今年のリマは雨が多くてたいそう寒いんですけど、28、9℃に保たれた水槽内は常夏なんですね。


 右の葉にびっしりついた白いつぶつぶが、エンジェルフィッシュの卵です。
 子持ち昆布みたいでなにやらうまそうですが、魚から見てもそうらしく、最初の卵は一晩にしてプレコ(ナマズ目の大食漢)に平らげられてしまいました(そこでプレコ隔離)。


 二回めはわずかながら生存魚が残り、しかし三回めは途中で稚魚全滅。
 どうも稚魚の姉さん兄さんが、弟妹たちを食べてしまった疑い濃厚…
 (稚魚が消えた朝、お兄さんたちがなぜか一気に大きくなっていたのですよね……)


 この一カ月あまり、水槽内の小さなドラマに一喜一憂しております。

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 孵化した子供たちは、おなかの臍嚢(卵黄が入った袋)が消えるまでは、水草にくっついて過ごします。

 子育て中は夜も照明を落とさないほうがいい、と聞いて実行しているのですが、おかげで緑の藻だらけになってしまい、先が思いやられます。

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 泳ぎ始めた子供たち。
 ここからは、アルテミアの乾燥卵を孵化させて、生餌を与えないとならないので、ちょっと手間です。


 親エンジェルは片時も目をはなさず、稚魚がちょっとでも離れるとぱくっと口でつかまえ、もとの場所まで連れもどします。かなりの過保護魚です。

 外から覗き込む私のことも、いつも「それ以上近づくな!」と睨んでおり、手などつっこめば必ず攻撃されます。
 ふだんはふわ〜っと漂っているだけの静かなエンジェルフィッシュの、思いがけない前向きな姿を知りました。


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 1センチあまりに育った稚魚。
 親そっくりの柄で、つついっ、つついっ、と一所けんめい流れに逆らって泳ぎ、実にかわいらしいです。
 (親は必ずカメラ目線ね)

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 エンジェルフィッシュは一度に数百もの卵を生むようですが、ほかの魚もいる雑居水槽では、生き延びる率は高くありません。
 うちでも今のところ、7匹の稚魚が残っただけです。


 卵の段階で隔離すれば、もっと効率よく増やせるようですが、いずれにしても全部は飼いきれないので、そのへんは自然(水槽内のミニ自然)にまかせようと思います。

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 小さなエンジェルフィッシュに感動していたら、市場の野菜の中に小さな小さなカタツムリ発見。
 あまりにかわいいので、テラスに逃がしてやりましたが、リマの生き物の生命力はすごいですからねえ。
 あとで大後悔時代に突入するかな……?


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 五月の例の騒動以来、私はふだん以上に厭世的な気分となり、絵がまったく描けなくなっていました。

 しかしこのまま、修業をさぼり続けるわけにはいきません。
 そこでリハビリのつもりで、首飾りと指輪をいくつかデザインしてみました。
 その絵を添えて、おなじみの銀細工店へ持ちこむと、思い描いたとおりに作ってもらえたので、ちょっと満足。


 手持ちの古いガラス・ビーズ(カハマルカのポルコン村で使われていたもの)や、モロッコで仕入れてきたとんぼ玉は、転がしているだけでも楽しいですが、やはりこういうものは身につけて使わないとね!

 またこの作業のあと、前のように絵の構図がいくらでも浮かんでくるようになったのも、良かったです、ほっとしました。

 どうも今の世の中に、絵描きとしての私の居場所はなさそうなのですが(拗ねているのではなく、私のほうも、今の世の中にはあんまし用はないなあ、と静かに思うのです)、時代はつねにうつりかわってゆきますから。
 待ち時間がたっぷりありそうなぶん、誰も見たことのない情景を、気長に描きためていこうと思います。


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サン・ダミアンの薔薇。

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 サン・ダミアン村の奥さんは、半年交代で市場に出てくるため、来年二月までしばしのお別れだそうです。
 せっかく顔見知りになって、毎週あの笑顔を見るのが楽しみだったのに、ざんねん。
 どこか花を買うところを探さなくちゃなあ。



<年中絶対無休(-_-) レストラン MI CALVARIO>

しつこいですが、南半球のリマで毎日こんなもの作って食べてるんだ、というところをお笑いください…

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豆腐ハンバーグとサラダ。
ひき肉にまぜるお豆腐は、全体の半分を超えると急に味気なくなりますが(ただのお豆腐のかたまりになってしまう)、控えめに使うとふんわり仕上がっておいしいですね。
ごはんはいつも麦と半々。


うちのコドモ(宿六)が狂喜乱舞。

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軽い?夕食。
芽キャベツとささみのパスタ。


公園の琉球桜が咲いて、寒い中にも春の気配が感じられるようになると、なぜだか貝殻型のパスタが食べたくなります。

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また中華粥。
ほうれんそうのおひたし。
サラダ。これワンパターンだなあ。


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朝食の地卵オムレツ。
アンデスの粉っぽいジャガイモをつぶして、卵にまぜてあります。


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自家製塩鮭。
野菜スープ(アンデスの空豆を入れたらすごくおいしかった)
煮豆。
木目がすてきなお皿は、結婚したときbumbumさんに頂いたもの。


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軽い夕食。
ささみ、アボカド、ジャガイモのサラダ。
お味噌汁。貴重品の柴漬け。


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貴重品・日本のカレールーで作った地鶏カレーライス。
大根菜のかつおぶし炒め。
こんにゃくの煮物。
甘い煮豆。(ステビアと半々、つまりカロリー半分のお砂糖を使い、そのかわりけっこう甘くしています)


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軽い?夕食。
ブロッコリーと鶏のスパゲッティ。
ソースのブロッコリーは、くたくたになるまで煮込むのがコツ。


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また中華粥。
サラダ。煮豆。
妙においしいセロリの葉の炒め煮。
地鶏レバーの甘辛煮。
(自然食品市で手に入れる地鶏レバーは絶品で、においがまったくなく、血抜きの必要すら感じません)


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休日の朝食。
豆腐ホットケーキ。(さいきん紫トウモロコシ粉を混ぜていますが、色と味に深みが出ていい感じ。目にも良さそうです)
野菜とソーセージの鉄板焼き。
目を覚ますためのアンデスのロコト唐辛子とコーヒー。


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牛肉そぼろごはん。(ごはんはキヌア入り)
お豆腐が多すぎるお味噌汁。
(お豆腐好きな宿六がむやみに買ってくるので、毎週消費の算段をするのがたいへんです)
セロリの葉の炒め煮。
地鶏レバーの甘辛煮は酢の物にリフォーム。


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軽い夕食。
麦とろごはんと胡麻サラダ。


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白身魚(コングリオ)と里芋、キャベツのお鍋風。
地鶏レバー。サラダ。
貴重品のお漬物。


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鶏とお豆腐の照り焼き。宿六はこの倍くらい食べました。
大根菜のかつおぶし炒め。
(市場で立派な葉のついたお大根を買うと、店の人がすぱっと切り捨てようとするので、大慌てて押しとどめます。私がほしいのはむしろ葉なのよ…)
煮豆。サラダ。ちょっとうち野菜の食べ過ぎなんじゃない?


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アンデス風の夕食。
小粒の絶品ジャガイモ(ワマンタンガ)。
修道院の尼さん謹製の甘いウミータ(トウモロコシの蒸し菓子)。
空豆入りの野菜スープ。


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朝食。いつものオムレツとキヌア入りオートミール。

野菜ジュース(リンゴ1・オレンジ1・ニンジン1・ライム2で二人分。季節によって苺やブラックベリーを追加)
もう十年ほど毎朝飲んでいますが、これで眼精疲労とはオサラバしました!作りたてでないとだめみたいですが、ほんと効きますよ!
コーヒー(BrittのコーヒーとLa Molina農科大のミルク)は浴びるほど。



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青梗菜と鶏と椎茸の中華風。
お豆腐とわかめのお味噌汁。
地鶏レバーの甘辛煮。サラダ。


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軽い夕食。
山芋入りの野菜雑炊。
宿六が妙に喜んだなあ、これ…


コップはクスコから届いたばかり。
新しい食器を使いたいのだけど、まずは食器棚に場所を作らないと…


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鶏じゃが。お赤飯。サラダ。こんにゃくの味噌煮。
黒ごまをたくさん頂いたので、嬉しくお赤飯を炊きました。


お椀の中に猫が隠れているの、わかります?
去年alpacaさんに頂いたのですが、グレー系なので、これはぜひお赤飯を炊いたら使い初めをしよう、と決めていました。
ところがこの一年あまりに事件が多く、とうとうお赤飯を炊くこともなく、やっといま食卓デビューです!


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白菜、豚、お豆腐、茸のお鍋風。
サラダ。


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軽い?夕食。
地鶏とアスパラガス入りカレーうどん。軽くないですね。


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「ちょっとどんぶり」というかわいい名前の頂きものの出汁で作った、地鶏とお豆腐の卵とじ。
(市販の出汁はふだんとは違う味なので、外食気分になって楽しいです)
地鶏レバーの甘辛煮。ほうれんそうのおひたし。
貴重品のお漬物。


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皮なし餃子(たねに片栗粉をまぶして焼くだけで、じゅうぶん餃子風に)。
サラダ。こんにゃくの田舎煮。
煮豆。
ごはんは濃い紫色のキヌア入り。


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自家製塩鮭とお豆腐の照り焼き。
こんにゃくの田舎煮。
サラダ。


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また中華粥。
私は飽きたけど、楽だし宿六も喜ぶのでつい…
サラダ。煮豆。


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じゃーん!鰻おこわ。
わかめの酢の物。野菜と茸の昆布スープ。
貴重品のお漬物。


風邪をひいた宿六のために、風邪をひいた私が作ったきのうの昼食……
頂きものの鰻と貴重品のすぐきがあって、大助かりでした!
これで風邪もじきに治ることでしょう。


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軽い?夕食。
芽キャベツと茸のパスタ。



 というわけで、この一カ月も、あいかわらずのおさんどん暮らしでした。

 宿六に家事を仕込むことは、すでに諦めました。そもそも向こうに適性がないし、私にはダメ生徒を教える忍耐力がないから、無理です。
 そこで、リマ暮らしの特権たるメイドさんの雇用も、いちおう検討はしたのですが…


 メイドさんの素人料理は食べたくないし(素人料理はじぶんのだけでもうたくさん)、掃除ひとつやってもらうにも、結局メイドさんの一挙手一投足を始終だれかが見つめていないと、思うようには働いてもらえません(リマの場合)。
 つまり、こちらの体力の節約にはなっても、時間の節約にはぜんぜんならないんですよね。
 しかもうちはアンデスの人に弱いので、決まって一身上の問題にまきこまれるし…
 だいたいが狭いアパートでメイドさん(大抵はふっくら体型)とひしめきあっていたのでは、私は何も手につきません。


 これはやはり、私が雑用に生きるしかないのか! 人生じたい、主に雑用で出来あがっているようなものだから、しかたないか…

 というぐあいに考えが行き詰っていたのですが、今後は郊外への移住計画を心のまんなかに据えて、徐々に生活を変えていこうと決めました。
 某社から一方的に縁を切られたおかげで、実はたいへん自由な身になった(ネット環境さえあれば居住地もまったく自由に選べる立場になった)、ということに、遅ればせながらやっと気づいたのです。


 とはいえこの計画、具体化にとりかかっても最低三年はかかりそうですが、今度こそ本気で考えようと思います。
 アパートでメイドさんと同居は耐えられなくても、余裕のある空間なら大丈夫なはず…
 台所仕事は私がやるにしても、掃除その他をほかの人に任せられれば、ずいぶん時間ができるはず…


 ま、ぜったいなんでもそう簡単には運ばないのがリマ暮らしですけど、五月以来ひんやりと醒めきっていた心に(そりゃあ醒めもしますよね)、少し愉快なことでも思い描いてみようか…というくらいの気力は出てきたようです。おかげさまで。
 きのうのalpacaさんの鰻が効いているのかもしれません。



2011年9月15日(木) 午後7時半の室温21℃(ストーブつけてます) 湿度68% 曇り
<裏窓のロマス>

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 うちから4,5キロのところに、500〜600メートルほどの岩山(海を目前にしたアンデス山脈さいごの起伏)があります。
 でも冬場は大抵こんなふうに霧がかかって、ほとんど見えません。


 いっぽう夏は、毎日晴れるのでよく見えはしますが、愛想のない裸の岩山なので、いままで特に気に留めたことはありませんでした。

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 ところが、9月には珍しく快晴となったある日。
 あの殺風景なはずの岩山が、鮮やかな緑色を帯びているように見えます。
 晴れても靄っぽいリマゆえ、肉眼ではよくわからないのですが…
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 そこで望遠でのぞくと、にゃんと完全にロマス化しています。

 (ロマス…ペルー海岸沙漠の丘に、冬季だけ海霧のおかげで発生する美しい緑地)

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 しかも、あららら、この黄色は…
 オルティーガの花も咲きみだれているようです。


 どこの田園風景?という感じですけど、Surco、San Juan de Miraflores、Villa Maria del Triunfo各区とLa Molina地区を分ける都心の岩山です。
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 さらに驚いたことには、もっと遠いような気がしていた、Villa Maria del Triunfoのロマスの緑と、そこにごく最近建てられたらしい掘立て小屋群まで見えています。(画面上のほうの、うっすら見える緑色の部分)

 ふつう今の時期、ここまで見通しがきくことはまずないので、無理もないのですが、十一年もここで暮らしているのに気付かなかったとは! ちょっと感動。

 山は緑なのがあたりまえの日本から見ると、何に感動しているのか意味不明と思いますが、乾ききった岩山を見慣れた目には、みずみずしい緑の山肌って、それだけで感動ものなのです。

 こうしてアパートの裏窓から冬のロマスが見え、表の窓からは夏の海が(水平線だけだけど)見える、ということは、なにも苦労して郊外に家なんか建てなくてもいいような気もしてきました…


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 念のためCasuarinasまで行って同じ山を仰ぎ見ると、まぎれもない緑のロマスです。
 おっかしいなあ、毎年こんなに緑になっていたかなあ???


 ここ数年、冬になるたびに、「なんとなく山が黒ずんでいるように見えるけど、雨で湿っているのかな?」とは思っていたのですが、いつも靄って灰色にしか見えないので、確信が持てませんでした。

 以前からこんな立派なロマスになっていたのか、それともここ数年、目に見えて増えた雨のせいで、ロマスが拡大しているのでしょうか。謎です…

 Villa Maria del Triunfoや Quebrada Verdeのロマスがあるのと、同じ岩山群ですから、ここがロマスになってもなんの不思議もないのですが…
 ただ今まで何度、この岩山が見える Av. Panamericana Sur を通っても、一度も緑に気づかなかったので、ちょっと気になっております。
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 少なくとも近年の気候変動が、ロマス現象にとってプラスになっているのは確かですね。
 なんといっても、隣家の屋根までロマス化してますから。


 これリマの屋根じゃないですよね、スペインの雨の多いサンティアゴ・デ・コンポステーラの屋根みたいです。
 お隣がこれだけ苔むしている、ということは、うちの屋上に載せた瓦屋根も苔だらけの可能性大なので、笑ってもいられないのですけど。


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 ある日曜日。
 ロマス散策をするには晴れすぎてしまったので(晴れの日のロマスは「ただの暑い原っぱ」なのでお勧めできません、霧あってこそのロマスです)、パンアメリカン・ハイウェイをChilcaまで南下、道沿いにあるロマスを見てきました。


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 このへんも、今年は雨が多かったようですね、みごとな緑色に染まっています。

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 Chilcaまで来たら寄らないわけにいかない、例の「UFOルクマアイスクリーム店」。
 絵がいいですよね、ルクマがUFOに拉致されているのね…


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 そこで名物ルクマ・アイスを食べ…
 (赤旗日曜版の10月分のコラム、何を書くか迷ってたのですが、これを食べてルクマの話題に決定)


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 きれいな白猫さんを見…、
 (ペルーもほんと猫増えましたよね、猫様がたにふさわしい文化的な国になりつつある、ということですね)


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 もう一度ロマスの緑を見て…、
 (砂漠の上に突如あらわれる緑、というロマスの特徴がよくわかる風景です)

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 さいごに海を見て家に帰りました。けっこうわるくない日曜日でした。



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青梗菜とお豆腐、豚、しいたけの中華風。
サラダ、お漬物。山芋と麦ごはん。
alpacaさんからのお茶碗、こちらのにはしっぽが見えています〜


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休日の夕食。
モロッコでのクミン責め以来、クミンを敬遠していましたが、急に懐かしくなって、アラビア風いいかげん炊き込みごはんを作成。黒いお豆があればもっと良かったのだけど。
あと、ヨーグルトとライムであえたサラダ。


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海老とお豆腐のチリソース。
煮豆。サラダ。
猫のしっぽつき麦ごはん。


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まぐろとズッキーニとマッシュルームのペンネ。これはおいしかった…
鶏のささみ入りルッコラとトマトのサラダ。
シチリアの赤ワイン。


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自家製塩鮭。
(マラスの塩だと仕上がりがいまいちですが、Huarmeyの海塩にかえたらおいしく出来ました。やはりお塩にも向き不向きがありますね)
大根菜と鰹節の炒めもの。鶏レバーの当座煮。
とろろのわさび添え。麦ごはん。


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豚とブロッコリー、さやいんげん、うずらの卵の中華風炒め。
頂きものの、お豆腐とまぜるだけで白和え完成、という便利な調味済みひじきを使った白和え。
煮豆。サラダ。


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前の晩IZAKAYAから持ち帰った鶏の唐揚げがあったので、中華粥に転用。
やはり前の日の残りの白和え。
黒ゴマサラダ。


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ホウレンソウと茸と豚少々(ほんとはベーコン使いたいけどそこはがまん)のタリアテッレ。
アスパラガスのサラダ。ワインはアルバリーニョ。


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日曜の朝。
アワイマントと苺のホットケーキ。
アスパラガスとソーセージの鉄板焼き。
アボカドとジャガイモ(パパアマリージャ)、鶏ささみ、山羊チーズのサラダ.



2011年9月20日(火) 午後3時の室温22℃(さっきストーブ消しました) 湿度66% 靄のかかった晴れ
<水ぬるむ>

    (海の水には使わない言葉とは思いますが…)


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 うちのすぐ近くに現大統領オリャンタ君の家があるそうで、おかげでさいきん近所はおまわりさんだらけです。
 家から見えるところにも、つねに5、6台の、いろんな部署からのよせあつめとおぼしきパトカーが停めてあります。


 窓から見ていて気づいた、おまわりさんの法則。
 こういうふうに婦警さん(右はし)が一人でもいるときは、必ず全員婦警さんのほうを向き、楽しそうにお話ししている、ということ。


 春めいてきて、おまわりさんも気がゆるんでいる感じですねえ。ああさいきんリマは、妙に平和だなあ。
 (大騒ぎして当選した大統領もリマ市長も、結局なんにも仕事してなくて、まあそのほうがいいのかもしれないけれどなんだかなー、という種類のいまいち釈然としない平和さです)


 暇そうなおまわりさんを見ていても仕方ないので、よく晴れた前の日曜日、ひさしぶりに海を見に出かけました。

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春の海。
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 リマから60キロばかりのところに、Boqueronという名所?があります。
 外海の波があたる岩山に、こんなふうに隙間があって、こちら側に小さなプールのような浜が出来ており、…


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 大波が寄せるたびに、どーん、どーんと水しぶきがあがります。
 それをみんなが、ただなんとなく眺めている、という名所?です。


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やわらかく泡立つ春の水。

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犬も嬉しい春の海。

 水の色がいいなあ。ヴェネチアにでも行きたくなりました!
 Boqueronのプールの中を、黒犬が背中を光らせ、泳ぎまわっていたので、さいしょアシカかと思いました。
 (ほんとのアシカは、港で小舟を借りて見に行くことができます)


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 どことなく色使いの明るい漁師町。あちこちに、夏だけ営業するらしき民宿もあります。

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 Boqueronの前にレストランがあるので、揺れうごく水の面を眺めながら、遅い昼食をとることに。

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 Mariscos saltados、要は lomo saltado の牛を魚介類でおきかえた料理。

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 brochetas de corvina、白身魚の串焼き。
 しんまでは火を通さず、良い具合に焼けていました。


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 あちこちで漁師さんが、まめに船を塗り直しています。

 夏になるとリマから人がつめかけ、民宿も大賑わいで、あまり近づきたいところではありませんが、冬から春にかけての珍しく晴れた日の午後、急に思い立って来るには、わるくありません。
 うちからだと一時間かかりませんが、もう少し遠出をしたような気分になります。


 rimac先生、ご滞在さいごの週末はどうしましょうね?
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 漁師さんの笑顔。
 週末や夏休みには、漁をやめて貸し船屋さんに変身する人も多いようです。


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サギの船長。
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 大きな口をあけて食事中の、ハイイロカモメ gaviota gris の若鳥。

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 北半球の夏のあいだ、北米のツンドラ地帯で繁殖し、そのあと越冬のため南下するキョウジョシギ。
 (キョウジョは狂女じゃなくて京女…)
 まだ九月なのにもう渡ってきたのかな??
 石や貝をひっくりかえしてゴカイなどを探すので、vuelvepiedras と呼ばれています。


 体長20センチあまりのかわいいシギです。

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 六月以来、家にこもってばかりで、水鳥を見に行くのが好きだったことすら、忘れていました。
 これから渡りの季節で、海辺や湿地がだんだんおもしろくなるので、休日はもう少し出かけるようにしなくては…


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 ひとりで砂の山を作る女の子。
 水遊びには、まだちょっと早いけどね。



 今日から四日間だけ、レストランMI CALVARIO(うちのだいどこ)臨時休業です!
 宿六が仕事で隣国へ出かけたので、実にひさびさにひとりの時間を確保!


 絵を描くかサイト更新をするか、それともイタリア映画でもごろごろ見るか…
 食事時刻・洗濯時刻・掃除時刻・お茶の時刻、等々にふりまわされず、気の向くまま、好き放題にすごそうと思います。



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