2014年9月〜12月の「一服いかが?」
2014年9月19日 <パチャカマック移住からもう一年>
2014年10月3日 <民宿「星乃家」>
2014年10月10日 <草木の勢い、おそるべし…>
2014年10月17日 <オウムは死して…飼い主のつれあいを痩せさせる>
2014年11月10日 <囚われのブーゲンビリア姫、無事救出>
2014年12月19日 <配電盤が火を噴いた…(^_^;)>
2014年12月26日 <胃痛のそのわけ>
2014年12月31日 <年末になぜかとつぜん、ナツメヤシ移植大作戦>
2014年9月19日(金) 午後11時半の室温21.1℃(ストーブあり) 湿度74% 外気温16.9℃ 霧雨
<パチャカマック移住からもう一年>
アカンサス君、鋭意成長中。 左の小さな株からも、花芽が十本ほど伸びてきました。 この勢いの良さ、いいですねえ。タネや株分けで簡単に増やせるそうなので、どんどんいこうと思います。 |
9月5日で、引越しから丸一年となりました。 去年のいまごろの、思い起こすも恐ろしい忙しさ… 荷作り&荷ほどきのほとんどを、一人でやっつけたのは、ほんとうに無茶でした。 ああいう自分でわざわざ陥るタイプのバカは、人生さいごにしたいです。 一年が過ぎ、パチャカマックの季節感もおおよそわかり、日々の時間配分も固まってきました。 お手伝いさんにも慣れて、そこそこ奥さまらしいふり?もできてます。 ここに来てから、昔々の辛い出来事を、ほとんど思い出さなくなりました。 かわりに絵の構図はつぎつぎ浮かぶので、ゆっくりですが描き進めています。 発表する場所がないとか、出版のあてもないとか、そんなことは今はどうでもよくて、ただ描きたいものがあるので描いている、という気持のよい状態です。 でも一時、細かな線がよく見えず、き、来たな老眼…と怯えていましたが、なぜかまたぴたっと焦点が合うようになりました。 たぶん、いつも緑を見て暮らしている効果かと思います。 パチャカマックでの二年目は、家事のあいまに絵を描いている現状を、絵のあいまに家事をするよう転換させたいです。 |
||
引越し一年記念で、少しバラを植えてみました。 日本のバラ栽培サイトなど見てしまうと、ぜったい私には無理!と思うのですが… こちらでバラを育てている人たち(たとえば歯医者のルス先生)は、たいへん気楽そうなのです。 「虫よけ?剪定?そんなのしたことないわ。 ときどき花を切って、数か月に一回肥料入れるくらいかな。 適当にさしとけば勝手に増えるし、バラなんてすごい簡単よ」 そうですよね、ペルーに順応したバラですもんね、きっと簡単と信じて育ててみましょう… |
一年で元・新居もだいぶ生活感あふれてしまったので、少し片付けをしています…いえしなくてはと思っていますがそれより先に、引越し以来手つかずの品々を整理しないと! 先週はやっと、アパートで使っていた猫脱走予防格子を直し、壁のあちこちに設置。 当地のおみやげ店の今ひとつ冴えない蝶の額を、思い切ってアクアブルーに塗りかえ、その格子に飾ってみました。 おお、さすがペルーの蝶々、こんな鮮やかな色をもってきても、ぜんぜん負けませんね。 書庫のがらんとした壁が、一瞬足をとめてみとれる空間に大変身。 これなら蝶々たちも浮かばれることでしょう。 |
||
玄関脇の壁も、蝶画廊に。 もっとたくさん、めまいがするほど飾ってもおもしろそうですね。 |
こちらの格子には、黄や茶色の蝶を集めてみました。 右下のは、メキシコで落ち葉のように降り積もっていた、渡りのモナルカ蝶の翅です。 |
||
パチャカマックの蝶は、いちばん大きくてもモナルカやタスキアゲハ止まり、珍しい蝶も来ませんが、それでも昨夏は15,6種ほど写真を撮ったので、次の夏までにはお目にかけまする。 でもなぜか、いちばんありふれたシロチョウ(たぶんLeptophobia aripa)が来ないので、歯医者のルス先生(蝶&園芸友達)お勧めのナスタチュームを植えてみたら、効果てきめん! 冬のあいだも、たまに晴れるとこうして卵を生みに来ます。 今週は羽化するものも多くて、今日は7匹(頭)がひらひら飛来、これなら夏には大群舞が見られるかもしれません。 青虫も食草のナスタチュームも、ともに増えすぎるので、ちょうど良いコンビです。 |
…ついモンシロチョウと呼びたくなりますが、紋はありませんね。 蝶事情の前に、パチャカマック虫事情。 私は虫一般は嫌いなので、そうとうすごいものを見る羽目になるのではと、心配しながら野なかの一軒家に越してきました。 でも、恐れていたほどではありませんでした。 コオロギは通年、まさに佃煮にするほどいます。 ミゾハシカッコウ君とアントワネットちゃんのニワトリが、毎日休まず食べ続けても、いっこうに減りません。 毎晩、家がすっぽりと虫の声に包まれ風情たっぷりですが、真夏の一か月ほどは勢い余って、わらわら家に入ってくるのには参りました。 よくお肥えになったのが食器棚のお皿の上に鎮座なさっていたりすると、別の虫かと思って背筋が凍ります… その「別の虫」は、ありがたいことにとても少なく、夏に数回見た程度です。 たまに噴霧するニームオイル&コパイバの最強ブレンドが効いているのかもしれません。 (あいにくうちの猫様は羽虫専門で、コオロギも「別の虫」もぜんぜんとってくれません) さてコオロギ狂熱の夏も過ぎて5月に入ると、極小のアリおよび極小のゴミムシ(たぶん)が大挙して家に押し寄せ、どうしようかと困っているうちに一月ほどで沈静化。 アリはともかく、ゴミムシは人の食べ物に興味はないらしく、なんの用があって入ってきたのか結局わからずじまい。なんだったんでしょうあれは… クモもかなり多いですが、騒ぐほどのことはないです(宿六だけがときどき凍りついています)。 (虫じゃないけど)サソリは初夏に一度だけ、外壁にはりついているのを目撃。 でもその後はお目にかかっていません。もしまた出たら、今度こそ孔雀飼います。 |
||
一か月半も!つづいたお花見も、とうとう終って葉桜となりました。 と思ったら、早くもさくらんぼが色づき始めています。 若葉もふさふさ茂って、右のミチカ・マグノリアが前より小さく見えるほどです。 この桜、咲いてみるといわゆる緋寒桜とはだいぶ印象がちがったので、少し調べてみました。 すると沖縄の桜はもともと、花色は白から濃い赤までさまざま、花弁を大きく開いて咲くものも多いので、釣鐘型の緋寒桜と区別するため、「琉球緋寒桜」と呼ばれることもある由。 うちに来た色とりどりの桜は、まちがいなく沖縄からきた桜の子孫なのでしょう。 |
オオイタビは、塀がいつも霧雨で湿っている冬季のほうが、どんどん育つとわかりました。 木の絵を落書きしたみたいになっています。 ここに星の飾りを貼って写したら、クリスマスカードにできるかも。 |
||
わずかな陽ざしも活用するハスミン猫。 8月以来、数日ぱ〜っときれいに晴れては、また冷たい霧雨の日が続く、というのの繰り返しです。 少しでも晴れると、猫たちはいそいそ日向ぼっこスポットに陣取ります。 |
でももちろん、まだまだ寒い日のほうが多いです。 何度も寝がえりをうつうちに、バラの花のように毛布を巻き込んだハシンタ猫。 (長くなりすぎましたので、アントワネットちゃんのダイエット話は次回に。なんとか続いておりますよ) |
メキシコのおみやげ。 先週、宿六はメキシコへ。 帰宅後の家内安全のため、お土産は細かく指定しておきました。 以前プエブラで試したお菓子、tortita de Santa Claraが好きだったので、メキシコシティで購入できるお店も調査の上、地図を添えて宿六に注文。 カボチャのタネの皮を取ってすりつぶし、お砂糖と混ぜてラード入りタルトに詰めたもので、白餡の中華菓子みたいな不思議と落ちつく味です。満足。 |
今週は歯根治療をしてもらい、顔が少し腫れたため、ただいま自室で蟄居中です。 なんとなく鼻の下が長くなったようで、カピバラ気分。 週末までには、腫れが引いてくれるといいのですが。 「小さな家」ではさいきん「おめでた」がありました。 非業の最期を遂げたおんどり君、なんと子孫を残していたのです! 第三夫人であるところのめんどりが抱卵し、現在めでたく四羽のひなが育っています。 うち二羽は第一夫人と第二夫人に似ており(ビッグバード風)、残りの二羽は第三夫人似(ふつうのニワトリ風)だそうです。 でもでも、にわとりの卵は21日間で孵るはずで(とむかし学校で習いました)、しかしおんどり君は一か月以上前に死去… なんか計算合わないんじゃない?と、ひとたびは未亡人らの貞節を疑った私ですが、調べてみると有精卵は20日以内に抱卵を始めれば孵るのだそうですね。 やはり鳥類は、われわれ人間よりはるかに恐竜寄りの、不思議で強靭な生き物のようです、恐れ入りました。 |
さてダイエットその後です。 このおめでたのおかげで、アントワネットちゃんの精神状態はだいぶ安定しているようです。 食事内容も改善され、炭水化物過多に違いはないものの、毎日何らかの野菜は摂るようになりました。 またどうしても野菜が買えないときは、困るほど増えた庭のパセリだけでもとって食べるようお願いしたところ、せっせと摘んでくれています。 (そのうち芝がすべてパセリに置きかわってしまうのでは…と不安になるほどの増えかたなのです…) でも体重は二か月以上、マイナス3キロ地点であがったりさがったり、足踏みしていました。 本人のやる気も徐々に薄れて、これはもうだめかな…と思っていた矢先、天の助けで風邪をひいて胃腸をこわしたアントワネットちゃん。 週末に食べなかっただけで、なんと2.5キロも減って、一気にマイナス6キロ地点へ! …が、その後わずか二日で、あっというまに1.5キロ取り戻してガックリでしたが、それでもひとつ良いことがありました。 さいきんはアントワネットちゃん、こう言い始めていたのです、「たぶん私は、どんなに食べるのを減らしても痩せられない体質なんです!」(…そんな人間いないと思うけど!) それがこの数日間の激しい体重増減のおかげで、食べなければ痩せて、食べればすぐ太る、ごくふつうの体質だと自分で証明してしまったわけです。 再びちょっとやる気の出てきたアントワネットちゃん、その後もじわじわと減らして、今は出発地点からマイナス5.1キロです。 5キロといったら、丸々と太ったメス猫一匹分くらいですもんね。 まだ立派なおなかこそ引っ込んでいませんが、以前はどうしても胸の前まで持って来れなかった腕が、楽に届くようになり、また足のしびれ等の不調もなくなったそうです。ああ良かった… 本人の目標体重はまだ10キロも先ですが、とりあえずクリスマスまでにあと5キロほど減らせたら、さぞいいでしょうね、そのときはうんと祝ってあげなくては。 あ、でも今年のクリスマスは、どっちにしても甘い甘いパネトンだけは絶対にプレセントしません! |
これまたメキシコで購入して大いに気に入っている、ブリキ細工の星型ランプ(左のほう)。 同じものをあと二つ買ってきてもらおうと、空のスーツケースまで持たせたのですが、現地の宿六とどうも話がかみ合いません。 「スーツケースにはとても入らないので、ひとつだけ箱に詰めて帰る」というので少々不満に思っていましたが、帰宅後納得。前のより桁ちがいに大きかったのでした。 分解もできない作りなのに、よく持って帰りましたよね…それだけ私がこわいのか… |
星のランプのお店で、色とりどりのブリキの鏡も買ってきてもらいました。 アントワネットちゃんとヨシコちゃんにも進呈、たいそう喜ばれました。 私のぶんは、大昔に買って忘れていたペルーのキンキラ鏡(引越しで出土)といっしょに、例の格子に飾ります。 これなら、鏡の数だけ壁に穴をあけたりしなくて済むので、なかなか名案かと。 |
またヨシコちゃんも、ちょいちょいうちに顔を出し、お母さんへの愚痴をこぼしがてら体重を計っていきます。 順調に3キロほど減らして、顔まわりがだいぶすっきりしました。 若いと痩せるだけでナイスバディになれるから、ほんといいですよね! わが家のほうでも、気楽にダイエットを続けています。 昼食以降は炭水化物を摂らないことにし(これをアントワネットちゃんにも勧めているのですが、ペルー人的にはありえない提案らしいです…)、夕食は紅茶といっしょに地鶏の茹で卵、ヨーグルト、チアシード、果物少々、それで足りなければチーズ、と決めました。 毎晩の献立は不要となり、しかも夜に炭水化物を摂らないと、翌朝ほんとうに身体が軽いので、すっかり定着しました。 でもさすがにさいしょの数日は、ちょっと物足りなかったですが、そういうときはココナツオイル・チョコレート(湯煎で溶かしたココナツオイルに無糖ココアとステビアを混ぜたもの、ものすごくおいしいです)が助けになります。 また週末は何でも好きなものを食べていますが、身体が受けつける糖質の量がしぜんと減ったのか、週明けの体重の跳ね上がりが控えめになってきました。 おかげで私めは、ほど良い体重を維持しております。 (とはいえヨシコちゃんやアントワネットちゃんとは違って、痩せるだけでかつてのナイスバディ(当社比)に戻るわけではないので、これ以上は減らしません) 宿六も、あとちょっとで「BMI値上の小デブ」卒業なので、大いに張り切っています。 (思えば今の体重に戻ったのは、知り合った当時、つまり25歳以来のことです、すなわち25歳からのほぼ四半世紀、ずっと大デブ小デブだったわけで…これを詐欺と言わずになんとしょう!) メキシコ出張があったのも、宿六にはラッキーでした、おかげでいっそう体重減らして帰ってきました。 あちらの料理は歴史的文化的に「たいへん興味深い」ですが、興味深すぎて量は食べられないですものね… |
大小ふたつの星を、本日ポーチに設置しました(猫番君ありがとう)。 今まで灯りがなくて薄暗かったので、一気に華やぎました、ぐっと家らしくなって嬉しいです。 あちこち星模様で飾ってますので、そのうち家にも星にまつわる名をつけたいのですが、なかなか良いのが浮かびません。 うんとスペインぽく、Cortijo La Estrella(星乃荘?)とか Villa el Lucero(ヴィラ明星?)とか…でもこれじゃ、いかにもスペインの安宿にありそうなので、もう少し気のきいたのがないかと…… |
小さな星を飾っていた居間には、臨時にモロッコ風ランプをつるしました。 中国製の偽物ですが、トンカチと釘で底に穴をあけたら、そこそこそれらしく変身。 メキシコにはまた行くそうなので、次回もう一つ、ここに飾る星をとってきてもらいましょう〜 |
今年は春めくのが早いです、もう春爛漫のパチャカマックです。 カラシ菜か大根かわかりませんが、菜の花が庭のあちこちで咲くので、つぼみをお漬け物にして楽しんでおります。 ミモザも満開です。 ちょっとざんねんなのは、去年園芸店のフランクリン君が持ってきた木があまりに大きすぎ、「小さなミモザの木陰で花の香りを楽しむ」という夢は実現しなかったこと。 とても「ペルーらしいざんねん」で(何でも大きすぎて拍子抜けすることが多いのですよね)、文句を言うのも罰があたりそうですが… でも下からでは香りも感じられず、しかたないのでハシゴかけて花を切ってきました。うーんいまいち風情が… |
草木が育つにつれ、やってくる小鳥の種類も増えています。 ミモザの木に集うヨーロッパスズメ(飛行中)、水色のソライロフウキンチョウ、深紅のベニタイランチョウ。 早々に始まったクリスマスツリーの飾り付け、みたいです。 |
昨年12月の、台所からの眺め。 (ツバメを写そうとして失敗した写真ですが、とっといてよかった) アパートから持ってきたザクロを、手前に植えたばかりで、がら〜んとしています。 それから十か月…→ |
爆発的に大きくなったザクロ君。 長年テラスの寒風に吹きさらされ、元気をなくしていたのですが、土の威力はすごいです。 |
薬草園?もすっかり変わりました。 昨年10月に植えたばかりのところ。それから一年、ほっておいたら…→ |
こんなになってしまいました… ほんの枝四本だったローズマリーの苗が、抱えきれないほどの茂みになったのが、いちばんの驚きです。根元には小鳥が巣まで作ってます。 育ちがこうも早いなら、前庭にローズマリーの生垣を作ろう!と思いつき、枝をたくさん水挿しにしました。そしたらわずか三日!で根が出始め、恐ろしいばかりの生命力にふたたび絶句… ヘンルーダは魔除けになるとかで、アンデスの人は好んで庭に植えますよね。 これだけ茂れば、大抵の魔物は寄ってこないでしょうから心強いです。 元気が出ないとき、枝を踏みながらこの茂みを歩くと、良い香りであたまがすっきりします。 アントワネットちゃんも自分の庭に、ヘンルーダとナスタチュームを少し移植してました。 よりによっての、この二種類。 じきに庭を制覇されますね。 というのもナスタチュームでは、ちょっとこわい経験をしておりまして…↓ |
mora(桑の一種)も、新芽と花が一気に育ち始めました。 何をおいても結実を急ぐ、という、植物の一貫した生き方。 私の遠回り人生とは正反対すぎて、ただただ恐れ入るほかないです。 |
ペルーはナスタチューム原産地なので、この花は完全に雑草扱い、まずお店では売っていません。 でもシロチョウ寄せにほしかったので、歯医者さんから一枝頂いて挿しておいたら、冬のあいだもどんどん成長。まだ夏は遠いというのに、もはや手に負えないほど繁茂しています。 そこでときどきばっさり刈り込んでは、臨時刈り芝堆積場に投げておくのですが、どういうわけか葉と茎が枯れ果てたあとも、花だけがいつまでもいつまでも鮮やかに咲き続けています。 白骨の山の上で血の色に狂い咲く、という感じで(ハロウィンもうすぐですね)、それだけでも不気味なのですが… なんとこの状態でタネを実らせ、それからやっと花がしぼむのです… お、おそろしい子…(゚ロ゚;ノ)ノ 前にフランクリン君に「ナスタチューム(mastuerzo)ないですか?」と聞いて変な顔をされましたが、意味がわかりました、ここでは誰もが駆除に困る雑草なのですね。 道理で園芸種のナスタチュームのタネなど、どこにも売ってないわけです。 それでも苦心して深紅やクリーム色のを手に入れ、いまは一輪咲いた、二輪咲いたと無邪気に喜んでおりますが、夏にはそれらも「刈っては捨て刈っては捨て」となるにちがいありません。わかっちゃいるけどやめられない…(-_-) (ふしぎなことには、そんな雑草のナスタチュームの花を、リマ市内の市場では麗々しくパック詰めにして、食用花として高く売っています。 都市部と郊外とで、住む人たちの常識に大いにずれがあるのがまた、いかにもペルーらしいです) |
ミチカ桜も、かわいらしい実りの季節。 寒緋桜の実はまずい、という評判ですが、味見したらすっぱくて爽やかで、ジャムにすると良さそうです。 でも今年の推定収穫量はせいぜいが200グラム、今回のところは大事に果実酒にしてみます。 |
ピスコの良し悪しはぜんぜんわからないので、ルリンのPlazaVeaで適当に買ってきてもらいました。 氷砂糖はまだ探してませんが、「果実酒作りには、浸透圧の関係で少しずつ溶ける氷砂糖が良い」…ということは、ふつうのお砂糖でも、要は少しずつ足していけばいいんじゃないかな? また、真空パック器利用で時短、というのも可能かもしれません。 ついでにローズマリーも、お酒にしてみます。 近い将来、自家製「ミチカ桜酒」を東京のペルーナイトの集まりに、みなさんの食後酒として持って行けたらいいな… |
トリのおめでたがあったばかりの「小さな家」で、今度はトリの不幸が起きました。 家族三人、夜ごと泣き暮らしている模様です(誇張なし)。 うちに迷い込んできた野良オウムを、猫番君が手なずけ、肩乗りオウムに仕込んだのはまだ冬も浅いころ。 以来小さな家の一員となり、言葉もたくさん覚え、ヨシコちゃんに至っては日本語の「オハヨオハヨ」まで教えこもうとしていた、オウムのロキート君だったのですが… (この名前、いったいどう訳せば差別語にならないでしょう… いかれた坊や君?) 先週金曜の昼までは、ふだんと変わらず元気でしたが、夕刻庭に落ちているところを発見され、外傷もないのにそのまま帰らぬオウムとなりました。 それで今週は、毎日アントワネットちゃんが目を泣き腫らしてやってくるので、私どもといたしましてはかなりたまらない状況となっております。 (しかも何かと上の空で、私の思い出がたっぷり詰まった大事な青ガラス壜を壊され、でもその壜のためには一しずくの涙も流してくれないのよね…… そういえばお詫びの言葉すら聞いてませんが、当地のお手伝いさんにありがちなこういう行動様式については、後日改めて分析を) いまひとつ腑に落ちないのは、生前のロキート君とアントワネットちゃん、かなり仲が悪かったはずなんですよね。 猫番君とヨシコちゃんにはべたべたするのに、アントワネットちゃんのことだけは毛嫌いし、近くを通るだけで噛まれたりしていたそうです。 頭の良いオウムのことですから、恩人たる猫番君のつれあいが誰かを見てとって、嫉妬していたのかもしれません。 アントワネットちゃんも、いつも小憎らしそうにロキート君のことを話していたので、このたびの身も世もあらぬ悲しみぶりには驚かされました。 自分の経験から思うに、あまり関係良好ではなかった家族をなくしたときのほうが、後悔の念も伴っていっそう悲しい、ということもあったりしますから、ペットであっても同じように心が動くものなのかもしれませんね。 それにしても、かれこれ一週間も食が進まないほど悲しい(ストレスがかかると食い気に走るあのアントワネットちゃんが、一週間も食が進まないほど悲しい!)というのですから、自ら手を下したおんどり君事件よりはるかに重症のようです。 おかげでアントワネットちゃん、ついにマイナス6.3キロ地点に到達です! まさに不幸中の幸いでした、青い壜の恨みがあるので、今週は賞品は出しませんけど(私も人間が小さい)。 飼い主のつれあいに、身が細るほどの喪失感を与えたロリート君も、思えば大したものです。 ふだん何かと諍いの多いアントワネットちゃんヨシコちゃん母娘も、いまは同じ悲しみのおかげで仲よく過ごしているそうです。 願わくばこのまま仲良し母娘になってくれないかな〜 ロキート君の魔法もそこまでは無理かなあ… |
すでに忘れられた感もなきにしもあらずの悲劇のおんどり君の、小さな忘れ形見たち。 第三未亡人がこうして世話をしております。 遠目にはかわいいんですけど、近くで見るとかわいいというよりミニ羽毛恐竜ですね。 これが全長2メートルくらいで、四羽で襲ってきたらこわいでしょうね。 アントワネットちゃんの希望的観測では「オス1メス3」の比率でしたが、実際には「オス2メス2」らしいそうです。 ということは、近いうちにまた一羽(必要ないオス一羽)が「小さな家」の食卓に上り、アントワネットちゃんが再び三たび二週間ほど落ち込むことになるんでしょうね… なんかキリがないなあ… |
||
続・植物の猛威。
ミニ・フクシアは、驚いたことに冬じゅう花をつけ、枝もどんどん増えて、さほどミニでもなくなりました。 まわりの青いイチュもよく育ち、焼き物の家はすっかり埋もれてしまっています。 |
|||
ナツメヤシの一本が、とつぜん雄花をつけました。 まだ幹など10センチとない、ごく若い木なのに、やはり結実を急ぐのですね。えらいえらい。 のこり三本のうち、一本でも雌の株が混じっているといいのですが。 いつの日か、もしかしてわが家でナツメヤシの実がみのってくれたら、大感動まちがいなしです。 農業に詳しいベルベル系の人たち、あるいはいつも賢いイエズス会士が初めてペルーに持ち込んだのであろうナツメヤシの、これも末の末かもしれないですものね。 |
まだ漬けて一週間、すでにおいしそうな色と香りのミチカ桜酒。 (私信・明晩ペルーナイト@東京のみなさまに、色だけですがお送りします、香りもご想像くださいね) |
||
おそるおそる植えたバラは、今のところ問題なく育っています、特にミニバラは元気です。 まめに刈りこむ、水をやりすぎないようにする、という二点だけ気をつけています。 やはりバラはバラ、ほかの花ではかえられない存在感がありますね。 できる範囲で、色とりどりのミニバラを集めてみたいです。 もちろんここリマでは、東京のようにはいきませんが…(園芸店の通販サイトを見ては涙涙涙…) |
そんなリマの園芸店も、ふだんの何十倍も魅惑的に見える春。 それがまた、えらく近いところに何十軒とあるので、さあ大変!(主に宿六が) 数日おきに覗きにいっては、あれやこれやとひっかかっております。 今週は、丈夫で蝶も来そうなマルガリータや、植え忘れていた月桂樹、フクシア、など仕入れてきました。 (当地ではキク科の小花は全部ひっくるめてマルガリータと呼ぶようですが、ほんとはガザニア?) ほかにハイビスカスの生垣も作りたいですし(アントワネットちゃんが裏口に出しっぱなしにする掃除道具の目隠し用)、中庭も緑で鬱蒼とさせたいですし、また良い季節のあいだに挿し木もいっぱい作りたい…… 春は草木のせいでそわそわそわそわ、どうにも机の前では落ちついていられません。 午後、陽ざしが良いぐあいに陰ると、すぐマイ・スコップを掴んで庭に出てしまいます。 一年過ぎても、うちの草木なみの成長は一切しなかった私ですが、スコップ使った穴掘りだけはやたら上手になりました!これでいいのか〜!? |
長年、壺にいけっぱなしになっていたブーゲンビリア。 この壺をワラスから持ち帰ったのが、もう七年前ですから、少なくとも六年は囚われの身だったかわいそうなブーゲンビリアです。 ここ数年は「辛うじて生きております…」という雰囲気濃厚でした。 私とて鬼ではありませんので、引越し以来ずっと地面におろしてやりたいとは思っていました。 でも根がまわりきっているため、思い出のある壺を壊さないと救出できそうになく、思い迷っておりました。 しかし先週とつぜん、両者を救う名案が浮かびました。 そうだ!壺の底だけ割って、そのまま地面に埋めてやればいいんだ! なんで今まで気づかなかったんでしょ… |
すぐトンカチで叩いて、いい具合に底だけ抜くことができました。 根がぐるぐる渦巻いているのを、少しほぐしてから、芝をはがした地面にそっと埋めます。 もう一鉢、いえ一壺のブーゲンビリアと、刈りこまれて根もとしかない壺入りウチワサボテンにも、同じ処置をほどこしました。 作業しながら、感動に震える彼らの声が聞こえるような気がしました、「ああ世界は、壺の外にも広がっていたんだ!」と… なんなんでしょう、この妙〜に正義にかなったことをしたような感覚は?!(笑) これからたぶん、三鉢とも驚きの大成長をしてくれると思いますので、またご報告いたします。 そのうち今度はほんとに壺を割ってしまうくらい、元気に育ってくれるといいな。 |
一年で好き放題に育って、地面をのたくっていたジャスミン。 棒を立ててからませてみたら、こんなに大きくなっていました。 |
裏口の目隠し用に、ハイビスカスの生垣を作ることにしました。 珍しく宿六が、がんばってぜんぶ植えました。 これからまめに剪定して(たぶんそれは私の仕事…)、枝葉をしっかり茂らせます。 |
庭でちょっと花を摘んで、コップに挿して…という理想に、少し近づいてきたみたい。 紫のサルビア、ストック、セドロン、ヘンルーダにパセリの花。 「セドロン」はペルーの灌木ですが、学名から調べて、いま初めてイコール「レモンバーベナ」であることを知りました、そうだったのか〜 花が咲く季節の爽やかな香り、たまらなく好きです。 仕事部屋の窓外にも、何本か植えてみようと思います。 |
アカンサスの花茎は、183pに到達。 さすがに伸びきった感じで、このへんが限度でしょうね。 すぐ上の屋根瓦のすきまに巣を作ったヨーロッパスズメの、ちょうどよい休憩所となっています。 |
とうとう芽を出さなかったハカランダ。 蔦がいい感じによじのぼってきたので、このままオブジェ?として残すことにしました。 右の小さな苗は、井戸君が持ってきてくれた柿の木。 冬になって葉が落ちて、アントワネットちゃんが「しんでしまった…」と一人で心配していましたが(おもしろいのでだれも落葉樹であることは教えてあげなかった…)、先月ちゃんと目を覚ましてくれました。 |
まぶしい朝日に、若葉を輝かせるミチカ・マグノリア。 右は、鋭意成長中のライムの木。 またうしろには、さいきんの私の主食?菜の花が見えております。 日本にいたころも、こんなに菜の花漬けばかり食べたことはありません。 私が花を摘むよりずっと早く、どんどんタネがついていったので、来年がまた楽しみです。 |
今週と来週はめずらしく予定があり、まもなくリマにみえるお友達と初夏のひとときをご一緒することになっています。ひさしぶりに日本語で盛大におしゃべりできます! 考えてみるとタテメシ?は、一月のcalleretiroさんご来訪以来ですわ! |
それで、何か目新しい差し入れ品ないかな?と探していて… チチャモラーダ(紫トウモロコシジュース)味のインカコーラと、「丸鶏の炭焼き風味のポテトチップス」を見つけました。新製品なのかな。 前に「牛ハツの串焼き風味ポテトチップス」が出たときは、牛ハツの串焼き風味というより、串の先についてるジャガイモ味だったらしいですけど、これはどんな味なのかな。 …あっそういえばそのお友達、鶏肉は苦手な方なんですけど(いかんいかんいま思いだしました…)、これイメージだけでぜったい鶏は入ってないから大丈夫ですよね?見ただけで卒倒なんてことはないですよね?! すでにお宿に届けた後なので、念のためお知らせしておきます… |
さて、アントワネットちゃんのダイエットその後です。 何カ月もの説得の甲斐あって、しばらく夜はトマトと茹で卵程度で済ませるようになり、一度はマイナス6.8キロ地点まで到達しました。 でもすぐあとの週末に食べすぎ、たった二日で1.7キロ上昇… 先週はそれを半分減らすだけで終ってしまいました。増やすのはいともかんたんですが、減らすのは本当に大変ですね。 やはり肥満は一種の病気ですから、「健康だけどやや太め」レベルとなるまでは、食餌療法にお休みがあっちゃいけないですよねえ。 でもアントワネットちゃんは、週末はダイエットまで休んでしまうので、そこが問題です。それでは自分の苦しみを長引かせるだけなんだけどなあ… 今後のいちばんの心配は、ペルーのみなさんが盛大に無茶な飲食をするクリスマス&大晦日まで、あとわずかということ。そこでダイエット放棄となっては、すでに五か月にもなる苦労が(主に同じことを言い続けないとならない私たちの苦労のような気もしますが…)水の泡です。 せめてクリスマスまでは、週末も気をつけて落とせるだけ落としておかないとね…と、先週話したのですが、さて週明けの数値はどうなっているでしょう。 (→ざんねん! さらに500グラムアップで、現在マイナス5.9キロ地点です。 きのうはものすごくお腹がすいて、昼食を二回食べてしまったそうです…だめだこりゃ……) さいきん新たに気づいた問題点は、水分のとりかたが少なすぎるのではないか、ということ。 食事以外にとる水分は、珈琲やミルクを入れても朝昼晩とカップ三杯ほど(それでは1リットルにもなりません)。 しかも「食事に水分が多いときは(たとえばスープのときは)飲み物はなにも出さない」という、妙なアントワネット流の決まりもあるようです。 ほかのペルー人のように炭酸飲料をがぶ飲みするよりはましかもしれませんが、水とダイエットの関係についても、先週は少し説明しておきました。いまどんどん暑くなっているので、しぜんと飲んでくれるとは思うのですが。 しかしダイエットなんて、要は余計に食べなければいいだけで、こんな簡単なものはない!と思うのですけど、難しい人には難しいのですね。 ……な〜んてね。私にとってのリマは「そのまま食べられるおいしいもの」皆無の街、誘惑がなくてダイエット向きの環境なので、だからこんな偉そうなことが言えるのだと、自分でもわかっております。 東京にいる人たちが、どうしてあんなに痩せていられるのか、ほんと謎です。 先週はひさしぶりにリマ中をうろうろまわって、太った人がものすごく増えていることに改めてショックを受けました。数年前メキシコシティにいったとき、どうしてこんなに病的に太った人ばかりなのだろう?と驚きましたが、いまやリマも大差ない感じです。 保険制度をうまく機能させるためにも、早めに政府が手を打たないと、いろいろとまずいことになるんじゃないでしょうか… |
続けることにも意義はある!と、アントワネットちゃんに小さく拍手するイチジクの若葉。 あれ、急にトナカイの頭に見えてきた… |
うちではあちこちに、ロウソクやルミナラ(本物そっくりなLEDロウソク、秀逸!)を置いていますが、ただの飾りものではありません。 いつも忘れたころに停電が起きるので、もう何度も救われています。 …でもこのかわいいサボテン・ロウソクは、よほど困らない限り燃やせないなあ。 |
11月さいごの日曜日。 年末年始用に、大量のお肉を買い込んで帰宅しました。 (12月に入ると、七面鳥を買う人の長蛇の列で、ひいきの精肉店に近付けなくなるからです) それから昼食を作り、ワインを飲んで一息… くたびれたけど、暗くなったからそろそろお肉を真空パックにして、冷凍しなくちゃ…と思ったところで、突然うちの明かりがびりびりびりっと揺れ、すぐにぱたっと暗くなりました。 隣家の明りや街灯はついているので、うちだけの問題のようです。う、いやな予感… ポーチに飛び出て、配電盤(分電盤)を見ると、にゃんと小さな火がちろちろ燃えており、うっすらと煙まであがっています!ギャー! ニュースで「配電盤から発火」という話を聞いたことはありますが、目撃するのは初めてです〜〜〜! 宿六は急いでメインのブレーカーを落とし、ふうふう息を吹きかけ消火します。 一個だけ黒焦げになったブレーカーを、試しにオフにして、再度メインのブレーカーをオン……とたちまち再出火!あわててまたブレーカーを落とします。 これは自分たちの手に負える事態ではない…と納得、すぐ電気技師を探さないとなりませんが、あいにく近所には心当たりの人がいません。 何人か知り合いに電話してみたものの、例のR君(施工責任者)は、次々発覚する工事ミスに恐れをなしたか、さいきん電話に出ようともしませんし(怒)、頼りのフランクリン君はアマゾン方面へ出張中。 また猫番君は電気に弱いときていて、どうにもなりません。 しかしあちこち電話しまくるうちに、何とかR君のきょうだいJ君がつかまりました。が、「明日夜なら行けます」との返事です。 そりゃあ日曜夜に、遠隔地のパチャカマックまで来たくはないですよね。 でもこちらとしては、止まった冷蔵庫に何キロもの生肉が入っていて、明日夜まで待つわけにはいかないのです… |
電気がないと起こるであろう数々の災難を、先走って妄想して七転八倒していた私に、そのとき天啓が… 再度J君に電話して、もちかけてみます、「往復のタクシー代出すから、いますぐ来てくれない?」 すると向こうは、急に乗り気に! 結局J君は、彼女まで連れて(笑)、夜9時半ごろやってきました。 ちょっとした夜のドライブ気分で楽しかったらしく、二人とも上機嫌。若いっていいわね(^。^) これが出火から約2時間半後。 お菓子やジュースで歓迎しつつ、さっそく配電盤を見てもらうと、メインのブレーカーの配線一本だけが細すぎたことが発覚……つまり、R君の工事じたいの、それも非常に初歩的かつ致命的なミスです! そこにじわじわと負担がかかって、ついに今日焼き切れた、ということだったようです。 さて原因は究明されましたが、焦げた配線を取り替えないと電気は復活しません。 しかしそのための配線用コードを、日曜深夜に買えるところなどありません。ああ、どうしよう… でもそこはさすがペルー人。 J君少しもあわてず、配電盤をすみずみまで調べます、すると長すぎるコードが丸めてつっこんであるのが見つかりました。 配線作業の際、きっちり無駄のない長さに切り揃えるのがめんどうだったのか、長いまま適当に押し込んであったのです(……R君っ!) それをずるずる引き出し、よぶんなところを切り取ると、ちょうどメインのブレーカーをつなぐのに十分なだけのコードが取れました。 人生やはり、日本式になんでもきっちりやるほうが確実と思いますが、こういうペルー式いいかげんさに救われることもあるのですね…ははははははは…(と弱々しく笑う…) それでもってメインのブレーカーを復活させて、夜10時半、めでたくわが家に光が戻りました。 もちろん冷蔵庫も動き出し、お肉も真空パックにしてから無事冷凍できました。 焦げたブレーカーは、使っていないコンセントのぶんだったので、改めて後日ゆっくり直してもらいました。 買い出しの日曜日はいつもしんどいのですが、中でも最高にしんどい日曜でした… まあ今年は、八白の宿六は火災の小難ありと聞いてましたから(笑)、これで消化できたのでしょうか… |
夜遅く、救援に駆けつけてくれたJ君、ありがとう。 それにひきかえ……R君、ゆるせ〜ん! ペルー人の多くに共通する、彼の詰めの甘さ、なんともかんとも残念です。 |
11月はpacollamaさんがリマまでみえて、実にたのしい数日間でした。 わが家にもおいで頂きましたが、ポーチに座られるとすぐ、「ああこのへんは、お花が紫のグラデーションになっているのね!」とpacollamaさん。 それを聞いて、「えっ?」とびっくりしたような声をあげた者、約一名… ここに住んでいるのに、私の色の工夫にすら気づいてなかったのですね、宿六は…… 後日、Vivero Los Incasまで遠征し、ブルーサルビアを仕入れてきました。 青紫のストックはそろそろ終るので、これは代わりにぴったりです。 |
ブルーサルビアの近くには、紫がかったミニバラも植えました。 しっかり育って、もっと凝った紫のグラデーションが出来上がるころ、またいらしてくださいね、pacollamaさん。 |
さて今年は、わが家ではクリスマスは予定通り中止、です。 すぐあとの結婚記念日も、もちろんなかったことにします。毎年確実にその日を忘れる宿六に、さすがにうんざりしましたので。 従って、クリスマスらしい飾り付けも24日のご馳走も1月3日のお祝いもなし!ですが、これはこれでなかなか清々しいです。 でも、小さな家の心配ごと(後日お話しします)で、ここしばらく胃に穴があきそうだったので、つい憂さ晴らしにDVDやblu-rayをいろいろと衝動買い… 今それが続々と届いて、はからずもクリスマスムードいっぱいとなっております。 右の「猫侍」と「地中海の猫」「エーゲ海の猫」は、宿六に買ってあげました。 (10回目の結婚記念日すら黙殺した宿六なのに、なんて私は良い人なんでしょう〜) サムライ、ねこ、地中海にエーゲ海と、宿六が好きなキーワードてんこ盛りですから、さぞ気に入ることでしょう。 また下のDVDは、スペイン国営テレビの、カトリック両王を扱ったスペイン版大河ドラマです。 TVEでときどき見ていましたが、な・ぜ・か(いえ、なぜかはわかってます、要はスペインだから!)、予定通りに放送されないことが多く… 「夏時間とかのせいかなっ?」と善意に解釈し、前後二時間ほどよぶんに(笑)予約録画しても、関係ない番組がえんえんと映っていて、とうとうギブアップ。さすがスペイン! 3シーズンすべて、TVEのサイトで視聴可能ではありますが(さすがスペイン意外に太っ腹!)、やはりこういうのは大画面で見たいので、スペインのamazonから取り寄せることにしました。すると…… ふふふふ、なぜか英国に寄り道したりで、数か月もかかって届きましたのですわ。 amazonまでスペイン化してしまうとは、これまたさすがスペイン!大好きだけどやっぱり住みたくはないぞ! えてしてスペインものの映像作品は、性と死に関する描写がくどくて閉口させられますが、これはさほどでもなさそう…?(だといいな) どうしても大量の血は流れそうですが、アランブラが舞台となった場面は楽しみですし、なにしろ40時間近い大長編、大忙しの両王の人生を堪能できそうです。 |
この年末年始のお楽しみ。 昨晩も「イサベル」の続きを見るつもりで、年表や系図をプリントアウト、スペイン全図と辞書も並べて、臨戦態勢だったわたくしですが、宿六がぽつりとひとこと。 「猫侍のほうがいいにゃ…」 人はすぐ低きに流れる。そのままずるずる第四話まで見ました。 さ〜すがにこちらは下らないお買い物でした…が、猫はかわいいし宿六は喜んでいるし、まあいっか。 |
7月に花が咲いた桃の木に、いま40個あまり実がついています。びっくり… たぶん摘果すべきだったのでしょうけど、初めてでおもしろいので、今年は自然のままにほってあります。日本のとは違う、ごく小さな桃ですし。 小鳥がつつき始めたので、収穫時期も近いのかもしれません。 ペルーナイト桃のほうは、接ぎ木苗なので花期が遅く(ちょうど先月pacollamaさんがみえたころに咲いていました)、まだ実も青く小さいです。 2月くらいに食べごろになりそうです。 |
この夏は、マルバ(ウスベニアオイ、お茶用)、スイカ、トウワタ、西洋朝顔、ひまわり、ジャガイモなどを育ててみようと思います。 pacollamaさんが持ってきてくださったギンナン(食用)も、ほとんどは命拾いして、ただいま冷蔵庫で仮眠中…新年になったら蒔いてみます。 写真のまんなかの小さな梢は、ミチカ・マグノリア。 右手のだいぶ鬱蒼としてきたプチ並木は、ペルーナイト柳です。 来年はどこまで育ってくれるでしょうね。 え〜最新ニュースです。 さきほどアントワネットちゃんの不注意で、扉が開け放しになっており、ハシンタ猫プチ脱走事件が起きました! 緑の芝生の上をひょこひょこ逃げるハシンタ猫は、確かにかわいかったですが、もしかして野良などと遭遇していたら…と思うとぞっとします。 ハチドリにぼーっと見とれているところを捕獲、その後ハシンタ猫は直ちに、全身水拭きの刑に処されました。 アントワネットちゃんは今回のところは無罪放免ですが、そうはいかない懸案事項が多々あるため、年明けにじっくり話し合うことになりそうです。思うだけで胃が痛みます。 そのお話はクリスマス後にでも、また改めて。 |
玄関先のウチワサボテンが開花しました。 黄色じゃなくて、ピンクがかったオレンジというたいへん好みの色でした。嬉し。 |
アントワネットちゃんのダイエットは、その後もなんとかかんとか続いており、とうとうマイナス8キロとなりました。さすがにこれくらい減ると、だいぶ感じが変わってきます。 …いえまだじゅうぶん太いですけど、病的な感じはなくなり、本人も体調はいいようです。 (→クリスマス後、1キロ増量してましたが、思ったより控えめな太りかたでほっとしました) しかし、どうにも良くならないのが、「小さな家」の家族関係… さいきんはずっと、三つ巴の喧嘩ばかりらしく、私どもも心を痛めております… 「本当の家族らしく仲よく暮らしたい」という言葉にほだされ、いやな予感は努めて打ち消し、ここに迎えた一家でしたが、結局その目的のためちゃんと努力してきたのは、娘のヨシコちゃんだけ。 肝心の母アントワネットちゃんは、いくら私たちが諭しても、いつも娘が諸悪の根源と決めつけ、些細なことでとことん辛くあたっているようです。 じっさいのヨシコちゃんは、ごく普通の素朴な子ですが、アントワネットちゃんの目にはどうしてもそうは映らないらしく… たとえば、齧りかけのリンゴがうちの庭に落ちていると、それを見るなりアントワネットちゃんは目を三角にし、「だらしないあの子が齧って捨てたに違いありません!」と叫びます、でも真犯人は野鳥なのです… 一事が万事そんな調子なので、今では嬉々として娘の悪口を言うアントワネットちゃんを見るだけで、胃が痛むようになりました。 小さな家に越してきて、アントワネットちゃんの仕事が楽になり、母娘が顔を突き合わせている時間が増えたせいで、かえって二人の関係は悪化してしまったようです。 また猫番君も猫番君で、二人をうちに連れてきただけで安心したのか、あとはほったらかしです。 もとの家族(もう義務教育も終えた前妻の大きな子供たち)と過ごすほうが大事とみえて、今年もクリスマスはアントワネットちゃんとは別行動。 去年はそれがきっかけでアントワネットちゃんが大増量!しましたから、今年は事前に宿六から、「少しは今の奥さんも大切に…」と頼んでおいたのですが、完全無視でした。 静かな環境で暮らせば、このむつかしい三人家族も幸せになれるかも、と期待していましたが、もともと無理な話だったようです。 アントワネットちゃんは最初から、「救いようのない悪い子!」と決めつけている娘と一緒になど、暮らしたくなかったのだということに、私たちもやっと気づきました。 だから、嬉しそうだった猫番君とは対照的な、あんな仏頂面で越して来たのですね。 アントワネットちゃんは本当に働き者で、体力もあって、炎天下の水撒きなんかもへいちゃらです。 今では週ごとのルーティンを完全に飲み込み、もう何も言わなくても最低限の仕事はぜんぶやってくれるので、そのことには何の不満もありませんし、とても助かっています。 前に働いていた家の奥さんが、彼女を手放したがらなかったのもよくわかります。 |
|
こ、これに飲み物入れようと思うかな…ふつう…… いえ、ペルーの場合、けっこうふつうかも。 ペンキの空き缶なども、しばしば食品容器に化けていますし。 アンデスではよくこの手の容器で、親切に飲食物を勧められ、お気持ちはありがたいのですが〜ほんと困惑します。 その場の和気あいあいとした空気をとるか、自分の健康をとるか、非常にむずかしい問題です… (さいきん私がアンデスに足を向けず、かわりに脳内アンデスに浸っているのも、身体(主に胃)がもたない、というわけがありまして……) |
パチャカマックに越してから、ずっと大きなナツメヤシを探していますが、なかなか幸運に恵まれません。リマでは、もっとトロピカルなすんなりしたヤシが好まれるので、そのせいかもしれません。 しかたなく、園芸店のフランクリン君の畑に植わっていた、まだ幹もない小さなナツメヤシを四本分けてもらって、一年が過ぎました。 ところがおととい29日、急に大きなナツメヤシの姿が、ぽっと頭に浮かびました。 ダメもとでフランクリン君に電話してみると、心当たりがあると言うではないですか!ただちに宿六を視察に派遣! その木は、うちから3キロほど離れた畑のまんなかに、ぽつんと植えられていました。 畑の持ち主によると、すでに転売済みとのこと…でしたが、幸い購入した園芸店主は、フランクリン君の知り合いで、すぐに話が繋がりました。 葉先までの高さ6メートルあまり、胴回り2メートル弱の、(寿命が百年というナツメヤシにしてはヒヨッコながら)なかなか立派な木です。しかもだいぶ前に根回しが済んでいて、すぐにも移植できる状態です。 南のチルカやイカあたりまで遠征すれば、もっと大きなヤシも見つかりますが、輸送費はおとろしいことになるはずです。なので、もしこんな近場でこの大きさのナツメヤシが手に入るなら、言うことはありません。 何かと物入りの年の暮れの(…ペルーの人は年末年始、ひたすら食べますからねえ…)思いがけない商談に、持ち主さんも嬉しそうです。 すぐ近くに植えられた、もう一本の小さなナツメヤシとの、抱き合わせ販売を持ちかけてきました。 二本の代金と運搬・植え付け費用、すべてこみで1000ソル(約4万円)でどうだ?!とのこと。 いえもうこれは、願ってもないお話です(フランクリン君もこれはお買い得と太鼓判!) という次第でこんな年の瀬に、ナツメヤシ移植大作戦の、とつぜんの発動となりました。 (まったく気分の押し迫らない、たらたらしたリマの年末だから、こんなことできるんですよね…) |
|
||||
さてきのう30日。 早朝から植え付け作業…の予定でしたが、そこはそれペルーですので。 ナツメヤシをトラックに積んだとたん、重みでクレーンの部品が折れたとかで、作業は午後にずれこみましたが、これくらいは完全に想定内。 午後2時に、10トントラックがしずしずとご到着。 (ナツメヤシの葉を長くうしろに曳いているところが、なんとなくかのクジャク事件を連想させますが、今度のは飛んで逃げないから安心です) 丹精の芝にむざんな深い溝を掘りつつ(涙)、ナツメヤシを運び込みます。 どんより曇っていたので、写真が冴えなくて残念ですが、作業の人には幸いでした。 |
ナツメヤシ本体の推定重量は1トン強。 10トントラックは大げさと思うけど、万全を期したということかな… 芝生に容赦なく穴を掘り(涙)、しっかり足場を固めてから、クレーンでゆるゆるつり上げます。 |
||||
次いで、まず穴のそばに寝かせてから… |
…再度クレーンで持ち上げ、植え付けます。 売主さんは、肥料等なにも入れずに植えるつもりだったようですが、心配して様子を見に来たフランクリン君が断固反対。すぐ自分の店から堆肥やおが屑を取り寄せ、穴に入れてくれました。 リマの園芸関係者って、みなさんそれぞれが、まったく違うことを言うのですよね… でもどの意見に従っても、大抵はうまく育ってくれます。 たぶんこのへんの気候では、もともとアバウトで大丈夫なんでしょうね、だから新入りナツメヤシ君のこともあまり心配しないようにします。 |
||||
抱き合わせ販売の小さなナツメヤシは、かんたんに植え付け完了。 青シャツのフランクリン君によれば、大きなナツメヤシもほんの6,7年前には、この程度の小ささだったとか(毎日通る道に植えてあったので、よく知ってるそうです)。 ナツメヤシってもっと成長が遅そうな気がしますが、常春のリマだと早いのかな? 見極めるためにも、やっぱり十年はここに住まないとだめですね。 できたら小さなナツメヤシを、あと最低5,6本は植えて(宿六君見てる?)、椰子林らしくしたいです。 そしてナツメヤシの間には、オリーブ、オレンジ(リマでうまく育つか不明、庭のすみで実験中)、バラの花などを植えて、スペインとも北アフリカともつかない庭にするのが理想です。 |
結局二時間半ほどかかって、やっと作業は終りました。これでわが家のナツメヤシは6本となりました。 (芝が激しく虎刈りなのは、ナツメヤシを迎えるため、昨晩宿六がヘッドランプをつけて、大慌てで芝刈りをしたためです) 束ねた葉は、半月ほどこのままにしておくそうです。 紐をほどく日が楽しみですが、いったい誰が登ってほどくんでしょうね…? 作業の人が帰っていくと、さっそくヨシコちゃんが顔を出し、アンデスびと定番の、期待通りの質問をしてくれます。 「あの木には、何か食べられるものがなるの?」(^。^) 大きなナツメヤシは、フランクリン君の目撃証言を信じるならば、メスのようです。 また中央の先住ナツメヤシは、10月に雄花をつけましたから(右の写真)、うまくしたらそのうちデーツが収穫できるかも?しれません。 もしそうなったら感激でしょうね、植民地時代にスペイン経由で北アフリカから伝わったナツメヤシの、数百年後の子孫の結実に立ち会う、ということですから。 私めの2014年は、不幸ではないものの閉塞感いっぱいでしたが、さいごのさいごに、大きく夢の広がる新顔君がわが家にやってきて、気分がすかっとしました! みなさまにとっての2015年が、ナツメヤシのように実り多く末広がりの、すばらしい1年となりますように! |