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2014年6・7・8月の「一服いかが?」



2014年6月10日(火) <切りの良い年>

2014年6月20日(金) <こんなに育ちました!>
              <番外編・その他の木々も元気です>


2014年7月20日(日) <ダイエット大作戦>

2014年7月25日(金) <その後のダイエット大作戦>

2014年8月6日(水) <ダイエット苦戦?(あれでも苦戦してると言えるのか??)の記録>

2014年8月20日(水) <オンドリ君、とつぜんの悲劇>

2014年8月27日(水) <さくらさくら@パチャカマック>


2014年6月10日(火) 午後11時の室温25℃(ストーブついてます) 湿度75% 霧雨の中でコオロギ大合唱
<切りの良い年>



 わたくしめ、5月末に50歳となり、次いで6月1日をもってペルー生活20年目に入りました。
 満19年経過です、ぎええええ…、よくもまあこの…(以下コメント自粛)



 誕生日の数日前、東京で出身小・中・高校ひとまとめの同窓会が開かれました。
 なんといっても去年はローン組まずに家建てましたから…すっからかんで東京など行けるはずもなく、私は友達からの速報だけを楽しみにしておりました。


 そうしたら嬉しいことに、翌日にはネットに大量のスナップが載せられ、数日間は夢中で見入ってしまいました。
 元女子はみなさん私同様(^_-)じゅうぶん原形をとどめていますが、元男子のほうは個人差が大きく、名札を見て思わず絶叫すること幾たびか……


 でも全体に禿げ度はとっても低くて、安心しました。

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 連日の霧雨のおかげで、サボテン山の植物がどんどん育っています。
 ひきつづき、多肉植物をちぎっては植え、ちぎっては植えしております。おもしろいように増えます。


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 サボテン山とアマンカイの丘のあいだに、青いイチュを植えて、「イチュが原」も完成。
 もうちょっと密生させてもいいのかな…


 こんなにいいかげんに作った築山が崩れないのも、リマならでは、ですね。
 日本だったら、一夜の雨であとかたなく流されちゃうでしょうね。
 ニュース見てると、1時間でリマ1年分の雨が降ったりしてますもんね…


 同じくネットに載ったビデオの中に、懐かしい漢文の先生のメッセージがありました。

 「五十にして天命を知る…と言いますが。
 みなさん、天命を知ってますかあ?! ぼかあ50歳のときはぜんぜん知らなかったです。


 天命はわかんなかったんですけど、テメエはわかったんですね。
 できないことがある、ってことがわかりました。
 どんなことでもできる、なんてことは絶対になくて、どうしてもできないことがある。
 それを知ったのがちょうど50歳のころでした」


 (あははは、先生あいかわらずだなあ…)
 そうですね、私も「テメエ」は、だいぶわかった気がします。
 少なくとも、天は私に大したことは期待してない、というのはもうよ〜くわかりました。



 記念すべき50歳の誕生日じたいは、毎年のことながらさんざんでした。

 なぜか39度の熱を出し、そのあと丸二週間寝込むはめとなり(半世紀の疲れ?)、どさくさまぎれで宿六からはプレゼントももらってないし…
 (ふつうこれだけ苦労をかけた奥さんが、かなり原形は留めつつめでたく50歳になったら、大きなエメラルドの5個くらいは贈りたくならないかなあ?なりますよねふつう?)


 で、その二週間、なにもできないのでしかたなく50年を振り返ってみた結論…
 やっぱり、基本、無駄な50年だったと思います。
 自分の人生は、やっと去年あたりから始まったばかりです。


 だから「あのころに戻りたい」なんて時期もまったくありません。
 嬉しかったはずの進学や結婚なども、直後に起きた不運や身内の心ない一言で、なんとも苦い味に変わってしまって、思い出したくもありません。


 でもこれは、50歳にもなって「今がいちばんマシ!」と堂々と言える、ということだから、まんざらわるくもないと思います。

 さあて前々から宣言していた通り、50歳からは私の気まぐれ最優先で暮らしますので、宿六はよく覚悟しておくように!
 武士の情けで、これからも食事は作ってあげますけどね…


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 「イチュが原」には焼き物の家を置いて、となりにミニ・フクシアを植えて…140610-06.jpg

 ミニ・フクシアが、まるでカントゥータ(写真左)の木のミニチュアのようなので、これはアンデスの眺めだなあ…とひとり悦に入っております。
 引越し荷物のどこかに、素焼きの羊やアルパカも入ってるはずなので、だんだんに発掘して飾っていこうと思います。


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 5月からよく雨が降ったせいか、向かいのロマス(Lomas de Jatosisa)は早くも先月末には緑に変わり、遠目にはアマンカイも咲き乱れているようでした。

 川沿いのLomas de Quebrada Verde のほうは、先月はまだ乾いていましたが、私がダウンしているあいだに緑になったかな?
 うちから3キロの近さなんだから、見に行かなくては…


 ロマスが好きでわざわざ越してきたのに、「東京に住んでると東京タワーには行かない」状態になりつつあります。
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 11月に植えたラズベリーに、早くも実がつきはじめました。
 いまいちおう冬なんですが… りんごは花が咲いてるし、いちじくも実をつけたし…
 パチャカマックのふしぎな季節感、これから覚えていきます。


 アントワネットちゃんの話では、ふるさとワヌコの谷間ではラズベリーが雑草化しており、いくらでもあるので大人は見向きもせず、子供だけがespina、espina(トゲトゲ)と呼んで食べていたそうです。
 「リマの高級スーパーじゃ、麗々しく小箱に詰めて10ソルとかで売ってるのよ」と話すと、目をまんまるにしていました。


 次回は庭木の成長ぐあいをご報告いたします。


2014年6月20日(金) 午後6時半の室温23℃(ストーブなし) 湿度75% 霧雨
<こんなに育ちました!>


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 毎日のように霧雨の降る、とても心の落ち着く季節になりました。緑に降る雨はいいですね…
 むこうのロマスもエメラルド色に染まって、山奥に住んでいるような気分です。


 こうしてリマ版・真冬が到来しても、最低気温は15度くらいですので、庭の植物はゆっくり成長しつづけております。でもこのへんで一度、去年からどれほど育ったか、ご報告したく存じます。

 まずは、「セニョーラ・ミチカ植樹基金」および「ペルーナイト植樹基金」にて購入させていただいた木々です。5月末に全校一斉身長測定を行いました。

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2014年5月
ミチカ桜候補 代表 250p
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2013年7月


 あのひょろひょろしていた苗、どれもふさふさ葉が茂り、幹もすっかり太くなりました。脱落者ゼロです。
 次の春(8月9月)に花の咲きぐあい、枝ぶりをよく確認してから、正式にどの三本がミチカ桜の名を頂くか決めようと思います。


 夏の陽ざしを避けて家にこもっているあいだに、写真の桜はこんなに脇枝が育ってしまいました。これからこわごわ剪定してみます…
 ミラフローレスの公園の琉球桜は、平気でばしばし枝を落としてあるので、たぶん大丈夫でしょう。


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2014年5月
ミチカ・マグノリアA 225cm
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2013年7月


 春から夏にかけて、新しい葉がどんどん増えました。背も伸びて、幹も太くなりました。

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2014年5月
ミチカ・マグノリアB 250cm
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2013年7月


 どちらも50cmは伸びたのじゃないかと思います。虫害もなく、たいへん元気です。

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2014年5月
ペルーナイト洋梨 195p
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2013年8月


 丈は三倍近くになったと思います。
 次は枝がうまく増えてくれるかどうか、様子見です。洋梨が庭でなったら嬉しいでしょうねえ…


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2014年5月
ペルーナイト西洋スモモ 283cm
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2013年8月


 さいしょは20cmほどの棒きれで、しかも夏までまったく動きがなく、枯れたかと心配していました。
 しかし真夏の2月3月に、とつぜん伸びました。


 やや徒長気味ですが、春にそれぞれの枝の元気度を確認してから、井戸君に形をつけてもらう予定。…でもその前に、まずは花が楽しみです!

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2014年5月
ペル−ナイト・イチジク 180cm
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2013年8月


 苗が小さくて、実がつくまで何年かかるのやら…と思っていたら、あっというまに見上げる高さに。
 先日早くも、ひとつ実をつけてくれました。


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2014年5月
ペルーナイト・チリモヤ 124cm
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2013年8月


 チリモヤも目覚めるまでだいぶ時間がかかりましたが、さいきん元気です。このままうまくいきそうです。

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2014年5月
ペルーナイト桃 177cm
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2013年8月


 これもやせっぽちの棒きれだったのが、よく育ちましたよね!
 後日、井戸君来訪時に、もう少しすっきり剪定してもらいました。


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2014年5月
ペルーナイト・グアバ 53cm
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2013年8月


 もともとミニミニ苗でしたが、ミニミニなりにしっかり育っています。
 ただ(ほかの苗木もそうなんですが)、ちょっと芝がはびこりすぎなので、今まわりの芝を丸くはがす作業中です。


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2014年5月
ペルーナイト・りんご 157cm
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2013年8月


 幹がよく太り、バランス良く枝も出てくれました。二つ三つ、有望そうな実もついております!

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ペルーナイト・りんご、井戸君剪定の図。

 枝が四方にうまく育つように、つっかい棒で広げてくれました。このままひと月ほど放置せよ、とのこと。にゃるほど…

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2014年5月
ペルーナイト・アボカド 140cm
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2013年8月


 …後日、奥のほうの枝は台木から出ているのに気付き、切りましたので、今は120cmくらいです(^^ゞ
 夏のあいだに、もう信じられないくらい枝が増えるので、目を離しちゃいけない、ということを学びました。


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2014年5月
ペルーナイト・ビワ 155cm
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2013年8月


 これもよく育ちましたよね〜 大抵の木が、もう私の背丈をこえました。
 実がつくのは何年後からでしょうか、この調子だと意外に早いかもしれません。


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2014年5月
ミチカざくろのみなさん

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2013年7月


 ミチカざくろの大連隊も、ひとりの脱落者もなく、揃って元気に育っています。
 だいぶ生垣らしく、こんもりとしてきました。門を入るとぱっと緑で、とてもいい感じです。


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 実もひっきりなしについて、アントワネットちゃんの家では、ざくろ食べ放題状態。
 とても甘い実がつきます。


 うちの宿六は、果物としてのざくろは苦手だったのですが、自家製をためして以来、大好きになったそうです。
 でもうちの領地には、アパートから持ってきた一本しかないので、あと一本増やそうかな…
 「小さな家」であんまり喜んで食べているので、なんとなく生垣の実には手が出し辛くて…


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2014年5月
ペルーナイト・オリーブ 計4本
(写真は代表)
それぞれ280cm、235cm、287cm、107cm
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2013年8月


 思いのほか成長が早かったのがオリーブ! 大きいのは3メートルに迫っているのですから、びっくりです。
 四本のうち一本だけ虫がつきましたが、現在ニームオイルで治療中。
 ほかの三本は枝ぶりもきれいで、すでにかなりの見栄えの良さです。


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2014年5月
ペルーナイト・マンゴー 43cm
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2013年8月


 ぱっと見では変化がないみたいですが、ひとまわりは大きくなりました。
 一度は花が咲いて、実までつけたものの、さすがにそれは途中で落下。


 井戸君によると、小さいけれど健康に育っている由。芝をはがしたので、次の夏にはもっと勢いづくことでしょう。

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2014年5月
ペルーナイト柳


いちばん育ちの良い代表選手の肖像です。(背丈は計測不能でした…)

 おかげさまで、木々はそれぞれのペースで確実に育っております。
 どれも植えてからたったの10〜11か月… この期間に、私も少しは育ったのでしょうか…(冷汗)


 うまくいっていないのはペルーナイト・ルクマだけですが、これはいくらでも接ぎ木苗が手に入るので、近いうちに植えかえます。木で熟したルクマはおいしそうですものね。

 またどの木も、元気すぎる芝のせいで、いくぶん成長を邪魔された感がありますので、冬のいま、芝を丸くはがして肥料を入れたり、剪定をしたり、いろいろ進めておこうと思います。そうしておけば、次の夏にはもっと早いペースで育つことでしょう。

 何をすべきかよくわからないなりに、井戸君に聞いたりフランクリン君に相談したりしながら(それがまた二人の意見が食い違ったりもするのですが)、手探りでやっております。


 なお、「小さな家」の庭に植えたはずの果樹三本は、トウモロコシに埋もれてしまい、全校一斉身長測定の日には接近&発見できませんでした…

<番外編・その他の木々も元気です>

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2014年5月の桑
計測不能ながら、おそらくは4メートル超
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2013年3月
桑は手前の小さな苗


 2013年3月はじめ、そろそろ建築資金が尽きそうになり、金運改善のため縁起を担いで植えた、小さな桑の苗。(穴を掘っているのはエステバン師匠です)

 桑は成長が早いとは聞いていましたが…… ここまでとは!
 見るたびに伸びているので、夏じゅう毎日驚いておりました。次の夏には実がつくかな?


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2013年8月


 植えたわけではないですが、ちょっとおかしいのがジャンテン(llanten、ヘラオオバコ?といわれてもわからんのですがその仲間らしいです)。
 芝生から勝手に生えてきたのを、猫番君が「薬草だから取らんといて」というので放っておいたら…今では玄関先の立派なオブジェ化、巨大です。


 風邪や切り傷に効くらしいのですが、とっとけと言った猫番君もぜんぜん使わないので(ちょっとは使ってよ)、まだまだ大きくなりそうです。

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 井戸君が自分で接ぎ木して持ってきてくれた、特製井戸りんご。
 ひょろっと一本だけ枝が伸びたので、先端に重しをつけて下に曲げ、別の枝が出るように促しているところ。これもひと月ほど放置するのだそうです。


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 50歳の記念に、ココヤシを二本植えることにしました。1個20ソル也(約730円)の、お手軽な記念植樹です。
 リマの気温なら地植えで冬越しできるので、たいへん楽しみですが、いずれ高いところからココナツが降り始め、危なくて困ることになるのかもしれません…


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 昨年10月、追加で植えたりんごも、とても元気です。冬なのに次々と花が咲いています。
 果樹はほかに、バレンシアオレンジ、ライム、木イチゴ、柿、ライチー、パパイヤ、バナナなどが、静かにじわじわ育っております。まだどれも小さいですが、おかげさまで一歩ずつ小さな楽園に近づいています。


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 柿やイチョウ、藤の苗は、いま葉をすべて落としていますが、このりんごはこのまま冬越しするのでしょうか… まだわからないことばかりのパチャカマックです。

 そういえば蝶々は、ちょっとでも空が明るむと、どこからともなく現れます。きっと蝶の姿で冬を越えるものも、多いのでしょうね。その蝶のお話も、近いうちにまとめたいと思っております。

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わが家のミニ・ロマスの向こうに、本物のロマス。
壁際のひょろひょろしたのは、この夏に植えたポプラです。



 今朝早く、Jatosisaのロマスがあまりにきれいだったので、急いであと二枚追加…
 珍しく霧が晴れて、ロマスの緑が鮮明に見えています、こんな日は冬ごとにほんの数回あるかないかです。
 低いところには、アマンカイの花の黄色もちらほら見えます。


 庭仕事をしていたアントワネットちゃんも、思わず手を止めて見とれていました。リマといえば、乾ききった岩山の印象ばかり強いので、山が緑なだけでびっくりしてしまうのですよね。
 アントワネットちゃんが去年はじめてロマスの緑を見たときは、「あらジャガイモ植えたのね」と思った由… たしかに雨季のアンデスの眺めに、すこし似ています。


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 Quebrada Verdeのロマスも、今朝はひっさびさにはっきり見えました。
 (3キロと離れてないのに、見えない日のほうが多いとは、さすが霧だらけのリマ)
 左のJatosisaのロマスより少し遅れて、上のほうからだんだん緑に変わってきています。


 壁際の柳は、左から一本目と三本目の、よく葉が茂っているのがペルーナイト柳。
 まんなかは、お隣の工事現場をもっと隠すため、あとから追加したもの。おそらくは十年計画くらいの、いつまでも終らない工事現場ですので、手を打っておかないと……



 夕方のいまは、ロマスはもう白い霧で見えなくなり、うちの庭にも霧雨が降っています。
 今年はロマスの当たり年になるのでは…という強い予感がします。
 ほんとはきょう午後にでも歩いてきたかったのですが、宿六はさっき、リマ市内のフェリアに行ってしまいました…許せん!



2014年7月20日(日) 午後8時半の室温22.5℃(ストーブあり) 湿度75% 曇り
<ダイエット大作戦>


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 カハマルカのサトウキビ市。
 女性が手にさげているバケツ(もとはペンキが入ってたようですが…)、中にはなみなみとサトウキビの甘い絞り汁が入っています。


 ペルー人の砂糖好きは、砂糖生産国としての歴史の裏付けがありますから、かんたんには変わりませんよね… ということを、家にいながらにして改めて実感したというのが、今日の話題です〜


 お手伝いさんのアントワネットちゃんの様子が、なんだかおかしいと気づいたのは、今年の2、3月ごろでした。
 もともとかなり太った人ではありましたが、丸々としていても身ごなしのてきぱきした、アンデス出身者に多いタイプだったのが、夏以降は見るたびにより大きく、よりだるそうな様子に変わっていきました。


 性格もごく明るかったのが、家族のことで何かというと泣くようになり、溜息ばかり。
 休みの土日もほとんど外出せず、家を閉め切って昼寝しているようでした。


 気にしながらも先月までは、そのままずるずる来てしまいましたが、庭仕事用の防水着を買うため、胴まわりを計らせてもらってびっくり…ゆうに1メートルを超えていたのです。
 これは普通ではないと、半日ぶんの掃除を免除し、とことん話を聞いてみました。すると…


 「さいきん私はとても不幸なんです(ここでヨヨヨ…と涙…)、仕事のあとはなにもする気になれません。
 娘はぜんぜん可愛げがないし、連れ合いも頼りにならないし、生きる張り合いも何もなくて、私は年中カッカと怒ってばかりです。
 そういう状態が、ちょっと前までは心配でしたが、最近はそれすらどうでもよくなってきました。
 ほんとに大事なのはかわいいニワトリとウズラだけで、あとはもうどうでもいいんです…


 そんなだから食欲もなくて、ほんのちょっとしか食べないのに、どうしてだかどんどんどんどん太ってしまって…
 最近は着られる服もないから、ますます出かける気もちがなくなりました。
 きのうなんかは、とうとう連れ合い(猫番君)に、『もう今にも(おなかが)爆発しそうだね』なんて言われてしまいました。
 でもそんな失礼なこと言われても、それすら今の私には、もうどうでもいいんです…」


 この話でちょっとピンと来るものがあって、まずは体重をはかってみました。
 妙齢のご婦人の体重ですから数値は書きませんが、うちの宿六を上回っていました…
 「まあ、先月から10キロも太っている!」と愕然とする彼女。



 それでも本人の主張では、ほんのちょびっとしか食べてない、というのですが、ペルー人の「ちょっとしか食べない」がどんなものかはよ〜く知っていますので(笑)
 丁寧に聞き取り調査すると、驚くべき食事内容が明らかになりました。
 これは話を聞いた日の実例ですが、


<朝食>
 砂糖をたっぷり入れたオートミール(水で煮て、砂糖は計らず袋から直接なべに流し込むそうで、たぶん三人分で大さじ4杯くらいとのこと…)とパンと水。


<午前中>
 砂糖をたっぷり入れたレモネードを水差しいっぱい作り、アントワネットちゃんと娘のヨシコちゃんの二人で飲む。


<昼食>
 牛の煮込み(香味野菜以外の野菜は使わず、パスタ入り)と、つけあわせの茹でジャガイモ。
 アントワネットちゃんは180グラムくらいの大きなジャガイモを、ひとりで5個〜8個は食べる。
 (ジャガイモは実家から定期的に送られてくるので、家計を心配せずに食べ放題にできる由)


<夕食>
 昼の残りの煮込み料理と茹でジャガイモ。
 アントワネットちゃんが食べるジャガイモは「夜は少しだけ」で、3、4個。


<食後>
 お砂糖を5,6さじ入れたインスタントコーヒー。


 この話を聞いただけで、私はショックで2キロほど減り(ほんとです〜)、久しぶりに20代の体重に戻りました…ありがとねアントワネットちゃん…(-_-)/~~~

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 わが家の建築は、じつはまだ完了しておりませんで、先月やっと内側の門を取り付けました。
 (手前は大きく育ったペルーナイト・オリーブ)


 隣人さん(奥の敷地の買い手)は、ほんとは今年中に別荘を建てる予定でした。
 なのでその工事が終るのを待って、外門からの道を整備するつもりでしたが、残念なことに隣人さんは転売を決意。


 次の買い手がどんな人になるかわかりませんし、他人の都合に左右されるのはもういやなので、この冬はできるだけ出入り口を整えてしまうことにしました。
 外門から奥の敷地までの通路はうちの所有ですが、買い手には通行権があるので、うるさい人だったらあれこれわがままを言ってくる危険がありますから。


 無理が通れば、いともかんたんに道理がひっこむ国ですので、早めの対策で安心な老後を…というところです。 まあいつかまたふらっと、どこか別の国に行くかもしれませんけれど。

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 ミチカ桜の候補者たちは、いろいろ調べた上で、思い切って剪定しました。

 まわりの芝をはがしてみると、根元から伸びた余計な枝がとんでもなく育っていました。
 もし早く気づいて処理していたら、もっと本体を太らせてあげられたのに…と後悔しています。
 でもまだ若木だから、きっと次の夏に取り戻してくれますね。


 剪定した切り口にはシリコン糊を塗って、腐らないように毎日見回っております。
 湿気に満ち満ちた毎日ですが、今のところ大丈夫みたいです。



 さてまず気になったのは、緑の野菜をぜんぜんとっていないこと。
 また果物もめったに食べないそうです。
 「冬は野菜は食べないんです、高いし寒いから」と、あたりまえのように言うアントワネットちゃん。お〜〜〜〜い!


 これが日本なら、まだ高いというのもわかりますが、当地なら季節ごとに、何かしら安い野菜や果物が見つかるものです。
 恐らくは調理が面倒だから、冬を口実に食べないだけなのでしょう。
 たとえば鶏スープを作る時も、鶏だけをぐらぐら煮込み、そこにパスタを入れて食事終り、だそうです。ああ。
 彼女は長らく貧血に悩んでいて、週一回ビーツを食べているそうですが、野菜がそれだけじゃ治るはずもないですね…ううむ、いろいろ見えてきました…


 ついで心配なのが、炭水化物の過剰摂取。
 ななななんと!!(椅子に座ってお読みください)、三人だけの家庭なのに、毎週3キロの砂糖を買って使いきっているそうです!…えええええ?!
 クッキー生地に30グラムのお砂糖を入れるのも毎回躊躇する私とは、同じ星の住人とは思えません!(たぶんどっちもちょっと病気…)


 …え、でも、ということは毎週お砂糖だけで9ソルの出費ですよね(年間にしたら16000円の出費)。
 それを半分に減らすだけでも、毎週キャベツ1個に巨大なフダンソウの1,2杷くらいは買えるじゃないの!お〜〜い!お〜〜〜〜い!


 それに加えて大量のジャガイモです。
 ジャガイモじたいは良い食品ですし、ペルーの山のお芋は最高においしいので、うちでも週一回はアンデス式の夕食です。
 蒸しジャガイモと空豆、地鶏の茹で卵などを並べて、海の塩と唐辛子で食べます、油さえいっしょにとらなければ効果抜群、満腹になるのに太りません。


 アントワネットちゃんのところでも、ジャガイモが主なビタミン・ミネラル源になっていたのはまちがいありません。 といっても一日10個以上も食べたら、もちろんお話は別ですね…


 またジャガイモといっしょに、ごはんやパスタ、パンなどほかの炭水化物をとってしまうのも、ペルーのみなさん大好きですよね。
 アントワネットちゃんも、さいしょお米は「ほとんど食べない」と言っていましたが、詳しく聞くと週3,4回(一度炊いたら夜も食べるので、正確には6〜8回)…
 毎週お米を5キロ買って、ほとんど残らないとのこと。ほらね、やっぱり〜


 だいたい出揃ったところで、ざっとカロリーを計算します(猫番君はほとんど家にいないので、2.5人で計算)。
 すると… (みなさん座ってらっしゃいます?)


 彼女はジャガイモ、砂糖、お米、パスタだけで、毎日2000キロカロリー以上とっていたことになります。
 お肉や香味野菜、朝のオートミールやパン、お菓子等は入っていませんから、実際には軽く3000キロカロリー超でしょうか。
 (そのお肉ですが、半月ごとに、翌日肩が痛くて仕事にさしさわるほど、大量に担いで帰ってくるのを私は知っています…)
 一か月で10キロ太ったというのも、こう考えると計算が合っています。



 彼女に限らず、近年のリマの人たちの太りかたには、異常なものがあります。
 生活レベルが低い人ほど太る、というのが世界共通の傾向のようですが、ペルーでは利権を独占している白人系にも、老若男女問わずたいへんな勢いで肥満が広がっているのが現状のようです。
 データは見ていませんが、外を歩いていてそう感じます。


 (話がちょっとずれますが)
 それに加えて過去何年かの、下半身にぴったりくっついたレギンスやらスキニーやらの大流行…
 これはもう実に実に目に痛い流行で、日々拝見させられるほうは、失礼ながら本当にかないません。


 服というのは本来、ほどよいまとわりつき方をすることで、身体の線の欠点をやわらげ、人をよりきれいに見せるためのもの、と思っていました。
 あんな潜水服なみにぴったりした服できれいに見える人なんて、めったに存在しないのではないでしょうか(たとえばペルー人はみな太すぎますし、いっぽうの日本人はあまりに細すぎ)。
 なのに流行とは恐ろしいもので、どんなにみっともなくても、流行中はごく細身のもの以外は、とてつもなく不格好に見えてしまうのですね…


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 接ぎ木していない桃には、もうかわいい花が咲き始めました。
 後日、井戸君に接ぎ木をお願いするつもりですが、今はとりあえず花を楽しみます。


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 桃にベニタイランチョウ。
 アントワネットちゃんはこの鳥が大好きで、どこに巣をかけるか、ず〜っと探しています。
 もし見つかったら、卵をとって自分で孵化させたいのだとか。
 子供時代、いつもそうして小鳥を育てていたそうです、なんともアンデスらしくていいですねえ。



 それでも日本の場合は、腰をふわっと隠す上衣を合わせて、細すぎる人も太すぎる人もそれなりにまとめるデリカシーがあるからいいですが、リマでは病的レベルに達した肥満の人までが、腰まで丸出しで着てしまうのです。
 もともと当地ではかなりの肥満でも、胸と腰が多少ともおなかより突出していれば、「けっこうナイスバディ」に分類されるので、そういうご本人たちも、実は自信たっぷりだったりします…とほほほほ。


 なのでアントワネットちゃんも、もしかすると「私ってけっこうナイスバディ」と思ってるんじゃないかな、と疑っていたのですが、本人によるとまったくそうではないとわかり、少しほっとしました。
 また、リマのほかの肥満家庭の食生活とは違い、「台所が汚れるのがいやなので揚げ物はせず(まったく同感)、煮込み料理中心で、スナック菓子や炭酸飲料を毎日とる習慣もない」とのことで、どうもこれなら希望の光が見えないこともないような…


 本人も話をするうち目に輝きが戻ってきて、「こうなったらぜひ痩せて、無礼な連れ合いを見返したい」と言い始めたので、二軒合同でダイエット大作戦を始めることになりました!
 人間関係における過去の無数の失敗から、おせっかい癖は封印した私ですが、これはおせっかいじゃなくてむしろ人命救助である、と思ったからです(というのがまさにおせっかい(笑))


 でもアントワネットちゃんは、この冬の寒空にいつものぼせてしょうがなく、毎晩毛布もかけずに眠っているというのです…
 3000キロカロリー超の食事と砂糖のとりすぎで、身体が悲鳴をあげはじめているのでしょう。


 でも幸い30そこそこと若いですし、今の時点では糖尿病の兆候もないようです。
 ただ肥満症の諸症状は、素人目にも明らかなので、まずは早急に体重を落とし、それでも不調が残ったら医者に行けばよい、と判断しました。
 (アントワネットちゃんのような、いわば肥満による不定愁訴で当地のヤブ医へ行ったところで、なげやりな気のない問診だけで安易に精神安定剤など処方されて、とぼとぼ帰ってくるだけ、というのが過去の経験でわかってますので)



 具体的な方法は、もちろん「ためしてガッテン」のはかるだけダイエットです。

 宿六は以前、これでみごと16キロほど体重を落とし、肥満から小デブになりました(でも超重量級の実家では「鬼嫁のせいでこんなに痩せてしまって…」と心配されているそうです、はははは…)
 その後リバウンドもなく(過去3年間は99%自宅で食事してますから、すべて料理長の私がえらい)、でもできればあと3,4キロは落としたいところ。
 良い機会なので、宿六のグラフもいっしょに冷蔵庫に貼り出すことにしました。


 ただこの方法、今まで十数人に布教したものの、ペルー人の楽観的な性質には合わないのか(合わないですよねやっぱり…)、ひとりとして成功者は現れておりません。
 そこでまず、アントワネットちゃんは理屈好きなところがあるので、砂糖とりすぎの問題点や、糖尿病のこわさや、能率的なダイエット法(たとえば夕食をぐっと減らす)などをじっくりと解説。
 するとすぐ飲み込んだ彼女、感心なことにただちに砂糖を大幅に減らし、またジャガイモも一度に1個か2個までと決めたようです。そしてなんと三日目には、急に800グラム減という快挙!


 その後も順調に体重は減って、一ヶ月後には3キロきっかりの減量に成功。
 宿六のほうは辛うじて1キロ減ですが、その苦戦ぶりがアントワネットちゃんの優越感をくすぐるという、思わぬ効果もあるようです。
 でもいちばんの勝因は、今まで大してお腹はすいていないにも関わらず、「なんとなく不幸な気がして無意識に食べていた」のに自分で気づいたことでしょう。


 本人の最終目標までは、まだ16キロくらい残っていますが、気長につきあっていけたらと思います。
 食事内容のほうは、まだまだ炭水化物に偏っていますけど、以前よりはずっと野菜や卵を食べるようになってきました。
 体重ががくんと減った週は、私も野菜を賞品に出し、少しでもよぶんに摂ってくれるようしむけています。


 また、毎日体重計の前でいろいろ話す精神安定作用もばかにならないらしく、めそめそ顔を見ることもなくなりました。これはほんと助かります…
 しまいには娘のヨシコちゃん(15歳)も参戦表明、彼女はとりあえず2キロ減らすのが目標だそうです。
 ヨシコちゃんは身長160センチ、ペルー人的にはかなりすらっと見えて、ダイエットなんかいらないと思ったのですが、計ってみたら50ちゃいの私も顔負けの体脂肪率でしたので…(^_^;)


 アントワネットちゃんのほうの体脂肪率は、本人の名誉のため今は伏せておきますが、みごと痩せた暁には公表してしまうかもしれません〜

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 裏のミニ・ロマスによじのぼる、よく太ったにわとりたち。
 なんか増えましたでしょ? さいきんめんどり一羽とおんどり一羽が加わって四羽になったのです。
 毎日卵を3個生むので、小さな家ではけっこう助かっているようです。
 そのうち雛も孵るでしょうが、きっと情がうつって食べられず、結果として庭のにわとりが際限なく増えていくことになるのかな…


 アントワネットちゃんはこの9月で就職一年、そうすると半月の休暇がもらえます。
 でも、にわとり番を確保しないと帰省もできない、ということに今ごろ気づいたもよう(笑)


 もともと私たちの許可なしに連れてきたにわとりですもんね、私は知〜らないっと…
 「四羽わきに抱えて帰省すれば〜?」とからかっていますが、以前のように大笑いするようになった彼女に一安心です。


 やっぱりダイエットって、どこか気持がぴりっと爽やかになって、いいものですね。
 私もあと1キロ減らすことにして、先週グラフを冷蔵庫に貼りました。
 もしうまくいったら、近所のグラマラスなナイスバディ軍団と張り合うべく、スキニージーンズでも買ってみます(笑)



2014年7月25日(金) 午後8時半の室温21℃(ストーブあり) 湿度80% 外気温16.2℃ 霧雨
<その後のダイエット大作戦>



 ふたたび読むだけで太りそうな話題です、ごめんなさい。

 快調に減量を続けていたアントワネットちゃんですが…
 先週日曜、朝食にチチャロン(豚のディープ・ディープ・ディーーープ・フライ)、昼食に鶏の丸焼きと大量のポテトフライ、翌日昼にソーセージ入り炒飯を食べるという暴挙に出て、一気に1キロ余の増量。
 「ほかの人たちといっしょだったので、残せなかった」というのが本人の言い訳。


 当地の鶏の丸焼きセットは、本当に危険です。
 鶏(一人分は1/4羽)とサラダだけならせいぜい600〜700キロカロリー程度でしょうが、ついてくるジャガイモ・フライの量が普通ではありません、お店にもよるけど一人前300グラムはありそうな…?
 (20年以上行ってないマクドナルドと比較するのも無理がありますが)日本のポテトMの3個分はお皿に載ってる気がしますので。
 それも大抵は、いったん揚げておいたのを、出す直前にまたじっくり油に通しているようです。恐ろしい…


 それに加えて当地の人たちは、ケチャップやマヨネーズ、「当店特製唐辛子ソース」(大半が油分)などを、鶏やジャガイモが泳ぐほどつけて食べます、そして飲み物はもちろん大量の炭酸飲料。
 まちがいなく一食で、一日分の必要カロリーこえてますね。いえ、二日分いくかも。


 アントワネットちゃんはそれでもメゲずに、今週末までになんとか400グラム取り返したのはご立派です。
 でもそろそろ体重が減りにくい停滞期に入るかもしれませんし、来週あたり飽きて投げ出す確率は五分五分かと思います、すぐに結果が出ないと簡単に諦めてしまう人、この国には少なくないようですから。
 ……と、アントワネットちゃんに話して悔しがらせておきました、ふっふっふ。


 明日から独立記念日の四連休、ひまになると食に走る危険大なので、彼女の勝気なところをちょっと刺激、です。
 もちろん彼女がやめたくなったら、いつやめてもいいんですけど、ゲーム感覚で楽しめるあいだは続ける甲斐はありそうです。


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 鶏料理の写真を探していたら、2007年までさかのぼってしまいました。
 こんなふうにジャガイモ・フライ抜きの焼き鳥だったら、そう不健康でもないんですけど。


 それにしてもこのころは、宿六もまだインカコーラとか飲むことがあったのですね(まだペルー人だったんですね)。
 これ、ぜったい私の注文ではありませんから。
 ペルーでの19年間に私が飲んだインカコーラの総量は、せいぜい三口どまりかな。


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 チチャロン。豚のディーーーーーープ・フライ。
 これを大量のサツマイモ・フライといっしょに食べるのですから、もういったい何考えているんですかペルーのみなさん!!(-_-)/~~~ピシー!ピシー!



 さて宿六のほうは、朝・昼と野菜中心にしっかり食べさせているので、夕食は自然とあまりほしがらず、じわじわ減ってきています。
 それはいいのですけど、なんとも腹立たしいのは、自分がたまたま晩御飯がほしいとき、正直にそう言えば良いものを…(-"-)
 「さいきん響子はあまり食べてないから、今夜は何か食べることにしよう」
 などと変に恩着せがましい態度をとることです(そこまで言うなら自分で作れ!)


 これでムっとした私が、二晩調理を拒否してあげたおかげで(現在三晩目)、本日はついに40代での最低体重を記録した模様。どう転んでもありがたい奥さんですわね。
 さほど減らしたくない私も、巻き添えで減ってきました。


 こんご夕食については、宿六のほうから「お腹がすいたのでなにか作ってください」と三つ指ついてお願いして来ない限り、決して作りません。
 ほんらい私の義務ではないのに、特別のお情けで長年料理してきただけです。
 夕食はもういらないというなら大変けっこう、絵を描く時間が増えて私は大助かりです。


 それに人生もだいぶ先が見通せてきましたから、ごはんを作るとか作らないとか、そういう低レベルなことで気をまわすのは、いいかげんやめにしたいと思っていたところです。
 でもなんだか今日はむしゃくしゃして、楽天でカッコー時計を衝動買い…(低レベルを回避しようとしてもっと低いところに落ちた…)


 前からほしかったものなので、心は満たされましたが、うーんやっぱりおなか空いてきました。
 卵でも茹でて、猫といっしょに食べることにします。もちろん宿六には声かけません。



2014年8月6日(水) 午後7時半の室温21.4℃(ストーブあり) 湿度72% 外気温17℃ 曇り
<ダイエット苦戦?(あれでも苦戦してると言えるのか??)の記録>


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 「タヤリン」の例。
 ワンカベリカの、牛とトマト、玉ねぎ入りの炒めタヤリン。お醤油味なので、炒めたおうどんに近いです。
 (ふつうあまりおいしくないですが、ここのは絶品でした、できるものならSA先生に送ってさしあげたいなあ…)



 さてお待ちかね♪ 先週のアントワネットちゃんの食事内容の発表です!

 ご期待通り?やっぱり炭水化物中心でした…orz
 タヤリン(パスタの一種ですがタヤリンとしか呼びようのない粉っぽい麺類)、ひよこ豆の煮物、ごはんと焼き肉、「軽いお昼」がジャガイモ5個と卵フライ…といった調子。
 それなのに、スタート時から見てマイナス3キロ地点まで、なんとか戻ってきたのはご立派です!


 まあその、先だっての蛮行(豚フライ+鶏の丸焼き+ジャガイモフライ+炒飯)から回復するのに、二週間もかかってしまったわけですが。

 さておととい月曜日。午後に自信たっぷりでやってきたアントワネットちゃん。
 「週末はほとんど食べなかったし、お米もパンも避けたから、今日は体重計に乗るのが気楽〜」と言っていたのですが……まさかの900グラム増。
 「ぜったいおかしい、ほとんど何も食べてないのに!」と主張するので、何度か計ってみましたが結果は同じです。


 そこで週末のメニューを聞いてみますと…

<土曜日> 朝…茹で卵 昼…前日のタヤリンの残り 夜…「軽く」トウモロコシ二本とチーズ
<日曜日> 朝…トウモロコシ 昼…クイのフライとジャガイモ4個 夜…友人と外出して炒飯
<月曜日> 朝…カボチャのマサモラ(お砂糖をたくさん入れたマッシュ・カボチャ様のもの) 昼…ちょこっと野菜だけ


 「ほらね、パンとごはんをぜんぜん食べてないんだから、絶対痩せてるはずでしょう?
 ……えっ、ええっ? トウモロコシって糖質はいってるの?!」


 どうやら、トウモロコシは緑の茎につくから低カロリーの野菜である、と思っていた模様。
 ついでながら当地のトウモロコシは、日本で言うジャイアントコーンで、一本の食べでは日本のトウモロコシの比ではありません。



 それに、お米食べてないって話でしたが、では昨晩の炒飯はいったい……
 あっそうか、白いごはんは食べなかった、ということですね(^_^;)
 友人たちに強要されて断りづらく、でもヨシコちゃんと二人で一皿食べただけなので、大丈夫と思ったそうです。でも当地のチャーハン一皿って、軽く日本の2,3人分はありますよね。


 この日のお昼の「野菜をちょこっと」もあやしくなってきたので、詳しく聞いてみると…
 「ほんとに野菜をちょっと食べただけなの。えーとトマトとセロリと…ジャガイモ二個と…あとは魚フライ。
 でもほら、お米は食べてないから!」(と、軽くふんぞり返るアントワネットちゃん)
 おいおいおいおいおい…


 ダイエット中の日本人なら、あんなものも食べてしまった、こんなものも食べてしまったと、日夜後悔に苛まれるわけですが、ペルー人はぜんぜん違うみたいです。
 「これくらい食べても何でもないだろう」というのが、何十回と積み重なっても、ぜんぜん平常心なのですね。
 ほぼゼロと自分がみなしたものを、いくら食べてもやっぱりゼロ、という不思議な計算で、その結果「ほとんど食べてないのに太った!おかしい!この体重計壊れてる?!」となるようです。


 日本人とペルー人、どちらが幸せかは問うまでもないですが、でもこれでは永遠にダイエットは無理っぽいですよねえ。
 しかしアントワネットちゃんは、「週末は本当になにも食べなかったんだから、ぜったい明日は体重が減ってるはず!」と断言して帰っていったので、その楽天家ぶりだけでも称賛に値します。


 …そして翌日火曜。ほんとに1キロ減ってました〜!な、なぜ?!
 (…で、きょう水曜にはまた800グラム増えて、でも本人は「明日はぜったいまた1キロ減ってるから!」と言っております)
 うーむこれはいったい… 体重って気合いだけでも減るものなのかしら。


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 ペルーの炒飯(一人前)の例。
 アレキーパ県プエルトインカの蛸炒飯(ふつうはおいしくないですが、ここのは絶品でした)


 えー、この炒飯少なく見えると思いますが、飾りのキュウリに惑わされてはなりません、日本のとは大きさが違うのです。
 直径6、7センチもあるキュウリの薄切りですので、そこから炒飯の全体量はお察しください。


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 ミチカ桜(候補)のうちの一本が、かわいらしく咲き始めました。
 ほかの桜もつぼみがふくらんできています。


 今日8月6日は、パチャカマック市の441回めの記念日だそうで、朝から爆竹の音が賑やかです。
 これから一週間、歌えや踊れやのお祝いが続くらしいです…
 だいたいこの記念日ごろにミチカ桜が咲く、と覚えておけばいいですね。


 (屋根のむこうにひょろひょろ見えているのは、一昨年植えたポプラの生き残りです。
 これもずいぶん大きくなりました)



 そうそう、気合いと申しますと…
 先日、電子書籍でさらっと流し読みしたこの本、おもしろかったです。
 『ヤンキー化する日本』 (斎藤環著、KADOKAWA)


 私がどうしてもわからない、最近の日本国のいろいろ…
 (けんか売ってるわけではないです、ほんとにわからないんです)


 ・キャラ弁やファンシーグッズ、ゆるキャラ等々を、どうして大人が喜ぶのか。
 ・なぜに学校であのような与太踊りを教えることになってしまったのか(そんな時間があるなら仕舞の基礎でも教えればいいのに……)
 ・若くてきれいな女性たちが、なぜわざわざ極端な盛り化粧をして、そのみずみずしさを隠すのか。
 ・あべ君のうさんくさいアジテーションに、海千山千のはずの経済人が無防備にのっかっていくのはなぜか。
 ・NHKの画面を眺めるだけでも顕著な、日本らしからぬ崩壊した色彩感覚は、はてさていったいどうしたことか…


 そういったものごとすべてが、やすやすと説明できてしまう便利な概念が説かれているので、読みながら大笑いしてしまいました。
 あまりにすかっと説明がつきすぎて、そこがかえってあやしくもあり、だから冗談半分以上には受けとらないつもりですが… とはいえ、ああいう「絆」強要?的雰囲気の中にいなくて済むのは、正直なところありがたいです…


 ペルーの場合、最低限の経済的な足場さえちゃんとしておけば、あとは人がほっといてくれますから、孤独の中に喜びが見いだせる性格であれば、ここは天国です。
 だからといってこの国に成熟した個人主義があるかというと、まったくそうではありませんけど。
 多くの人が、子供のように「自分に夢中!」で生きていて、わざわざ大人ぶって他人に干渉してこない、というだけのことと思われます。


 従って私は、個人主義がちゃんと確立した国は未経験ゆえ、短期間でいいので一度住んでみたいです。
 でもいざ実行すると、ものすごくしんどいかもしれませんね。


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まわりの芝をはがしたら、とつぜん巨大化したアカンサス。

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 アカンサスは、根元からどんどん花が立ちあがってくるんですね。
 風に揺らぎもしない、どしっとした植物、けっこう好き。


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 夜はひきつづき15℃台まで気温が下がり、リマとしては立派な冬のさなかです。
 でも少し日脚も伸びて、桜も咲いて、なんとなく春めいた気分になってきました。


 リマ市内の公園では、よく今ごろからアラセイトウ(ストック)をたくさん植えて、それが夏まですばらしく香るので、私もまねしてみます。
 蜜のような香りのアリッサムは、裏のサボテン山に植えるつもりです。


 右下のとんでもない色の園芸用ブーツは、(もちろん当地にはそんな便利なものはなく)日本製です。
 通販バーゲンでこの色しかなくて、うーん…と思ってましたが、紫の花ばかり増やしているので意外に良かったかも。


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 春めいた、と言ったばかりですが、やっぱりリマはもともと常春のようですね。
 いちばん寒い今も、サルビア、ルリマツリ、ランタナ、スイカズラ、みな咲き続けていますし、日がちょっとでも射せば白い蝶がやってきます。
 そんなだとかえって、すべて枯れ果てた冬景色が懐かしい、というのもずいぶん贅沢な話ですけれど。


 今のところ休眠しているのは、柿、イチョウ、藤、どんぐり君の苗だけです。
 でもイチョウの一本は、混乱気味らしく緑の葉をつけたまま立ちすくんでいます。
 何年か時間をかけて、だんだんと順応していくのでしょうか。



2014年8月20日(水) 午前10時半の室温23.1℃(ストーブ消さなくちゃ) 湿度計は本の間で行方不明 外気温17.7℃ 曇り
<オンドリ君、とつぜんの悲劇>

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 桜がつぎつぎと咲きはじめました、一本はほぼ満開!
 今月2日に咲いたさいしょの二輪が、いまだ散る気配もないのは、さすが緋寒桜。
 そわそわ心配しなくてすむお花見も、万事のんびりのペルーらしくていいですね。


 この木は花色がもっとも鮮やかなので、ミチカ桜最有力候補です。
 来年まで待って、いちばんきれいなのを四本選び出そうと思っています。


 当初、ミチカさんの植樹費用でマグノリア二本、桜三本、それと無数の柘榴を植えて、あとは柳でも?と思っていました。でも桜の根付きがあまりに良いので、桜を四本に変更です!
 濃いピンク、やや薄いピンク、花弁のふちが濃くて中は白、全体が白い花…という風に、色とりどりの四本にしたいです。



 え〜桜の開花のようにはすんなりといかない、アントワネットちゃんのダイエット。
 結局この一カ月は上がったり下がったりで、プラスマイナス・ゼロでした。
 やはりどうしても、炭水化物に手が出てしまうのですね。


 朝、せっかく健康的に塩味のオートミールにしたのに、なぜかいっしょにビスケットを食べてしまう…
 お昼は、白いごはんたっぷりに、鶏肉とポロねぎ少々を炒めたもの(そして「おねぎ入れたから野菜食べてるでしょ?」って言うのです)
 夜は、砂糖入りヨーグルトとクラッカー。
 う〜〜〜〜ん…


 どうしてこうまで野菜を避けるのか、話し合ううちにまた別の原因が見えてきました。

 アントワネットちゃんいわく、「ここパチャカマックでは野菜は高すぎて買えません」…そうですね、たしかに少し高いです。
 そこでアントワネットちゃんとしては、週一回セントロの市場まで買い出しに行きたいのだけれど、そのとき運ぶのを手伝ってくれる人がいない、だから買えない、というのです。


 「亭主(猫番君)はなんだかんだ言って逃げるし、娘は同行しても重い荷物はいやがり、すぐタクシーに乗りたがり、見かける洋服はぜんぶ欲しがり、買ってやらないと不機嫌になって口もきかない…(ま、15、6の娘っ子ってそんなものでは…?(^_^;))
 だから近所で高い野菜を買うしかなく、そのかわり量をうんと減らしています」とのこと。


 (本当のところは、近所の野菜は高いといってもたかが知れています。
 遠くまで買い出しに行くバス代と膨大な時間を考えると、近所で買っても大差ないはずです。
 でもアンデス出身者の多くは、時間の無駄にはとてもがまん強いので、この理屈を理解してもらうのはさいしょから諦めています)



 まあそんな感じでしたので、先週はまずヨシコちゃんを説得。
 その上で、野菜の買い出しに行くようアントワネットちゃんに念を押したのですが…
 本人答えて言うには、「今週末は土地のローン支払い日で、お金はなにも残らないから野菜は買えません!」(キッパリ!)
 野菜を買わない言い訳だけは、すらすらといくらでも出て来るんですよねえ。なぜそんなに野菜が憎いのでしょうねえ?


 もともと彼女の給料は、8時間勤務の週休二日にしては破格に良く、加えて家も光熱費も無料ですから、パチャカマックのちょっとばかし高い野菜が買えないはずはありません。
 いろいろ不調を抱える彼女に、数年は安心して養生してもらうべく、好条件で契約したのでしたが……わざわざ野菜代と医療費を削って、土地購入費にまわしてしまっています。とほほほほ。


 もちろん土地購入で心が安定するならいいですが、その土地というのが、登記の状態すらはっきりしない怪しいもので、正式な契約書も交わさず口約束で払い続けています。
 売り主は「全部払い終ったら証明書はぜんぶ見せるし、必要な書類もすべて渡す」と言っているそうですが、そりゃ順番が逆というものです…


 私たちも話を聞いて、対応に大いに迷いましたが、ともかくそういう土地を買う危険についてだけは説明しておきました。
 「もし心配で調べてほしいなら、早めに言ってね、払い終ってからじゃ何もできないからね」とも伝えましたが、彼女は何も確認しないで払い続けたいようなので、そのままにしてあります。
 こういうときあまり食い下がると、それが正しいおせっかい?だとしても、逆恨みされることがままありますから(私もいろいろ学習しました)。


 …たとえば、調べてみたら売り主は土地所有者ではなかった、という場合(自分のものじゃない土地を迂闊な人にちゃっかり売る人、当地にはよくいます、もちろん代金だけ受け取ってドロンです)。
 アントワネットちゃんは、私が余計な口を出したから話がだめになった、もしかしてあのまま払い続けていたら手に入ったかもしれないのに…などと思うかもしれませんので。


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 きょうはずいぶん外が騒がしいな、と思ったら、隣家が赤と緑のオウムに占拠されていました。
 去年もいまごろ、オウムがたくさんやってきました。


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 前々から欲しかったものの衝動買い、その1。カッコウ時計。140819-05.jpg
 間が抜けた感じだった台所の柱に、うまく収まりました。
 くちばしの赤い文鳥みたいなカッコウも、夏じゅう小淵沢で啼くカッコウを思い出すのにぴったりな、澄んだ声の持ち主です。


 ただその定時の啼き声に、よけいな水音がかぶせてあるのが残念。
 (リマでそういう音を聞くと、せせらぎには聞こえず、あっまた水まわりが故障?とあせるのですわ…)
 日本の製品はしばしば、少々考えすぎ、サービスのしすぎ、ですね。



 もちろん売り主が、単に無知なだけの善意の人である可能性も、まったくゼロではありません、それならまあ法律を知らない同士でなんとかなるでしょう。
 またもし騙されていたとしても、その経験で学べることもきっと多々あるはず…


 とはいえ月200ドル以上のローンは、アントワネットちゃんにとっては真の大金、日々の野菜を削り、健康を害してまで買おうとしている土地です。どうか詐欺ではありませんように…

 さて、先週はダイエットは進展がなく、その上なんとも間のわるいことに、アントワネットちゃんのニワトリによる庭荒らし事件が発覚してしまいました。

 私の大切なイチョウの苗が一本引き抜かれ(三本しかなかったのに…(T_T))、また十年ものの貴重なアマンカイも踏みつぶされ、これはさすがに「歩く忍耐」こと私のトサカにも来てしまう小事件でした。
 それでもなんとか心を静め、三角になった目を極力丸くし、金網を買いに走り、アントワネットちゃんの半日の掃除を免除し、急遽ニワトリ小屋を作ってもらいました。忍耐、忍耐、忍耐…
 そして今後は、彼女が見張っているときだけニワトリは散歩可、ということになりました。


 しかしその後も幾度か、彼女の不注意で花壇襲撃事件が起きましたが、そのたびに「娘がちゃんと見てなかった」「亭主(猫番君)は家でふらふらしてても、ニワトリすら見てくれないんです!」と、いつもの家族恨み節…
 さらにそこから「うちの家族はみな非協力的で、私は本当になんて不幸なんでしょう」とエンドレスの嘆き節が始まってしまい、彼女のやり場のない気持ちはどんどん増幅してゆき、やがてなぜか突然、あわれなオンドリ君の上に………


 「どうせ家族はだれも手伝ってくれないのだから、いちばん悪さをするオンドリは、もう食べてしまいましょう!」
 決めると早いのがアントワネットちゃん、ただちに「ニワトリを締めるのが得意な従妹」に電話してしまい(アントワネットちゃんはニワトリはむしれるけど締められないそうです…)、執行日を翌日土曜に強行決定。
 お母さんの剣幕を恐れてだれも引き留めないので、そのままその日がやってきてしまいました。



 私は詳しい経緯は知りませんでしたが、土曜の朝、オンドリのただならぬ叫びがうちまで聞こえ、そのあと奇妙な静けさがあたりを支配したので、いやな予感はしておりました…

 さて月曜にうちにやってきたアントワネットちゃんは、オンドリ(gallo)という単語を聞くだけで泣きだすありさま。
 (また宿六が、私が横でやめるよう合図してるのに、しつこくオンドリオンドリオンドリはどうした?と連呼するものだから…)


 一時の衝動で、恐らくは家族への当てつけのつもりもあって、かわいいペットのオンドリ君を処分してしまったものの、家族は「よく太ってたからおいしいね!食べでがあるね!」と大喜びするばかり。
 (そりゃあさぞおいしかったことでしょう、好きなだけ私の庭を闊歩し、コオロギ食べ放題だった真の地鶏ですもの)
 結果として、ほんとに悲しんでいるのはアントワネットちゃんだけ、しかも二日にわたってオンドリ君を食べたせいで、1キロも太ってしまったという踏んだり蹴ったり。


 自爆としか言いようがなく、愚かしくも哀しいお話ですが、同性としてその心理、わからないこともないです。
 教訓。家族への当てつけで、何かを捨てたり殺したり、取り返しのつかないことをするのはやめといたほうがいいですね。そういうときはかわりに、「前々から欲しかった物の、あまり衝動的に過ぎない衝動買い」をするに限ります。


 …ああでも、アントワネットちゃんが所有者不明の土地を買ってしまったのも、きっかけはクリスマスに帰宅しなかった猫番君への当てつけだったような……?
 やはり衝動買いといえど、じぶんで限度額設定はしとかないとなりませんね。


 ところできのう火曜に、ヨシコちゃんからオンドリ処刑の経緯について事情聴取したところ、なんとアントワネットちゃんは、「オンドリは奥さんの植物を荒らしたから殺されることになった」などと言っているとか!
 ちょ、ちょっと、勘弁してよ! 罪もなく殺鶏教唆犯にされるのはごめんです。
 私たちはニワトリ一家との平和共存を望むからこそ、ニワトリ小屋費用だって出したというのに…


 それによく考えれば、私の草花を荒らしたのはオンドリだけではありません、ほかのメンドリたちも暴行の限りを尽くしていました。…なんてうっかり言ったら大変ですね、妙〜な行動力のあるアントワネットちゃんの、今後の暴走がどうも心配です。
 早まってほかのニワトリも食べてしまわないように、また少なくともおいしく食べてから私のせいにしないように!(そもそも私は一切れももらってない!)(笑)、注意喚起しておきました。
 でもなんと言ったらいいのか困ってしまって、「ペットとして飼いはじめた動物を、むやみに食べるのはよくありません」と意味不明の説教をする羽目となり、きのうはほんとに変な日でした。


 アンデスの人たちはふだんはとても温厚なのに、とつぜんおっそろしく衝動的なことをやってのけることがあります。これは今後もゲイジツ的観点からの研究課題としたいです。

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 衝動買いは衝動買いを呼ぶ。その2。

 カッコウ時計第一号に少し不満があったので、ネットで探し続けたところ、ふいご式で素朴に啼くカッコウをアマゾンにて発見。
 小さくて非常にいいですこれ!(無印にも良く似た製品があるようですが、こちらのほうがスマート)


 箱はプラスティックですが、カッコウは素朴な木製です。
 宿六に腹を立てているときなど、こちらの不機嫌にはおかまいなしにカッコウが進み出て、カッコーカッコーと時を告げると、気もちがたいへんなごみます。


 とつぜんの悲劇に見舞われたオンドリ君の冥福を祈って、ニワトリの木彫りといっしょに写しました。

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 パチャカマックに多いこの黒い鳥(guardacaballo)は、「ミゾハシカッコウ」の和名通り、カッコウの遠縁だそうです。
 草刈りを始めると、恐れ気もなく機械のあとをひょこひょこついて歩く、ほんとにかわいい鳥です。
 もしこれで「カッコー」と言ってくれれば満点なのですが、残念ながらまったく違う啼き声です。


 とまっている木は、大切な白花の咲く緋寒桜。ミチカ桜の最有力候補その2です。

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 リマの琉球桜には珍しく、こんなに白い花なんです。
 売ってくれたジュリッサさんが、あとから悔しがること悔しがること(白い桜をほしがるお客さんは多いので、とっておいて殖やしたかった由)
 まあまあ、そのうち枝を分けてあげますから。


 桜にはハチドリや、足にたくさん花粉をつけたミツバチがやってきます。
 将来もっと「桜の園」らしくなったら、ここにベンチを置きたいです。


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 衝動買いその3。ふとん乾燥機、ついに入手。

 リマの冷え冷えじめじめ気候には最適にちがいなく、19年間ほしいと思っていたのですけど、まさかこんなに小型軽量化していようとは!知らなくて損した!
 おかげでEMSですんなり届きました、送料が本体価格の倍以上、かかりはしましたが…(-_-)


 本当にもっと早く買うべきでした、もう眠りの深さがぜんぜん違います。

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 もちろん猫さまがたも、たいそうお喜びです。
 二匹とも、迷わず送風口近くに陣取って、さすがよくわかっていらっしゃる。


 そういえば最近、きれいな羽毛ぶとんカバーをやはり衝動買いしましたが、猫さまがこのすごいバラ色毛布のほうを好まれるものですから、しかたなく毛布を上にかけています。
 これじゃ模様が見えなくて意味ないんですけど…お猫さま…


 写真は、ハスミン猫が人間をあごで使っているところ。
 美しいわらわの背に毛布をかけてたもれ、と御所望です。



2014年8月27日(水) 午後8時の室温22.8℃(ストーブあり) 湿度計どこ…? 外気温16.5℃ 曇り
<さくらさくら@パチャカマック>

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 ミチカ桜有力候補の一本。

 赤みのない若緑の葉が出るのも、東京で見慣れた桜とはちがう風情ですね。
 うしろはペルーナイト柳のみなさんで、やはりそろそろ若葉の季節を迎えようとしています。


 かれこれ一か月、長いお花見の日々がつづいております。
 寒くて薄暗いリマの8月を、こんなに明るい気もちで過ごせたのは、20年めの今年が初めてです。
 (去年とまったく同じにじめじめ寒くても、「花冷え」と思えばまるで気分が違います)


 12本の桜のうち、花を飛ばして葉桜になってしまったものが4本。
 移植後は数年咲かないこともあるそうなので、心配しないようにしています。


 残り8本は咲いてくれましたが、花の色も形もそれぞれ異なる個性があって、たいへん楽しいことになっています。
 花を見て選んだわけではないのですが、琉球桜(緋寒桜)というのは、もともと個体差が大きい花木なのでしょうか。


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まっさきに咲いた、いちばん濃いピンクの桜。
花径3cmほど。ミチカ桜の最有力候補君。


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二番目に咲き始めた、ふちがピンクで中が白い桜。
花径3cmほど。


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 濃いめのピンクの、釣鐘型の小さな花をつける木。花径2.5cmほど。
 花弁が縮れてちょっと変わった形です。


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 同じ釣鐘型でも、これは淡いピンクの可憐な花。花径2.5cmほど。
 この木は今年はほとんど葉桜ですが、見本に四輪だけ咲かせてくれました、ありがとね。


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 まず大きな白い花が咲き、それが日を追って濃いピンクに染まってゆく木。花径3.5cmほど。

 久しぶりに快晴となった月曜に写しましたが、華やかでいいですねえ。
 これもミチカ桜の有力候補です。


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 こちらはいちばん真白の、いちばん大きな花が咲く木(園芸店のジュリッサさんが悔しがっていた木)。
 花径は4cmもあってみごとです、これ本当に緋寒桜でしょうか?


 花柄はとても長く、散るときも形のまま、ぽとりと落ちるところは紛れもない緋寒桜なので、ほかの桜との雑種かもしれませんね。

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 今年のところは葉桜で失礼します、と、一足早く緑になった木。
 昨年は引越しであわただしく、花色を記録し損ねたので、来年まで何色かわかりませんが、それもまた楽し。


 若葉を6枚だけ取って、塩漬けにしてみました。
 まず熱湯をかけたら、あの懐かしい桜の香りが強くたちのぼり、いったいなんなのでしょう、この湧きあがる幸福感は…


 ほかの木も葉桜になるのを待って、もっとたくさん塩漬けにします。
 これでたぶん、一生桜餅には不自由しませんね!


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 いちばん白い桜は、今日ほぼ満開となりました。
 これも日ごとにピンクに染まっていきますが、左上のミチカ桜有力候補よりは淡い色に留まっています。


 今はまだ花の数が少なくて、つぼみを摘むなど考えられませんけど、将来もっと大きな木になったら桜花の塩漬けも作りたいです。
 また緋寒桜のさくらんぼは、なんと果実酒に向くようなので、それも今から心待ちにしています。


 こちらでは見かけない氷砂糖、たしかセントロの中華街で売ってたかな?
 そのためだけにパチャカマックから行くには、ちと遠いのですが…
 氷砂糖なしにして、じっくり数年漬けてみてもいいかもしれませんね。



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