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2015年7月〜9月の「一服いかが?」
もしくは「リマでの池の作り方」



2015年7月7日(火) <池作り 第一日>

2015年7月8日(水) <池作り 第二日>

2015年7月9日(木) <池作り 第三日>

2015年7月10日(金) <池作り 第四日>

2015年7月14日(火) <池作り 第五・第六・第七日>

2015年7月15日(水) <池作り 第八日>

2015年7月21日(火) <池作り 第九〜第十二日目…(^_^;)>

2015年9月5日(土) <水辺の楽しい?お友達…>

2015年9月8日(火) <引越しからもう二年>

2015年9月30日(水) <お客さんの準備>


2015年7月7日(火) 午後11時半の室温22.9℃ 湿度74% 外気温18.5℃ 曇り
<池作り 第一日>



 その後もリマは、快晴の夏日と小雨の冬日が順繰りにやってくる、おかしな天候がつづいております。
 おとといは快晴でしたが、きのう今日は冬日で、少しだけ寒いです。


 奇妙なお天気のせいか、あるいは術後の想定内の症状なのか、体調がぱっとしないので、気分転換に池作り計画を発動させることにしました!(…じゅうぶん元気かも)

 当初の計画では、ちゃんとセメントを打って、イスラム風の細長い噴泉を作りたいと思っていました。
 でもこれは、見積りだけ取ってみて撃沈…
 (先日の手術費用がつくづく惜しいです、どうせなら自分の修理より庭に使いたかった…)


 がっかりしていたところに、園芸店のフランクリン君から耳寄りな情報が。
 弟のジョン君が、防水シートを使った格安な池作りに詳しい、というのです。


 そこでデザインを一から考えなおし、ぐっと単純化してみることにしました。
 池の形は丸型にし、注水は井戸の水撒きホースでかんたんに。
 水の循環と排水は、使っていないポンプ(なつかしのR君め!のせいで間違って購入したポンプ)を流用。


 「それなら3日で出来ますよ!」とジョン君。
 (ペルーの人が言う3日ですから、まあ6,7日みておけば大丈夫でしょう)
 費用も、セメントを使ったイスラム風の、十分の一くらいで済みそうです。


 …と、喜んでいたら、ジョン君とつぜんの地方出張。
 土用に入るまでに着工できないと、縁起担ぎの私めとしては、ちょっと困るのですが…


 でもこういうときは、いつもフランクリン君が助けてくれるのですよね。
 「ジョンが戻る前に、単純作業だけ進めときましょう」と、今日は午後中、穴掘りをしていってくれました。
 自分の仕事じゃないのにありがとう〜


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助けに来てくれたフランクリン君と手伝いの若者。
まずは人間コンパスで、池の形を決めます。
二本のミチカ・マグノリアの、ちょうどまんなかにするつもりです。


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次に芝をはがします。
さすが園芸店主、絨毯のようにくるくる上手にはがしていきます。


(右うしろの、こんもりと茂った木は、ペルーナイト枇杷。
もうちょっと体力が戻ったら、樹木の身長測定もいたしますね)


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 今日はここまで掘って、作業終了。
 あすは80センチまで掘り下げる予定です。
 下のほうは土も乾いてて固そうだし、たいへんだろうなあ…あしたは菓子パンでも焼いて歓待しなくては。


 池の構造ですが、手前の小さな池は中に石を詰め、水の浄化フィルターとして使います。
 そこから流れ出る水は、石を敷いた短い小川を通して、よく酸化させつつ池に流します。
 そして池をめぐった水は、ふたたびポンプで手前の池(石のフィルター)に戻します。
 あとはもし予算が許せば、噴水もひとつつけて、もっと水を循環させたいところです。


 これでうまく水が浄化できるかどうか…?
 試さないとわかりませんが、失敗しても防水シートの池ならやりなおしやすいので、(やりなおしたくはないけど)気が楽です。


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 禿げちょろけていたサボテン山の裏が、だいぶ緑化されてきました。

 主な功労者は、熱心に水撒きをする永吉君と、白い花のアリッサム(ペルーの人が言うところの「アリスン」)。
 リマの気候では一年中咲いてくれて、蜂蜜のような良い香りを漂わせ、さらには種がこぼれて勝手にどんどん増えるという、この上ない優等生です。大好き。


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 先週はナスカ旅行記で、ティランジアの群生地をご紹介しましたが、ちょうどうちのティランジアも開花中です。
 花の先に、親そっくりの子株もついています。


 五年前にサン・ヘロニモ・デ・スルコ(中央道沿いの高地の集落)で採取したときは、今の子株くらいの大きさでしたが、いつのまにか何十倍にも育ちました。
 おそらく一年くらいはこの状態のまま、じわじわと子株が育ち、そのあと親株が枯れるはずです。


 明日また池のつづきをご報告します。


2015年7月8日(水) 午後9時半の室温22.5℃ 湿度67% 外気温19.3℃ 曇り
<池作り 第二日>


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 朝早くから穴掘り続行です。
 今日は、赤シャツでおしゃれしたフランクリン君のお父さんも参戦。
 けっこうなお年のはずですが、力仕事というといつもお父さんがやってきます。
 じっさい若造たちより、仕事が早いんですよね。


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 午前中はここまで掘り進みました。

 土の良い色を見て、冷蔵庫にハーシーのココアがあったのを思い出しました。
 そこで大きなココア・パンを焼き、厚切りにして蜂蜜とピーナツバターをはさみ、穴掘りの皆さんに提供。好評でした。


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前方後円墳…?

 夕方5時、ここまで穴が大きくなりました。
 よくこんなにきっちり掘りましたよね!


 ミニ円形競技場というか…そうそう、まんなかで闘鶏でもすると良さそうです。
 (この冗談、忘れず闘鶏好きの永吉君に言わなくては)。
 フランクリン君は、「いいぐあいに池用の石も注文済みだし、ここで巨大パチャマンカやりましょう」と言います。


 小川とフィルター池は、説明がわるかったのか、作りかけの竪穴石室みたいになってしまったので(拙者弱ったりといえども埋葬は早いぞよ…)、あす直してもらわないとなりません。

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奥にはティオティワカンが出現…


 掘り出した土は、積み上げて小山にしてもらいました。
 (もうちょっと元気になったら、サボテン山かワスレナグサ山か、まだわかりませんが何か植えます)
 それでもまだ余った土は、刈り芝のコンポスト作りに利用することになりました。


 庭で大量に生産される刈り芝には、かなり困っています。
 猫も毎日せいぜい数本しか食べてくれませんし…
 庭の奥に積んであるのを、たま〜にフランクリン君が回収に来ますが、いつも上のほうしか持って行かないので、二年ものの下層部分は発酵を始めて湯気が上がっておるのです……


 それを見つけた永吉君が、「これでコンポスト作りましょう!」と言いだし、このところ大張り切りで作業しているのですが、ちょうどそこに土が必要なんだそうです。
 分解しかけの芝に、水を足して土と混ぜ、あとは黒い布をかけて数か月寝かせれば、良い肥料になるとか。


 恐らく、うちでは使いきれない量の肥料ができるものと思われますが、永吉君の熱心に水をさすこともないので、お任せしています。
 何にせよ再利用するのって時代に合ってますし、もし余ったらフランクリン君に押し付ければいいし…


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仲良しの永吉君父子。


 おかげさまでその後の「小さな家」は、たいへん平和な状態が続いております。

 ハム君はあいかわらずお父さんの腰巾着で、いつもお父さんの手伝いをしたがります。
 未成年に労働されては困りますけど、まあ果樹の支え作り程度なら、それも経験のうちでしょうから見なかったことにしています。


 永吉君とはとりあえず三年契約ですが、「三年たっても出て行きたくないです、ここに来てすごく幸せなので、ずーっといたいです」と今から言っています、ありがたいことです。
 とにかく緑が大好きらしく、よく世話をしてくれますし、バラなども色や形の違いによく気づいて、縷々感想を述べるので、植える私も張り合いがあります。


 またときどきは自分の奥さんに、ミニバラを摘んで持っていったりもしています。
 そういう風流を解するペルー人男性って、少なくとも私は見たことないので、宿六ともども感心しております(感心してないで学習してよ…)。


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 さきほど発見、鳩がナツメヤシの葉に巣をかけました。
 リマの鳩のお気楽さには毎度驚いていますが、これまた妙なところにいいかげんな巣を…
 見るからに不安定そうだけど、大丈夫なのかな。


 木々が茂ってきたおかげで、さいきんよく鳥の巣を見つけますが、どの鳥も平気で私の目の高さに作るので、少し呆れています。油断しきってますよね。
 「ここは安全」認定されているのは嬉しいものの、たまに野良猫が入って来るので、もう少し気をつけてほしいなあ。



 さて明日の工事は、「もしうまく運搬用のトラックがつかまれば」石を運び込む予定だそうです。
 なので工事が進むかどうかは、五分五分です(トラックってなぜか見つからないことが多いので…)


 動きがあったらまたご報告いたします。


2015年7月9日(木) 午後7時の室温23.4℃ 湿度61% 外気温19.4℃ 快晴のち曇り
<池作り 第三日>

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 三日目の本日は、何度かトラックが往復し、大量の石が運び込まれました。
 フランクリン君のお父さん、またがんばっていますね〜、腰が痛くなるから気をつけてね…


 池の形については、ハム君も私とまったく同じことを思ったようです。
 「お父さん、これ闘鶏場?」と(笑)。


 今日は快晴でした。
 気温はあまり上がらず、でも空はすっきり晴れたこんな日は、ふつうリマではありえないので(冬は曇る、夏は晴れる、その二種類しかないので)、とてもふしぎな気がします。


 うしろのロマスも、今年はほとんど緑に染まっていないようです。
 アマンカイは咲いているでしょうか…?
 タネから育てている私のアマンカイは、異常気象にも関わらず、なんとか芽吹いてくれました。
 でも今年は霧雨はあてにできないので、毎夕じょうろでたっぷり水をやっています。


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庭に河原が出現


 ルリン川の河原そっくりになった…と思っていたら、まさにそこから石を持って来たんだそうで。
 法律上、問題ないのかどうかは知りませんが、よく採石トラックが河原に入ってますから、たぶん大丈夫なのでしょう。
 ま、石屋に注文したところで、結局は川から取って来るでしょうし……ここはペルーなので。


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古代祭祀センター…?


 宿六も「パワースポット…」とつぶやいていました。

 竪穴石室はまだ直ってなくて心配です。
 昨日今日と、調子がいまひとつで引きこもっていましたが、明日はがんばって現場に張りついてたほうが良さそうです、何か違うものができてしまうと困るので。


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 フランクリン君自慢の大石。
 これでミニ滝壺を作りたいそうです。うーむ…


 ジョン君はまだ山から帰らず、池は専門外のフランクリン君が采配を振っているのですけど、大丈夫なのだろうか…

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 今日はまたまた鳥の巣発見。どこにあるかわかりますか?

 バナナはしっかり実が入りました。
 フランクリン君によると、切り取ったほうが早く熟すそうですが、木の上で(バナナは木じゃないけど)完熟させたものを一度食べてみたいので、もうしばらく待ってみます。


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 バナナの房の茎の上で鳩ががんばっているので、やれやれ、どっちにしても切れませんね…
 念のためニームオイルを撒いておかねば。


 あ、左のほうのバナナが一本、黄色くなっています!
 真の無農薬&完熟バナナ、ちょっと楽しみです。



2015年7月10日(金) 午後9時半の室温22.8℃ 湿度62% 外気温19.7℃ 快晴のち曇り
<池作り 第四日>

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 今日はついに、ジョン御大のおでましです、昨夜ワンカベリカから戻ったそうです。
 気になっていた配線のしかたなど相談して、一安心。


 ジョン君(手前)とフランクリン君(奥)兄弟は、ぱっと見がそっくりで、いつも一瞬どちらかわからなくて困ってしまいます… 話すとぜんぜん違うのだけど。

 今日はこの二人から、なんとも嬉しい情報が。
 パチャカマックには野生の亀や蛙がいるんだそうで、池の完成後に持ってきてくれる由。


 蛙が鳴く庭はいいですよねえ…(それともペルーイシチドリの格好の餌になってしまうかな?)
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ペルーイシチドリさん

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 ジョン君、てきぱきと池の形を修正してから、防水布の敷き込みを始めます。

 さいしょに敷くのはペットボトルの再生布。
 これで草木の根の侵入なども防げるそうです。


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 種々雑多な仕事経験のある永吉君も、防水布を使った池作りは初めてだそうで、興味しんしんで見学しています。

 再生布の上には、池用の防水シートを敷きますが、そこで問題発生!(まあ何かはあるだろうと思ってました)
 池の直径が、予定より1メートルも大きくなっていることが判明したのです……
 フランクリン君とお父さん、つい手がすべった模様。


 その結果、防水シートが足りなくなってしまい、ジョン君は「200メートル単位でしか売らん」と言い張る販売店と談判中。

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 午後には追加の石が到着。

 いまルリン川では河岸工事をしており(たぶんエル・ニーニョ対策)、ほしい人に石を分けているんだそうです。
 なーんだ! 法律違反かも?と心配して損しました。


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 砂利も到着。これは近所の店で購入しました。
 池の底に敷いたり、フィルター用のミニ池に詰めたりして、バクテリアに大いに繁殖していただくための砂利です。


 フランクリン&ジョン君の弟、アレハンドロ君も手伝いにやってきました。
 …この兄弟の名前、統一感には欠けますね、お父さんに名付けの由来を聞いてみなくては。


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 今日は結局、防水シートが手に入らず、この状態で終了。

 みんなが帰ったあと、じっくり検分すると、のどかな小川になるはずのところが、岩だらけの急流になりつつあるらしく…
 しかし私も池なんて作ったことないですから、この微妙な違和感、どう表現していいかわかりません。
 「全体に石を入れて、水を流すと雰囲気はぜんぜん変わります」というジョン君の説明を、今は信用するほかないようです。


 池じたいも、もっと小じんまりとかわいい丸池を思い浮かべていたのですが、日に日に大きくなっていくような…
 パック入りのお肉すら、家に持ち帰ると、店で見たより大きくなっている国なので、しかたないのかなあ…


 ま、日本的な繊細な楽しみは何もない国ですから、かわりにペルーらしい「何でも大雑把」のおかしみを、とことん味わうしかないですね!今回もまた(笑)


2015年7月14日(火) 午後6時半の室温23.1℃ 湿度65% 外気温18.7℃ 霧雨
<池作り 第五・第六・第七日>


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 第五日(土曜日)
 砂利を池に入れ始めました。


 今日はみなさん車で乗り込んできて、カーラジオで大音量のテクノ・クンビアをかけっぱなし。
 私はどうにも落ちつきません。
 アンデスへ行くと、方々でいやおうなしに聞かされる種類の音楽なので、聞くだけで酸欠気分になってしまうのですよね。


 ところで左のレモン(ライムかも)、急に調子づいてどんどん実をつけるようになりました!嬉し。

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 池のまわりに丸石を並べ、底には砂利を敷きます。
 今日はジョン&フランクリン君、二人とも水色のTシャツなので、ますます見分けがつきません。


 ここで発覚したのが、ジョン君はふちに石を並べるだけで、池の中は黒いシートむきだしのまま工事終了〜というつもりだった、ということ!
 「どうせ水を入れるんだから見えやしません」と言うのですが、見えるってば……


 交渉の末、もっとたくさん石を持ってきてもらうことになりました。いま気付いてよかったです。

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小川?部分に、フランクリン君自慢の大石を設置。

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ものすごく石だらけ…
水入れたらほんとに池らしくなるのかな……


 ジョン君は「昼抜きで働いて、絶対今日中に終らせる!」とはりきっていましたが、午後3時ごろ見かねて鶏の丸焼きを出したら、急にみなさん戦意喪失したらしく…
 食後まもなく帰って行ってしまいました。失敗失敗(笑)


 やっと静かになったので、じっくりと現場検証。
 右の小川?部分は、激流ではなく、インカの水路風になってきてわるくないです。


 ただ、セメントがたいへん見苦しく、いいかげんに塗りつけられていたので、宿六と二人で一時間ほど補修工事をしました。
 それがなかなか楽しくて、体力がもうちょっとあったらなあ…と思わずにはいられません。
 でも最後の細かい仕上げは、あとで寝込む覚悟で、自分でやるつもり!


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 第六日(月曜日)

 この日はアレハンドロ君のトラックがなかなか空かず(植木の配達が忙しかった由)、ジョン君は午後から登場。
 さらに大量の石が持ち込まれました。


 いまやトラックの轍だらけて、丹精の芝は、たいへんかわいそうなことになっています…

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 フィルター池にもだいたい砂利を詰めたところで、いよいよ水を入れ始めます。
 このぶんなら今日中に完成かも?!と、高まる期待…


 ところが、ああ残念、うまく水が溜まらないことが判明。
 きのうの手伝いの若者たちが、あやまって防水シートに穴をあけてしまったようです……
 しかたないので、翌日対策を検討することになりました。


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中央の石はクントゥル・ワシじゃなくて噴水になる予定…


 そして第七日の本日。
 午前中にフィルター池のシートを敷き直し、一部セメントで補強し、あとは池に石を追加しただけで終り。
 「夕方5時ごろ、セメントが乾いたか様子を見に来ます」と言ってたけど、来ないなあジョン君。


 この池作り、はじめジョン君は「3日で出来ます!」と大風呂敷を広げてましたが、私の予想では6・7日。
 でも最終的に当たりそうなのは、宿六の「今週いっぱい」説。何も賭けなくて良かった。
 別に急ぎの工事ではありませんが、ジョン君も早くこれをやっつけて次の仕事に移りたいでしょうから、八日目の明日こそ終ることを祈ります!


 永吉君は、「どんなふうに水が流れるのか、早く見たい!」とそわそわしています。
 私も早く見たいです…あんまり石が増えすぎて、池になったところが想像できなくなってしまったので…


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不死身のストック……

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冬に芽吹く朝顔……


 シリーズ・恐るべきリマの植物たち。

 左のストックは、去年の今ごろ植えたのですが、そのまま本日に至るまで、お休みなしでず〜っと咲き続けています……何というお買い得な苗だったことでしょう…

 また、ポーチに植えたソライロアサガオ(西洋朝顔)は、満開のあとあっけなく萎れてしまい、原産地が近いとはいえさすがに多年草にはならないのね、と思っていましたら…

 いまふと見ると、足もとに無数の双葉が!
 いくらエル・ニーニョ現象発生中とはいえ、冬に朝顔が芽吹くとは!
 枯れた朝顔のあとには、マダガスカル・ジャスミンを植えたいと思っていましたが、植えなくていいようですね…(-_-)


 今年のこの奇妙な冬は、たしかにタネまきには最適らしく、北半球の品種でもどんどん発芽するので、それには大喜びしています。
 何度も失敗したスミレも、今年は試す甲斐があるかもしれません!



2015年7月15日(水) 午後11時の室温22.3℃ 湿度70% 外気温18.8℃ 曇り
<池作り 第八日>


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 ジョン君はまた急用で山に行ってしまい、今日は代理のフランクリン君がやってきました。
 更に石を足してから、井戸のホースで水を入れ始めます。


 するとすぐに、小鳥が偵察にやってきました。
 小鳥や蝶、トンボたちには、なによりの贈りものでしょうね。


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 半分くらい水が入ったところで、モーターを接続、「あ〜うまく噴水になった!」と皆で喜びあっているところ。
 今は凝りに凝った噴水ノズルがいろいろあるようですが、私はこういう素朴なのが好きです。


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フィルター池には砂利を追加。

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 奥のティオティワカン山の、土止め用の石も持ってきてもらいました。
 あとでうまく配置しなおして、間にはびっしりと植物を植え込むつもりです。


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 一仕事片付けて、おやつもたくさん食べて、フランクリン君たちは満足して帰っていきました。
 次は金曜か土曜に、少々の手直しに来てくれるはずです。
 私たちは庭に残って、日暮れまで注水をつづけます。


 手前のフィルター池では、泉のようにぽこぽこと音を立てて水が湧き、それが短い小川をさらさらと伝って、大きな音のする噴水池へ流れこむようになっています。
 なので池のまわりを歩くと、場所によって三種の異なる水音がします。


 そこまで考えていたわけじゃないのですが、意外にも気のきいた構想だったようです♪

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 やっとほぼ満水となりました。おお〜、なかなか良い感じ!

 大きな水音がすると、あたりの空気が一変しますね。
 現実感がなくなるというか、どこか知らない国の、知らないお宅の庭に来たみたい…


 と、たいへん良い気分になっていたのですが………
 まもなく現実に引き戻されました(笑)


 夜遅く、ふっといやな予感がして(いやな予感ってなんでいつも当たるのかな〜)、懐中電灯を持って見に行くと、泉(フィルター池)と噴水池、両方とも水位が大幅に下がっています!
 あ〜あ、水漏れしてますね…orz


 すぐにフランクリン君に連絡、明日また来てもらうことになってしまいました。
 こんなときでも、「ご心配なく、じゃ、明朝は早く行きますから!」とさわやかな対応なのはありがたいですけど、重い河原石をぜんぶどけて問題を探すのは、さぞたいへんでしょうね…
 私がやるわけじゃないですが、もう想像するだけで腰が……


 しかしまあ本日のところは、完成したらどんな感じか、わかっただけで満足でございますとも、はい。
 なんといってもここはペルー、なにごとも一度でうまくいくことは、まずないのですから。


 ところで、うちの庭はかすかに傾斜があって、家は池よりほんのわずか低いところに位置しています。
 明日の朝、ポーチあたりで洪水が起きていませんように。眠れるかな私?



2015年7月21日(火) 午後3時の室温22.5℃ 湿度58.5% 外気温25.4℃ きのうもきょうも快晴!
<池作り 第九〜第十二日目…(^_^;)>


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一からやり直し…
ま、なんとなく予想はしてました…



 第九日(木曜日)。
 朝になると、水はきれいさっぱり、すべて消えておりました。
 家への浸水はなくてほっとしましたが、いったい水はどこへ?…いずれ井戸に戻るのでしょうね。


 まもなく、とほほ顔のフランクリン君と助手二名がやってきました。
 苦労して石と砂利をすべてどけたものの、原因は特定できず。
 おそらく、継ぎはぎの防水シートがいけなかったのだろう、ということで、池の形に合わせたシートを注文しなおすことに。さいしょからそうしとけばよかったのにねえ。


 これはジョン君の失敗ですが、山に行ったジョン君からは音沙汰ありません。ジョーン、カムバック!

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 ついに十日目…(金曜日)。

 夕方、新しい防水シートとフランクリン君が到着。
 今度のシートは見るからに丈夫そうです。
 この日は三人がかりでざっと敷き直したところで、早々に日が暮れました。


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 十一日目(土曜日)。

 フランクリン君と助手(今日は助手は一人だけ、予算が足りなくなってきたようです…)が、午後までかかって石と砂利を並べ直し、いよいよ水を入れ始めたところ。
 フランクリン君が不安そうに眺めています。


 さいしょのうちは、すべて順調でした。が…
 やがてフランクリン君、頭を抱えて、フィルター池のそばに屈みこみます。
 「なんか水、減ってきたみたいです……」


 でもまわりに水漏れはありません。
 単にモーターを止めると、重力で下の池に水が流れてしまうようです。
 これは解決法がありそうなので、月曜まで考えることにして、この日は解散。


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 一行が帰ったあと、池のほとりにコニファーの小さな苗を植えました。
 ざっと水をかけて埃を落としたら、すぐに小鳥が飛んできて、夢中で身体をすりつけ大喜びです、これがほんとの森林浴。
 (濡れネズミでよくわからないけど、たぶんキバラメグロハエトリ君)


 池のまわりには、こういうクリスマスツリー型の木をだんだんと植えていって、年末になったらソーラーイルミネーションで飾りたいです、水に映ってきれいでしょうから。
 イトスギの仲間は、たいへん「リマっぽくない木」なので、そこがまたいいんですよね。
 (リマ市内でも植えてるところはありますが、ほかに迫力のある街路樹が多すぎて、あまり印象に残らないのです)


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 とうとう十二日目(きのう月曜日)。
 だれだ〜「こんな小さな池、三日で出来る」と言ったのは?!(それは現場放棄のジョン君でした…)


 土曜日の問題を永吉君に相談すると、逆流防止のバルブ(写真の金色の部品)をつければいい、と教えてくれたので、日曜にSODIMACで買ってきました。
 (あっ、部品の値札をつけたまま設置してありますね、こういうペルー式には、私はもう驚きませんがくたびれました…)


 事実上、しろうとだけで作ったので、「高いところの水はほっとけば低いほうへ流れる」ことすら思いつかなかった次第です。
 小学校時代の理科の先生に、うっかりを叱られそうだわ…


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 バルブをつけてもなお、心配そうなフランクリン君。
 今度は逆流もしないし、大丈夫みたい……?


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うっ、ざんねん、心配的中……
またフィルター池から水漏れが!


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 幸いこれは、単に縁の高さが足りなかっただけでした。
 (土地に傾斜があるのに、だれも水準器とか使わないから、当然の結果ではあります)
 今日は人件費を節約して一人でやってきたフランクリン君、土の盛り直しも孤軍奮闘です。


 弟のジョン君が池作りを安請け合いし、少なすぎる見積もりだけ出してドロン…してしまったので、フランクリン君が責任を感じて、とうとうさいごまでやり遂げてくれたのです。
 やっぱりフランクリン君は頼りになります。


 ジョン君の無責任による損害は、うちでぜんぶ被るわけにはいきませんが、かといってフランクリン君の損になっても気の毒なので、落ち着いてよく計算してもらってから、妥当な線を見極めて支払いをすることになりました。
 池を見るたびに、フランクリン君のとほほ顔が水面に浮かんでくるのでは、困りますもんね。


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 きのうきょうと良く晴れて、水鏡があるのが嬉しいです。
 (エル・ニーニョが来ないふだんの年は、池のせいで冬がもっと寒くなりそうですが…
 そういえばそこまでは考えていなかった…)


 家を建てたときも、ものすごく手作り感あふれていましたが、今回も似たり寄ったりで、それでも最終的にはそれなりにそれっぽく出来てしまうのがペルーなのですよね。

 とはいえまだ完成にはほど遠いです。
 あちこち配管や黒い防水シートが覗いて見苦しいし、飾りの草花も必要だし、水草やボウフラ予防の魚もいるし、ティオティワカン山にも何か植えないと雨で崩れてしまいそうだし…


 順次かたづけていったら、それだけで私の今年は終った、ということになりそうです。

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 とりあえずの完成祝い?で月が出ました。
 7月のリマの月なんて、めったに見られるものではありません。



 どうか明朝、また水が消えたりとか、してませんように。
 (消えていても、別に今さら驚きはしないと思いますが…)



2015年9月5日(土) 午後2時の室温23.5℃ 湿度72.5% 外気温22.5℃ もうすぐ晴れそう
<水辺の楽しい?お友達…>

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 憧れの熱帯睡蓮、ついに栽培を始めました!
 タネもいろいろ手に入れたので(何にもなさそなリマですが、愛好家の伝手をたどると見つかるものもあります)、夏に向けて少しずつ育ててみます。
 リマの気候なら、外で冬越しできるのが嬉しいです。


 庭番の永吉君、睡蓮は初めてだそうで、感動のあまり写真を携帯の待ちうけにしているそうです〜
 (それより子供の写真にしときなさいって(笑))


 …しかしこの池、完成後も問題山積で、睡蓮を入れるところまで漕ぎつけるのが大変でした。

 水の減りが異様に早かったり(小川部分に大穴あいてました)、モーターが壊れて漏電したり(これは笑えない事態でしたが、幸い感電者・感電魚・感電鳥・感電野良猫等は出さずにすみました)、8月中はずっとそんなこんなで明け暮れました。

 けれどフランクリン君と永吉君の協力を得て、なんとかかんとか解決し、やれやれ良かった……と思ったのもつかの間。
 今度はボウフラとカゲロウが大発生! これはもう魚を入れるほかありません。


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 まずは地元での調達をめざそうということで、永吉君・ハム君父子が、大張りきりでルリン川に向かいました。
 そして数時間の格闘ののち、6・7匹(笑)の小魚ちゃんを連れ帰りました。


 写真は、バグレbagreと呼ばれる当地原産のナマズの仲間(たぶんAstroblepus formosus)。
 口に吸盤があって石にしっかりくっつくので、高地の急流でも流されず、軽く標高3500メートルくらいまでは生息域だそうです。


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 これも当地原産の、カラシンの仲間(たぶんBryconamericus peruanus)。
 リマの熱帯魚店では、同じ種類の、でももうちょっときれいな色のをよく売っています。


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 こちらは外来種、日本でも悪名の高いカダヤシ君のようです。
 北米原産ですが、ペルーでも放流されていたんですね。
 当地では野生のグッピー(guppy salvaje)等の名で呼ばれています。


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 そしてこっちはティラピアのように見えます、養殖場から逃げたのかな。

 ちょっとすくってみた半分が外来種ですから、ルリン川でも多摩川(…タマゾン川と改名したという噂はほんと??)なみに、外来種がはびこっているのかも知れませんね。
 でもこうして取ってくれば、みなわが家のかわいい水辺の仲間です。


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 ルリン川の面々は、蚊対策部隊としては優秀そうですが、いかんせん数が少なすぎます。
 そこで熱帯魚店のプラティも池に放しました。
 水温は14、15℃もあればいいので、リマの冬なら外飼いできます。


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 さらにはティラピア(ピラニアにあらず、念のため…)も導入。
 リマ市内の愛好家さんから、殖えすぎて困っているという稚魚を70尾、譲ってもらいました。


 ティラピア飼育は福利厚生の一環で、もしうまく育ったら「小さな家」に食料として支給するつもりです。
 (というわけで、放流する永吉君、とても嬉しそう)


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 かねがね理想としてきた古代エジプトの池…
 (ナツメヤシ、糸杉、イチジクなどに囲まれた池に、パピルスと熱帯睡蓮が育ち、ティラピアが泳いでいる…)
 …に、けっこう近づいてきたかも?…♪


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 魚がいろいろ入って、これで万全の蚊対策!…と思いきや、ティラピアたちはまだ幼すぎるのか、なかなかボウフラが減りません。
 そこで、大食い能力が期待できるコメットも加えることに。


 こんな袋入り金魚を見ると、一瞬で子供時代に引き戻されますね!
 ひととおりの金魚や各種メダカ、タナゴ、ハヤ、ドジョウなど、小さい頃は手当たりしだい飼いましたけど、コンクリート沙漠のリマ育ちの宿六には、まったくそういう経験がないそうです。


 それでコメットとまちがえて、リュウキンも一匹買ってきてしまいました(知らないんだから仕方ない…)。
 思った通り、おっとりしたリュウキン君をすぐコメットがいじめ始めたので、返品するためバケツに隔離しておきました。


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 するとなんと!!

 翌日、そのリュウキンを狙って、私のポーチにシラサギが侵入したのです!
 右のバケツの中にいるリュウキンを、外から執拗につつく音で気づきました(蓋をしといて良かった…)


 ルリン川やまわりの農地でよく見かけるシラサギですが、わが家のポーチの物陰に置かれた、金魚が一匹だけ入ったバケツを目指してやってきたと思うと………恐ろしいです。
 この鋭い目つきと、恐竜みたいな脚もご覧ください。


 しかもこいつ、ほとんど人を怖がりません。
 脅かしても逃げようともせず、バケツがだめなら…と池に移動し、悠々と漁を始めます。
 魚を入れたばかりなのに!やめてやめて!

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リュウキン君、うしろ!

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 しかたなく宿六が棒で追いたてると、シラサギは二本脚でよたよた走って門まで逃げて、そこでふわっと飛びあがり、一瞬で池に舞い戻ります。
 宿六、完全にシラサギに舐められてました。


 ついでながら背景は、去年11月に車庫の日除けに植えた、グラナディージャとマラクーヤ(どちらも時計草、パッションフルーツの仲間)。
 順調に育って、良い日陰を作ってくれています。実もなり始めました。


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 その後も何度追っても無駄で、結局その日は午後いっぱい、こうして池の中を睨んでいたので、魚たちの運命やいかに…と、気が気ではありませんでした。
 ただありがたいことに釣果はなかったらしく、シラサギ君とりあえず今日までは戻って来ていません。
 これで一安心…していいのかな……?


 シラサギを至近距離で見るのは初めてで、美しさにはもちろん感心しました。
 でも私の池を漁場にされたのではたまりません。


 なお、九死に一生を得たリュウキン君は、無事お店に返品、プラティとかえてもらいました。
 いずれコメットやティラピアが大きくなったら、プラティの安全も保証はできませんが…
 まあ魚や鳥には、哺乳類とは違う種類の冷酷さがありますから、ある程度の弱肉強食は避けられませんね。

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 「一時はどうなることかと思いました」と、うつむきがちに事件当時を述懐するリュウキン君。
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 作りものみたいにかわいいこの鳥は、ソライロフウキンチョウ。
(Thraupis episcopus、当地での俗名は「バイオリン弾き」violinista)


 たまにしか見かけなかった小鳥ですが、池に水を入れてからは毎日来てくれます。
 鳥は鳥でもこういう鳥は大歓迎。


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 こちらも大歓迎の水辺のお客さん。
 愛嬌者のミゾハシカッコウ夫妻。


 このほかタカや黄色い小鳥など、新顔も多くなりました。
 池のおかげで、今度の夏は小鳥と蝶の種類増加が期待できそうです。


 …あっ、それから大発生したボウフラとカゲロウは、あっというまにいなくなりました。
 かわりにコメットが猛スピードで太ってきております…



2015年9月8日(火) 午後4時半の室温22.7℃ 湿度67.5% 外気温20.7℃ 明るい曇り
<引越しからもう二年>


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永吉君丹精の無農薬ブロッコリー(猫は大きさ比較用)
葉っぱまでやわらかくてぜんぶ食べられます。
おかげでハム君の野菜嫌いも、だいぶ直ってきたそうです。



 9月5日に、二回目の引越し記念日が巡ってきました。
 この二年のあいだ、ねんがらねんじゅう家の修理をしてましたし、アントワネットちゃん事件なんてのもありましたし、加えてまさかの入院騒ぎやら、池作り騒動やら、ほんと気の休まる時がなかったですねえ。


 でも今年3月に永吉君が「小さな家」に来てからは、その穏やかなお人柄のおかげで、私たちもぐっと暮らしやすくなったのはまちがいありません。
 「小さな家」の庭も、アントワネットちゃん時代より活用されていて、今は数十本のブロッコリーとニンジンとカリフラワーが育って見事なことになっています。


 ところで猫番君とアントワネットちゃんは、結局あのまま、パチャカマックに居着いてしまったようです。
 猫番君には今でもときどき、アパート修繕の仕事などをお願いしています。


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 引越し一年記念はバラでしたが、二周年の記念植樹はこのブーゲンビリア。

 どこぞの別荘でせっかく大樹に育っていたのを、切って捨てるよう依頼されたフランクリン君が、ぬかりなく挿し木にした中の一本です(要はぶつ切りの丸太状態のを土にいけただけで、ちゃんと根付いたそうです)。
 このまま立木風に、こんもり丸く育てたいです。


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バナナもめでたく収穫。
百本!ほどついていました。


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嬉しくバナナを持ち帰る、永吉君ハム君父子。


 うちでは八本だけもらって、残りは福利厚生の一環として「小さな家」に支給しました。
 二週間でかるがると食べ尽くしたそうです〜


 いったん実をつけたバナナは、あとは枯れるだけなので切りましたけど、根元からは子株が何本も育っています。
 もしかしてバナナって、一度植えたら永遠に再生しつづけるのかな…?


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 エル・ニーニョ現象のおかげで、この冬はほんとあったかいです。
 でも雨も多く、ロマスはきれいな緑に染まってほっとしましたが、年末以降の気候がどう転ぶかが気がかりですね…


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 私めは四月の手術の影響で、少し体質が変わったようです。
 どうしても避けられない変化で、後遺症とも呼べないレベルですが、ちょっと気が滅入るので、気分転換に水槽をパワースポット化してみました〜!


 浅間神社に樹海、赤富士…というつもり(^_-)
 ダサすぎるかと思いましたが、これ意外にいいです、富士山にはネオンテトラも似合うのですねえ。


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 きのうは池にパピルスを入れました。
 夜、さわさわと揺れるパピルスを一人で見ていると、とんでもない前世をフイっと思い出しそうで?ちょっとこわくなったり(笑)
 ティラピア君たちもじわじわ成長しています。


 あとはブルーロータス(エジプトの壁画によく描かれている青い睡蓮、タネは入手済み)を育てれば、ミニ・エジプト池の完成ですね。
 ただ睡蓮は、ティラピアに食いあらされるという恐ろしい説もあり、どうすべきか研究中…


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 7月から10月にかけて、パチャカマックはお祭りの連続で、花火の音が聞こえない日とてありません。

 花火を見ると、楽しいよりも、つい人生の空しさに思い至ってしまうお年頃(^_^;)なのがちょっと残念ですわ。
 十年早く越して来たかったなあ。



2015年9月30日(水) 午後5時半の室温23.5℃ 湿度69.5% 外気温20.7℃ 快晴!
<お客さんの準備>

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 9月はかねてからの予定通り、日本からbumbumさんkotetsuさんが遊びにみえることに。
 そこでこの機会に、長いこと気になっていた家のあれこれを、まとめてやっつけました!


 まずは猫を隔離して、台所のテーブルを塗装。
 白木のまま布をかけて使っていましたが、SODIMACで見つけたdanish oil(オイルステイン)を塗ったら、とても良い色になりました。
 作業もかんたんで、もっと早くやればよかったです。


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壁の空白は、自分の写真で飾ります。
うーむ額の威力……意外にいいかも。


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 二年前の引越しのとき、資金が尽きてカーテンをつけられなかった書庫の窓。
 トゥアレグ族のほっかむり布を、釘とリボンでつるしてみました。
 (この布、モロッコでもっとたくさん買えばよかったなあ…)


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 これまた時間と資金の節約のため、飾りの彫刻をあきらめた居間のとびら。
 ここにはトゥプ(*)を飾ることにしました。


 (*トゥプ…アンデスの女性が肩布を留める装飾品。
 植民地時代以降は、このようにスプーンの形をしたものが多いです)


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 池のまわりには、ランタンと丸太の腰かけを。
 バーゲンで手に入れた白木のランタンを、アクリル絵の具で水色に塗って、ガラスも曇りガラス風に細工しました。


 腰かけは、近所の材木店で売っているユーカリの丸太です。
 長さ80センチ〜100センチのものが60ソル(切断料こみ)。一本で腰かけが二つ取れました。


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 夜になるとこんな感じに。
 定時に灯るニセろうそくと、便利なソーラーイルミネーションで、毎晩勝手に照明されます。


 どちらもリマではまだ見かけないので、米国amazonで購入しました。
 いかにも「小さな家」の子供たちが喜びそうで、クリスマス前にもう少し増やそうかと思案中。
 さいきん個人輸入がかんたんになり、たいへん危険で嬉しいです……


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 池の魚たちはとても元気です。
 ティラピアとコメット金魚は少し大きくなったようです。
 夜あかりをつけておくと羽虫が落ちて、それがまた良い餌になるようです。


 池が完成してから水はそのままで、蒸発したぶん井戸水を足しているだけですが、意外にきれいに保たれています。
 濾過池の効果でしょうか??
 日によってかすかに濁ったり、驚くほど透明になったり、水も生きている感じがします。おもしろいです。


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 丸太の一本は中庭に持ってきて、ずいぶん前にワラスで買ったふくろう君の止まり木に。
 (夜に光るふくろう君、お客さんたちは気付かれたかな?)


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 どんどん調子が出てきて、ポーチの家具も塗装してしまいました。
 スプレーペンキは楽ですが、完全にラリってしまって、そのあと一時間ほど一人で喋りつづけていたらしいです…(本人は記憶なし)


 たまのお客さんで大いに張り切ったおかげで、思っていたことの8割くらいは片付きました!上出来上出来。
 できなかったのは、表門のリモコン設置。
 門が自動開閉されると、安全ですしかっこもいいのですが、これは次のお客さんの機会(来年かしら…)にでも。


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釣れたての魚、ピンタディーリャを見せてくれる漁師さん


 さていよいよお二人がリマにみえると、いっしょに舟遊びをしたり…

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おいしいものを食べたり…

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おいしいジュースを飲んだり…


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 猫の餌付けショーをご覧いただいたり…
 (キャットニップ・ショー(猫の合法ドラッグパーティ?)も開催すれば良かった…と後悔中)



 でも楽しい時間は、あっというまに過ぎてしまいます。
 しかも、ただでさえ私は友達が少ないというのに、二人いっしょにペルーに来られた日にゃあ……(笑)
 帰国後の寂しさも二倍で、かないませ〜ん!
 今後は回数が増えるように、できるだけ分散して来て頂く方向でよろしくお願いします〜


 好き好んでのこととはいえ、かなり孤独な暮らしの私にとって、三人女子会はたいへんな贅沢でした。
 あと二晩くらいはつづけて開催したかったですね。


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kotetsuさんとスーパーで見つけた新製品。
トウガラシ型の壜に入ったトウガラシ・ソース。


 (kotetsuさん、その後、緑色とオレンジ色の姉妹品も出てましたよ。
 緑はワカタイ入り、オレンジはパイナップル入りだそうで、つい緑も買っちゃいました。
 でもやっぱり最初にあった赤(写真の手前)が、いちばんかわいいですね)



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