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2013年11月12月の「一服いかが?」



2013年11月6日(水) <10月の庭 その2 〜フランクリン君大活躍の巻〜>

2013年11月15日(金) <だんだん家らしくなっていく…>

2013年11月25日(月) <井戸掘り>

2013年12月10日(火) <第二回パチャマンカ>

2013年12月11日(水) <夏へと向かう日々>

2013年12月19日(木) <ルリン川に水が戻ればクリスマス>

2013年12月24日(火) <新居でのさいしょのNochebuena>

2013年12月28日(土) <押し詰まってもトンテンカンテン…>


2013年11月6日(水) 午後10時の室温22℃ 湿度75% 霧雨が降って今日は冬に戻ったよう
<10月の庭 その2 〜フランクリン君大活躍の巻〜>

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 晴れてかっと照りつける日が増えてきたので、あわてて車庫に屋根をかけることになりました。
 近くの材木店で買った、長〜い竿が到着。


 小さい家のまわりには、まだ建材の残りが山積みのまま…
 棟梁Gさん、さすがにそろそろ持って行ってください〜


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 壁に穴をあけて、柱との間に棹を渡し、その上にestera(植物繊維で編んだむしろのようなもの、掘立小屋によく使うのでやはり材木店で売られています)を敷き、防水のためセメントやタールを塗って、ペンキ仕上げ。
 作業は二日で終りました。


 そのあとは、懸案の自動車の移動です。
 まず、自動車1号君に乗って、リマのアパートへ。
 アパートの車庫であわれ息絶えていた2号君を、この1号君とつなぎ、バッテリーを蘇生させます。
 次いで1号君を修理に出し(現場通いでさんざん使ったせいか、エンジンが過熱するようになってました)、この日は2号君に乗って帰宅。


 後日、2号君でふたたびリマへ。
 修理所で1号君を引き取り、帰路は同乗していったフランクリン君が1号君を運転し、いっしょにパチャカマックへ。めでたしめでたし。
 けっこう大事業でした…


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 その後、ず〜〜っと置きっぱなしだった建材を、やっと棟梁Gさんが片付けてくれたので、小さな家のまわりもだいぶすっきりしました。でもひとつ困ったことが。

 建材の下から、猫番君がかつて自分の店で使っていた大きなガス台などが、ぞろぞろ出てきてしまったのです。 いったいいつ、持ち込んだのでしょ?!
 「そのうちまた使うかもしれないので(…この考えかたがいかんのですけど、ペルーで断捨離なんて通用しないし…)家の裏に置いておきたい」というのですが、うちにしてみたら車庫の真横、見苦しくてかないません。
 でも捨てさせるのも何だか気の毒で…


 しばらく悩んでから、生垣を作って目隠しすればいいのでは、と思いつきました。
 そこでまたフランクリン君に頼んで、mioporum(ハマジンチョウ)を一列、植えてもらいました。


 丈夫さ優先で選びましたが、「緑がとってもきれい…」と、アントワネットちゃんがうっとり言うので良かったです。
 あとあと剪定はちょっと大変そうな木ですが。ものすごく茂るそうなので。
 でもこれで猫番君も、家の裏にいろいろ隠しておきやすくなるはずです!


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 小さな家の畑では、トウモロコシや空豆、トマト、わけぎ、唐辛子などが育っています。
 いろいろ混ぜて植えてあるところが、とてもアンデス的です。


 空豆の花なんて、久しぶりに見ました。
 雨季にタキーレ島で満開だったのを思い出しますねえ…
 アンデスの人って空豆が大好きで、みんな空豆はアンデス原産と信じていますよね^_^


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 自分の古物だけでなく、建材も薪用にとっておきたかった猫番君ですが、それはさすがに宿六が大反対、すべて処分とあいなりました。
 でもかわりに自分の庭は広くなったので、猫番君それはそれで嬉しそうです。


 先日、カンチャ(炒りトウモロコシ)用の、紫の斑入りのきれいなトウモロコシを手に入れたので、少し分けてあげたら、食べずにさっそく全部蒔いた由(さすがアンデスびと)。
 それが数日で芽吹いたので、またびっくり。
 ほかにはニンジンも植えたそうです。


 猫番君はさいきんは、海辺のディスコの改装工事現場で働いているので、パチャカマックからは近くて通勤が楽だそうです。
 おかげで、朝夕庭いじりをする時間もあるようです。


 でも、ここの暮らしで猫番君や宿六がいちばん助かっているのは、アレルギー持ちのアントワネットちゃんも私も、鼻風邪や喘息とほとんど縁が切れたことかもしれません。
 奥さんが鼻風邪でブス子ちゃん(当社比)になった上、不機嫌だと、いちばん困るのは連れ合いですもんね…


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 さて、こうして全体的に緑化が進むと、かえってまわりの壁の殺風景さが気になりはじめ…

 そこでまたフランクリン君に頼んで、アイビーとオオイタビ(リマでは学名のままficus repensと呼ぶようです)を、壁二面に植えてもらいました。
 当地ではアイビーのほうがちょっと高いので、アイビー1:オオイタビ5、としてみました。


 残りの壁は、いずれじぶんで挿し枝してみようかと思っています。
 壁の緑化、何年くらいかかるかな…


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 「ペルーナイト柳」の下では、アマリリスが満開。
 春ですねえ…(原産地ですので、夏の終りにもういっぺん咲きますけれど)


 アマリリスも地植えにすると、当地では困るくらい増えます、なにしろ冬も緑のままで、育ち続けますから。
 リマ市内では、前庭がぜ〜んぶアマリリスになってしまったお宅、よく見かけますよね。


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 まだ40センチくらいしか丈がない「ペルーナイト・マンゴー」ですが、なんともう花をつけました〜
 この小ささで実がなるってことあるのかな…
 追ってまたご報告いたします。


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 桃とすもも、りんごは、ジュリッサさんが持ってきた苗が小さすぎたので、近所でもっといいのを調達、改めて「ペルーナイト桃」「ペルーナイトすもも」「ペルーナイトりんご」と命名しなおしました。
 今度の桃には、すでに大きな実がついています。


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 すもも、これは自家受粉で実がつく種類かわかりませんが、少なくとも花はとてもきれい。
 春の花も楽しみなので、早く大きくなってほしいです。


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 芝は、アントワネットちゃんが毎朝せっせと水撒きしてくれるので、ものすごくきれいに育っています。
 フランクリン君が「いったい何の肥料まいたんですか?」と驚くほどですが、今のところ井戸水だけです。


 ただ育つ早さは、想像をこえてました…
 宿六が少しずつ刈る予定でしたが、出張その他で、あっというまに伸びすぎてしまい…
 もはや素人の手には負えない草丈になったので、きのうはフランクリン君の「ジャッカルたち」に刈り込んでもらいました。
 (なぜかフランクリン君は、自分のところで働く若者たちを「chacales ジャッカルたち」と呼ぶんですよね)


 エンジンつき草刈り機(先日やむなく購入…)でも、一日仕事でした。
 宿六は、今度こそ自分でまめに刈る、と言っていますが、うーんほんとかなあ…


 確かなのは、庭ぜんぶ芝というのは紛れもない暴挙だった、ということ…
 …ですが植えた以上は、維持しなくては。


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 みるみるうちに増えていく、草の山…
 幸いフランクリン君がもってってくれました、堆肥にするそうです。
 私も堆肥作りはしてみたいですが、まだとてもそこまでは、気力体力がゆきわたりません…
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 うちの庭は小さな苗木ばかりなので、刈られそうであぶないものには、リボンをつけておいたのですが…
 芝に負けずに育っていたイチゴは、まちがって刈り取られてしまいました…
 これはありし日の姿です…


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 でも、「ペルーナイトいちじく」にやってきた苺色のベニタイランチョウが、「また植えればいいさ」となぐさめてくれました。


 そして本日、芝刈りの翌日。
 こんどはフランクリン君、臨時の配管工としてやってきました!


 洗面所で水漏れ箇所がみつかり、R君を呼んだのですがすっぽかされ、困ってフランクリン君に電話したら、すぐ来てくれました。
 うちがいよいよ困ったときは、必ず忙しいフランクリン君に時間があって、すぐ助けに来てくれるのが本当に不思議…
 …まあ今日の場合は、きのうルンバ(自動掃除機)を進呈したのも、ちょっと効いてたかも(笑)


 アントワネットちゃんのおかげで、もはや不要となったルンバ。
 そのへんに放り出しておいたら、フランクリン君がめざとく見つけて欲しがるので、それはなによりと引き取ってもらいました。
 「家宝にする!」と、ものすごく喜んでくれました。
 そ、それほどのものではないよ……



2013年11月15日(金) 午後11時半の室温22℃ 湿度70% うす曇り
<だんだん家らしくなっていく…>

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 10月下旬、台所のテーブルに板をのせてもらいました。
 角に柱があるので、まずその大きさをこうして確認…


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 エステバン師匠は台に穴をあけ…

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 サンティコ君は柱に合わせて板を切り出します。

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 切り取った板は、まな板として使えるように、あとで師匠が磨いてくれました。

 テーブルのほうは、水性ニスで仕上げる…はずなのですが、サンティコ君に時間がなくて早一ヶ月。
 自分で塗ってみようかと考え中。


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 台所は、手を入れたいところが山ほどありますが、まあゆるゆるやっていきます。
 インテリア雑誌みたいにきれいにしたいけど、(悲しいかな)日に三度ずつ使う場所だから、そうはいかないですよね〜やっぱり…


 壁沿いの作業台の下には、とりあえず(やだけど)プラスティック棚を入れました。
 アントワネットちゃんの掃除後に見たら、ストック品がきち〜っと並べ直してあって、アンデスの小さな食品店みたいになってました(笑) ありますよね、こういうお店。


 それでもごちゃごちゃ感は否めないので、そのうちインド綿のカーテンをつけて目隠しにします。

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 台所の裏のなんちゃって菜園その後。
 植えてから一カ月、芝が着実にレコンキスタを進めていますが、ハーブ類も負けずに大繁茂。
 土の力ってすごいなあ。


 左のねぎ君は、おねぎが好きなkotetsuさんへのオマージュ^_^

 これはポロねぎですが、残った根っこを土にいけておいたら、ほんとに育ってきました〜
 ねぎのような(手のかからない)男性は果たして存在するか、なんて楽しいお話もありましたね〜懐かしー


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 ものすごく元気なミチカ・マグノリア。
 真赤なビニール製?と思うほどつやっつやの若葉が、いまたくさん出ています。


 植えたとき、忙しくて身長測定をし損ねたのが悔やまれますが、ぜったい30センチくらいは伸びたと思います。

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 ペルーナイト桃は、早くも色づき始めました。
 果樹(特に接ぎ木苗)って、ずいぶん小さなうちから実をつけるものなんですね。
 地面に果樹を植えるのは初めてなので、すべてが新鮮です。


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 ペルーナイト・マンゴーは花盛り。
 こんな小さな苗に、もし一個でも実がついたら楽しいだろうなあ。期待してます。


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 ミモザは少し葉が出て来たので、なんとか大丈夫そうですが、ハカランダはまだ動きがなくて心配…
 もしだめだったら、フランクリン君が取り変えてくれるそうですが、できたら生きていてほしい…


 ほかの、やっぱり立ち往生?状態だった果樹のいくつかが、先週あたり急に目を覚ましたので、ハカランダももうしばらく様子を見ます。

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 バレンシアオレンジの苗も一本植えました。

 いろいろ自分で植えているうちに、だいぶ穴掘りが上達。
 でもそのあと三日くらいは、ふしぶしが痛みます。いやーね。


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 藤とライチーの苗も、見つけてしまった…(Vivero Los Incasにありました)

 藤は、この小さいのが159ソル(約5700円)!でびっくりでしたが、「藤のタネがとれる季節に東京まで行くと思えば割安…」という、いつもの便利な言い訳を持ち出し、買ってしまいました。

 ゆくゆくこの藤は、藤棚ではなく立木仕立てにしたいのですが、どうすればいいのかな…

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 私のtaller(仕事場)に、10月下旬やっと窓が入りました。
 (色ガラスは、ぜんぶ紫のほうがきれいだったかも。
 一年このまま過ごしてみて、場合によっては取りかえます)


 手前の、猫がぼろぼろにしたソファカバー、みっともないですねえ…
 も少しマシな状態のカバーに掛け替えたら、すぐに猫が飛んできて引掻き始めたので、そちらの余命も長くなさそうです。
 なんで猫ってソファを目の敵にするんでしょう?


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 窓はついたものの、カーテンができるまで、さらに一週間かかりました。忍耐忍耐…
 まぶしいので、衝立に布をかけて、しのいでいました。


 …ハスミン猫、それぜったいやると思ったよ。

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 11月5日、やっと日よけカーテンがついて、人が暮らす部屋らしくなりました。
 とうとう日中、私が落ち着いて座っていられる場所ができました。
 9月5日の引越し以来、長い長い道のりでした…(T_T)
 でもまだレースのカーテンはできてません。


 右手に二本、黒く見えているのはペルーナイト柳です、日に日にふさふさ度を増しています。
 私の窓のすぐ前には、ブッドレアを植えました、部屋の中から蝶の観察をしよう、というもくろみです。
 大きく育ちすぎて困るのは、今からだいたい予想がつきますが…


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 猫たちにとって、ずっと閉め切ってあった私の部屋は、最後の秘境?でした。
 だから、窓ガラスが入って、ついに猫の入室が許可されると、もうやりたい放題です。


 ムササビのように飛びまわるハスミン猫をよけながら、私はせっせと段ボール箱(まだ残ってる…)の開封です。

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 危なっかしいことを嫌うハシンタ猫(もうすぐ14歳)も、ハスミン猫に刺激されたのか、さいきん壁くらいはすたすた歩くようになりました。

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 新居を120パーセント楽しむ猫たちは、こんなふうに地に足のつかない日々?を送っております。
 分身の術を披露しているハスミン猫は、きょう(推定誕生日)12歳になりました。


 写真は、私の仕事部屋からポーチのほうを見たところ。
 どこにしまったらいいか、わからないものが、まだほうぼうに転がっています。


 ほんとは一気にすべてを片付けたくて、でもそんなことは到底無理で、ときどき軽いパニック状態に陥りますが、極力のんびりやっていくようにいたします…


2013年11月25日(月) 午後6時の室温24℃ 湿度70% 晴れ
<井戸掘り>

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 リマの冬のあいだ中、山は乾季にも関わらず、水が枯れなかったありがたい井戸。
 でも10月になると、急に水量が減りはじめました。


 アンデスではもう雨は始まっていますが、その恩恵が海岸部に届くのは、やっとクリスマスごろのようです。
 そうこうするうちに日射しはどんどん強くなり、芝の緑もあやしくなってきたので、少し井戸を深くすることになりました。


 依頼したのは、井戸掘り名人のI君です。
 猫番君がいちばんかわいがっている甥っ子で、初代棟梁のダマソ氏が逃亡したとき、まっさきに手伝いに来てくれた若者です。
 そのあとずっと5月まで、小さな家に泊り込んでくれたのもI君ですし、この井戸じたいを掘ったのもI君。
 今はワラルで果樹の挿し木を請け負っているそうですが、日雇い形式なので、一週間抜けて来てくれました。


 助手は弟のT君(写真右)、ニューフェイス甥っ子です。
 (猫番君の甥っ子全員と知り合うまでは、まだ何年もかかりそう…)
 T君は14歳、今年は学校サボっているというので、じっくり説教しておきました。
 いとこやきょうだいがどんどんリマに出て行くのを見たら、あせるのもわかるけど、義務教育だけは終えないと、今のペルーでは先がないものね。


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 十数メートルの井戸の底に降りて、水につかりながら、手掘りで掘り下げていくI君。
 (上から影がかすかに見えます)
 約2メートル掘るのに、5日間かかりました。
 弟T君は地上で待機し、土砂を引き上げる手伝いです。


 例によって、ごく簡単な木組みだけで作業するので、はたで見ているとものすごく心配でした。
 万一のことがあると大変なので、先週は宿六も外出を控えました。
 幸いなにごともなく無事終って、本当に良かったです。


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 T君はやせっぽちなので、あんまり重い石が出たときは、I君も上がってきて引き上げるのを手伝います。
 でも、あれ?…
 石入りバケツに結んだロープは、下におりていたわけで…
 じゃあI君本体は、いったいどうやって上って来たのかな?
 スパイダーマン式に壁を伝ったのでしょうか??


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 掘り出した石で、裏庭に山が出来ました。
 角のとれた丸石ばかり(ひとつ漬け物石にしよう…)、むかしルリン川を転げてきた石なんでしょうね。
 この石を使って、アマンカイの丘を作るつもりですが、ぎっくり腰要注意ですね…


 かくしてI君のおかげで、井戸の水量はぐっと増え、たぶんこれからは一年中不足の心配はなさそうです。
 すぐにまたアントワネットちゃんが、張り切って水撒きを始めたので、しおれかけていた芝も、二日で鮮やかな緑を取り戻しました。
 あと一週間も水不足が続いたら、あぶなかったと思います。


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ラタトゥイユのマカロニ、豚のニンニク焼き添え。
凍らせた葡萄入りのワインがおいしい季節が、まためぐってきました〜



 日常生活のほうは、だいぶ元通りになってきました。
 ごはんも前と同じようなものを、三度三度、作り続けております。
 炊事がいやなのに変わりはないですが、まな板の向こうに芝生が見えるので、だいぶ気分は違います。


 引越し効果で、頭の中も少し整理できたようですが、家の中はいまひとつ片付かないままです。
 臨時に放り込んで、そのままになっている引越し荷物が、ほうぼうにあります。
 特にいかんのが、食材置き場と書庫です。


 また居間も、壁に飾るべきものがたくさん放り出してあり、ぜんぜんおちつきません。
 さっさと済ませればいいのですが、セメント壁にドリルで穴をあけるのって、ものすごくうるさいので、ついあとまわしになっています。


 この中途半端に散らかった状態が、人生の終りまで続いたらどうしよう…
 年が明けて暑くなったらさいご、そのまま人生の終りまで行ってしまいそうな気がするので、どうにか年末までにかたをつけなくては。


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 そんな風なもので、インテリアご紹介〜♪とかできる状況ではありませんが、洗面所のかたすみはちょっと気に入っています。

 もとはやっぱり壁に穴をあけるのがいやさに、タオルかけをハシゴで代用したのですが、これ意外にいいかも?
 灰色がかったベージュのペンキで塗ろうかと思います。


 タオルをしまってあるのは、タマルやパンを入れる大きな籠です。
 これも使い勝手がいいので、あと2,3個買ってきて、ふだん着の投げ込み籠にしたいです。
 床に置くと、たぶん猫も入っちゃいそうですが。


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 旧居のアパートでは、壁塗りと床磨きが終りました。
 いや〜あの埃っぽかったアパートも、磨けばけっこう光るのですねえ。
 電気や水回りの修理も終って、あとは仕上げの掃除さえすれば、いつでも次の住人を迎えられそうです。


 このアパートの売り込みポイントは、壁を一枚こわして作った広い居間です。
 私たちはひっそり暮らしてましたが、これからの住人は、きっと週末ごとに踊るでしょうね〜


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 上階のテラスも、だいぶきれいになってきました。
 せっかくのセドロ材の窓枠をニスでぴっかぴかに塗ったので、ちょっとお品はわるくなりましたが、リマの人にはこういうほうが好まれるので……


 眼下に大きな緑の公園、その向こうに市電の高架、さらに海までちょっと見えるので、見物に来るみなさんは景色を喜ばれるようです。
 なんとか年内に借り手が決まればいいなあと思います。


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 さいきんは、だいたい週二回リマに出る、という暮らしです。
 あとはパチャカマックで静か〜にしています。


 海辺ではカモメをたくさん見るようになりました。
 毎年暮れごろ、北半球から渡ってくるフランクリンカモメたち、もう来てたのですね。
 海風に揺れる電線上で、みんな揃って尾羽を上げ下げしながら、あぶなっかしくバランスをとっています。


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チョリージョスの夕景。


 夏の混雑が始まる前に、海辺めぐりもしたいですねえ。
 今頃は海の景色が生き生きとして、でもまだ人は少ないのがとてもいいです。


 新居からいちばん近いのは、のどかなサン・ペドロ浜。
 (こう言ってはなんですがリマ白人さんがあまり来ない浜なので、雰囲気がいいのです)
 またむかしみたいに、望遠レンズ持参でイルカ探しとか、したいです。
 しかしけっこう暇がありそうでないんですよね…



2013年12月10日(火) 午後5時の室温24.5℃ 湿度71% 晴れのち曇り
<第二回パチャマンカ>


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 うちを建ててくれた棟梁Gさんから、かねてより「ぜひまたパチャマンカしましょう!」と言われていました。
 クリスマス直前になるとみなさん忙しいし、またちょうど12月ついたちに、井戸掘り名人I君(あらため井戸君と呼ぶことにします)が「小さな家」に来ることになっていたので、その日に合わせて決行とあいなりました。


 会場?は、うちのポーチにありったけの椅子を並べて…のつもりでしたが、椅子そんなに持ってない…
 前日になって名案がひらめき、近所の貸しテント屋さんに一式借りることにしました。


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 貸しテントは、折りたたみ式のをぱっと広げて終り、かと思ったら、とんでもなかったです。
 枠を組んで、そこに大きな布を一枚ずつ結び付けて… ぜんぶ手作業なので、3時間ほどかかりました。
 作業の人は慣れ切ったようすで、サーカスみたいに梯子を器用に「履き」こなし、自由に芝の上を移動します。


 うちの徒歩圏だけでも三軒ほど貸しテント屋さんがあるので、商売成り立つのかなあと疑問でしたが、一年中仕事が途絶えることはないんだそうです。
 別荘が多いパチャカマックだけでなく、南の海辺へもよく出張するとか。
 ペルーのみなさんって、年がら年じゅう野外パーティやっているのですね。


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 とっぷり暗くなってから、テーブルと椅子を並べて、やっと完成。
 結婚パーティ会場みたいになりました、そういうこと一切経験がないので、なんか嬉しいです。


 …うーむ、これはいよいよ困ったら、貸し会場でも始めますか。
 別に困ってなくても良い臨時収入になるらしく、パチャカマックには週末だけ家を貸すなんていうお宅、けっこう多いようです。


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 12月ついたち午前。石を熱しはじめた井戸君とアントワネットちゃん。

 超お人よしの井戸君、この日は朝早くワラルからはるばるやってきて、私が頼んだ柿の苗だけ置くと、
 「実はきょうは、ワラルの大家に頼まれてクジャク番をしないとならないことになりました。
 ではワラルに戻ります、さようなら〜」
 と、さっさと帰ろうとするのでびっくり。主賓がいないのでは話になりません。


 大家さんはクジャクの養殖?をしているそうですが、そんなの知ったことではないので、なんとか電話で解決してもらい、井戸君の弟妹は宿六が隣地区まで迎えに行って、一件落着。

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 ひさびさR君も助っ人にやってきました(井戸君とはいとこの関係です)。
 こないだ水漏れしたときは来てくれなかったんですけど、パチャマンカなら来るのね、そうかそうか〜(笑)


 食材搬入係の棟梁G夫妻は、「朝10時きっかりには行きますから!」という話だったのですが、予想通り大幅に遅れ、午後1時すぎにやっと到着。
 (次回からは、私は昼まで寝ていることにしよう…)


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 ふだん「小さな家」には極力近づかないようにしているのですが(できるだけ気楽に暮らしてもらうため)、この日初めて庭の奥まで入ってみたら、ロマスの眺めがよくて感心しました。
 ここは寒い南側に外壁があるので、冬のあいだも暖かく、良い具合だったそうです。


 庭は、私の考えでは芝でも植えて、パラソルつきテーブルでも置けばいいのでは、と思っていたのですが…
 そこはそれアンデスびと、全面畑になっていました。
 トウモロコシはそろそろ実が入り始め、また空豆とグリーンピースはすでにどんどん収穫しては食べているそうです。


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 そうこうするうちに、良いにおいがしてきました。
 前回はちょっと火を通しすぎたので、今回は45分きっかりで掘り始めます。


 うしろのふさふさしているのは、アントワネットちゃん丹精のトウモロコシです。
 男性陣が、焼け石や焼けジャガイモをところ構わずぽんぽん投げるので、「ちょっ…そこっ!私のトウガラシの苗が!やめて!」と、ひとりぴりぴりしていました。
 でも、パチャマンカにかぶせて蒸すためのトウモロコシの葉は、気前よく大供出してくれました。


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 大量のお肉類を切り分ける女衆。とてもアンデス的情景です。
 もたもた手を出しても邪魔になるだけなので、おまかせして私はカメラに専念。


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 うっすらと真珠色の雲がかかり、暑くも寒くもなく、とても快適な宴会日和でした。
 参加者の顔ぶれは、棟梁Gさん夫妻と甥っ子軍団(のごく一部)。
 園芸店のフランクリン君と力持ちの弟ジョン君(引越しのとき植木鉢担いでくれた人)。
 「小さな家」のアントワネットちゃんとヨシコちゃんと、アントワネットちゃんの妹一家。


 この妹さんなんですが、次はぜひこんな風に生まれたい…と思うような、心底気楽そうなかわいい人で、いったん酔いがまわりはじめると、あたまに浮かぶことをぜんぶ楽しく喋るので、大いに場を盛り上げてくれました。

 しまいには、
 「こういう強いお酒を頂くと〜、あたし、人生最初のおいたを思い出しちゃうわ!」
 と始めたので、みんなこれは何か色っぽい話が出るな…(となりに旦那がいるけどいいのかなっ?)…と、内心大期待…
 ところが、単に子供のころジュースとまちがってお酒飲んでつぶれました、という罪のない話で、全員がっかりでした(笑)


 エステバン師匠一家は、この日はだいじな商談があって来れず、とても残念でした。
 でももっと残念だったのは、猫番君がどうしても現場に行かねばならず、とうとうお開きまで戻って来れなかったこと。自分の家でのパーティだったのにねえ。
 あとであっためなおしのパチャマンカを食べたそうです。かわいそ。


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 ペルーのみなさんの食欲には、毎度ながら圧倒されます。
 山盛りの牛・羊・鶏、ジャガイモ、サツマイモ、ウミータ、空豆をあっというまに平らげ、お菓子盛り合わせを出しましたがそれも一瞬で消えたので、クリスマス先取りでパネトンも出すことにして……


 私たちのお皿(手前の二皿)だけが、いつまでもいつまでもいつまでも残って、批判の的となっておりました。
 ジャガイモなどものすごくおいしかったですし、私もけっこうがんばったんですけど、なぜか減らなくて。


 結局、翌日カレーに作り直し、更に二日間食べ続け、やっとぜんぶ消えました。

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おいしそうに育ったアントワネットちゃんのニワトリ。


 「ちょうど食べごろだねえ」
 「今日これもパチャマンカに入れるの?」
 「じゃなくてクリスマスの正餐用でしょ?」


 等々、みんながしつこく話題にするので、そのたびにアントワネットちゃんは「ぜったい食べない!ペットなんだから!」と真顔で繰り返していました。
 冗談好きな子ですが、このニワトリをめぐる冗談だけは通じません(笑)
 私ももし「うまそうな猫だね」とか言われたらいやなので、よけいなことは言わないようにしています。


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とつぜん帰って来たペルーイシチドリ。


 予定外のお客さんもありました。
 工事が始まると逃げてしまった、先住のペルーイシチドリ君。
 パチャマンカで盛り上がっている最中に、門からしずしずとご入場、奥までずずいっとお入りになって、みんなの笑いを誘っていました。
 暑くなるにつれてまたサソリが出るようになったので、それを狙ってやってきたのかもしれません。


 …ああサソリどうしよう、ちょっとつつくとすぐ息絶えるような、わりと弱々しいサソリなのですが、猫がおもちゃにするのが心配です。
 サソリが主食だというクジャク、やっぱり飼おうかなあ… 本気で検討中です。


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宴のあと。


 テントはその後何日か放置されており、もっぱらニワトリたちが小雨よけに利用していました。

 今ごろは(園芸店のフランクリン君の説では)、アンデスの雨雲が、勢い余って川沿いにおりてくることがあり、それでパチャカマックでは夏のはじめにときどき雨が降るのだとか。
 だからこれは冬のあいだの海霧とは違って、山の雨なんだそうです。


 たしかにうちからロマスを眺めていると、くるくる空模様が変わって、山のお天気そのものです。
 晴れあがったり厚く雲に覆われたり、とてもめまぐるしく、アンデスのはしっこに住んでいるのだなあと実感します。
 リマからこんなに近くても、川に近いと気候がだいぶ違うものなのですね。


 貸しテント店は、週明けはいつもテント回収で大忙しだとか、やっと三日目になって引き取りに来ました。
 小さなモトタクシーでやってきて、いったいどうするのかと思いましたが、長いテーブル板までうまいこと積んで、よろよろ帰っていきました。おみごと。


 今回の集まりの反省点は、やっぱり使い捨てのお皿は味気ないので、次は同じお店でお皿とグラスも借りようと… あと甘いものは、もっと大量に用意してもぜんぜんだいじょうぶそう。
 しょっちゅうはしんどいけど、年二回くらいならこういうことも楽しいですね。
 棟梁Gさんたちは、次回は私たちの誕生日にしようと、勝手に決めて帰っていきました。
 いえほんと、調理はみんなでやってくれるんですから、大歓迎ですわ…


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 数日後、井戸君がワラルから持ってきてくれた、柿の接ぎ木苗を植えました。
 井戸柿と命名、育つのが楽しみです。
 そのうちスモークドサーモンで、なんちゃって柿の葉寿司でも作りたいですね。
 (奈良にさいごに行ったのは、いったい何年前かなあ……)


 大成功だった第二回パチャマンカ、井戸君と小さな弟妹がとても喜んでくれたのが、いちばん嬉しかったです。
 井戸君のところは、三年前にご両親(つまり猫番君のお姉さん夫妻)と小さなきょうだいをバス事故で亡くし、本当にかわいそうだったのですよね…
 猫番君から事故の話を聞いて、何か私たちにできることはないかとずっと思っていましたが、井戸のご縁で、きっとこれからも助けたり助けてもらったりする機会がたくさんあると思います。


 それにしても、まさか家を建てて、こんなふうに友達が増えるとは思っていなかったです。
 やっぱり、どこかしんみりしたところのあるアンデス系の人とは、つきあいやすいですねえ。


 宿六のリマっ子の友人たちも、週末ごとの野外レストラン代わりにせんと、うちを狙っているのを私は知っていますが、話題が合いそうにないので、基本逃げ切るつもりです。
 同じつまんない話をしていても、アンデス出身の人たちは、声音やちょっとした表現になんともいえない素朴な詩情があって、それが絵心をかきたててくれるのですが。



2013年12月11日(水) 午前10時半の室温23.5℃ 湿度73% 曇りから晴れへ移行中
<夏へと向かう日々>


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 昨年、ちょっとだけ寒いクリスマスを味わったせいで、今年は初夏のクリスマスがとても気に入りません…

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 でも、まだ涼しさのある12月中のクリスマスツリーは、かろうじて許せますね。
 特に、灯がともる前のツリーに、午後の日が射すところを見ると、遠い記憶を呼び覚まされるようで、いつもふしぎな気持になります。なんなのかなあれは。


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 ティティカカ湖風に、水の上に葦舟を配したこのナシミエント(聖家族像)も、ちょっと気がきいてますね。
 動物がまぬけな顔をしていなければ(動物というのはもっと美しくて、決してこんなまぬけな顔してません!)もっと良かったのだけど…


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 葦舟のうしろのサラ・ホームで、クリスマスだしということで(意味不明)、気になっていた敷き皮風バスマットを購入。
 動物柄バスマットは珍しくもないですが、皮の形にしてあるところが秀逸。


 浴室に敷くと、すぐ猫が来て取り合いを始めたので、もう一枚買わなくちゃならないかなと…
 猫はどうして、新しい(もしくは洗濯したての)布類を敷くと、上に座らずにはいられないのでしょうね。
 どこかにおとなしく座らせたいときは、洗った布を持ってくればいいので、便利なこともありますが。


 (ところで、Zaraを日本ではわざわざ「ザラ」と読ませると聞いて驚きました…いったいなぜに?!)

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 初夏の庭で、「ペルーナイト桃」、ついに初収穫です。一個だけですが嬉しい。

 当地の小さな桃は、するりと皮はむけないもの、と思い込んでいましたが、枝で熟したこの実はきれいに皮がとれて感動しました。
 植え付け後あまり日がたっていなくて、肥料も控えていたため甘みは薄いですが、育つにつれおいしい実をたくさんつけてくれることと思います。


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 「小さな家」の畑も、夏の陽ざしのおかげで活気づいているようです。
 おとといヨシコちゃんが持ってきてくれた、山盛りの空豆。
 畑でとれたての空豆は本当にみずみずしく、薄皮のまま食べられるやわらかさでした。


 琺瑯のお皿がまた、アンデスっぽくってたまりません。
 このお皿と空豆の組み合わせ、タキーレ島にいるような気分になります。


 お返しはなにかないかと庭を見まわしましたが、桃は食べてしまったし、オレンジはまだ若いし…
 つまんないけどジュースを一本載せて、お皿を返却。
 日本の奥ゆかしい風習は、もうおおかた忘れてしまいましたが、変なときにふとよみがえるのが自分で可笑しいです。


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 身の丈わずか50センチの「ペルーナイトマンゴー」は、花のあと、にゃんとひとつだけ実をつけたようです!
 今は直径4ミリくらいかな。
 うまく育ったとしても、こんな枝先では重みに耐えられるかわかりませんが、必要なら支えを作ったりしながら、楽しみに見ていこうと思います。


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 ポーチに植えたジャスミンは、白い星のような花をたくさん咲かせています。
 夜は香りでまわりの空気が濃密になり、良い意味でもわるい意味でも荒削りなペルーという国にいることを、ひととき忘れさせてくれますのよ。おほほほ。
 …的な話し方がしたくなる香りですよね。


 目指すはアランブラのジャスミンの生垣ですが、ひと夏でどれくらい育つものでしょう。

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 引越し疲れであとまわしになっていた裏庭のサボテン山、やっと制作に取りかかりました。
 (富士塚にするのはやっぱりやめました(笑))
 手持ちの多肉植物を植え付けては、井戸から出た石で押さえる、というのを繰り返しています。


 旅先で集めた植物も多いので、植えながらいろんなことを思い出します。
 アンデスは旅するのもいいですが、こうして遠くで思うのもまたいいですね、酸欠の心配もないですし…


 ひととおり植え終ったら、右隣にはアマンカイの丘を作る予定です。
 ちょっとした土木作業?なので、フランクリン君に頼まないとむりかなと思っていましたが、意外に自分でなんとかできそうです。


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 きのうの夕空。
 クリスマスらしい透明感のある空が、だんだんと夕方まで崩れずもってくれるようになりました。
 明日も良い日になりますように!!!



2013年12月19日(木) 午後7時半の室温24℃ 湿度69% おおむね晴れ
<ルリン川に水が戻ればクリスマス>

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 どんぐりちゃんその後。
 昨秋、pacollamaさまがお手ずから採取なさったどんぐり群。


 引越し前に芽を出した二個(たぶんコナラとスダジイ)は、10月になると葉を落としてしまい、じ〜っと考え込んでいる様子でした。
 リマの季節のうつろいがのみこめず、細い茎だけになって、なんとか順応しようとしているようでした。


 ところが先週とつぜん、推定コナラに動きがありました!
 にゃんと!もう一度あらたに発芽したのです!
 ひとつのどんぐりから、二度発芽するとは、なんという生命力でしょう…


 昔習った『生物』では理解できないため、しばらくは、もしかして別の生命体の芽では…とも疑いました。
 しかしこの葉の形はまちがいないようです。
 左下に向かって曲がっているのが、最初に伸びた茎です。
 推定スダジイのほうも、葉のないままがんばっているので、同様の展開を期待しています。


 その他のどんぐりは、リマの猛烈な冬の湿気のせいで、半分ほどはあえなく土に還ってしまいました。
 でも、根を出しているどんぐりや、まだ固くしっかりしているものは、大事に土にいけたままです。
 二年越しで発芽する種類もあるそうなので、気長に見て参ります。
 どんぐりだって、きっと大混乱しているはずですし。


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 ぎんなんも、発芽はしても湿気に倒れるものが多く、なかなかむずかしいです。
 でもぎんなんだったら、どんぐりほど入手は難しくないので、いちばん育ちの良いもの(たぶんオス)を、先週地植えにしてみました。
 うまく順応してくれるでしょうか。


 メス(推定)も近々移植の予定です。
 さすがにぎんなん収穫は無理でしょうが、メスがとなりにいたほうが、オスが張り切ってくれそうな気がしますので。


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 もうひとつ奇跡の復活譚!
 アパートから持ってきた、実生のルクマ。
 忙しくてなかなか地面に下ろせずにいたら、すっかり枯れこんでしまいました。


 それでもためしに棒きれ状態のものを植えたところ、二か月ほどの沈黙ののち、先週とつぜん!幹から緑の芽が出て来ました。
 ルクマはまさに、このへんに古くからある木ですから、余裕しゃくしゃくの復活なのかもしれませんね。


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 木々が育つにつれて、少しずつ訪問客も増えています。
 先週は大好きなミゾハシカッコウ(Crotophaga sulcirostris)初登場。


 リマ市内に多い美声のtoldoに似ていますが、こちらはカッコウの仲間で、ルリン渓谷でよく見かけます。
 ペルーでの呼び名 guardacaballos(お馬番)は、たぶん家畜の背中にちゃっかり乗ってることがよくあるから、なのでしょう。


 夕方になると、十羽ほど集まって、おしくらまんじゅうで眠るかわいい鳥なんです。
 うちにも棲みついて、おしくらまんじゅうしてくれるようになるといいのですが。


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 今年半ばから干上がっていたルリン川に、12月はじめ、ついに水が戻ってきました。

 井戸の問題があったりいろいろで、9月以来、山の雨をずっと気にしてすごしました。
 むかしむかし、山で雨季が始まり川に水が戻ってくるのを、首を長くして待ったであろう海辺の農耕民の心持ち、ちょっと追体験できたかもしれません。


 いつか、さいしょの一すじの水が山から届くところを、見てみたいなあ…

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 さてルリン川に水が戻れば、まもなくクリスマス。
 (いいな、このパチャカマックの季節感)


 そろそろ24日の夕食が気がかりですが、今年はやりかたを変えようかと思っています。
 ペルー式に夜おそく重い食事をとっても、翌日が苦しいだけなので、今年はスペイン風のおつまみをいくつかと、焼きたてのパンだけ用意して、夜はカーバやワイン主体にしようかと。
 (それじゃ翌日は別の意味で苦しいか…)


 ともかく、華やかに楽をする道を探ってみます。
 花の50代の予行演習を、クリスマスから始めます。


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 アパートで使っていた流れ星は、偶然にも玄関わきの窓枠に、あつらえたようにぴったりでした。
 きれいな十三夜の晩にとりつけました。
 小さな家からしか見えませんが、これでちょっとは年末らしく。


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 そしておとといの十五夜。
 引越してから初めての、雲のない満月です。
 そこはそれリマのもやった空なので、月暈も見えていましたが。


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 片田舎に来て多少の不便はありますが、こうして一晩じゅう空を渡る満月を眺めたり、その明るさに驚いたりできるのは、田舎の良さですね。

 …それにつけても便利な東京の懐かしさよ!
 気持ちはいつも二つに引き裂かれております。


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 月が、こんなにはっきり影を落としています。

 この晩は、そわそわして寝つけなくて困りました。
 眠れなくても、なんだかじわじわ充電中…というような気分でした。
 明けがた三時ごろ、曇って月が見えなくなると、やっと安心して眠れました。



2013年12月24日(火) 午後7時の室温25℃ 湿度67% 曇り
<新居でのさいしょのNochebuena>

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ハスミン猫様 2013年度クリスマス公式写真。


 クリスマスツリーは、今年もハスミン猫のツリー登攀に備えて、縛りつけられる場所を探して飾りました。
 台所の柱がちょうどいいとわかりました。
 でも今のところ、ハスミン猫はあんまり興味ないようです。


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ハシンタ猫様 2013年度クリスマス公式写真。
(うしろの柱にクリスマスツリーが縛りつけてあります)


 市場で、松葉を束ねた良い香りのリースを見つけました。
 ハシンタ猫は、顔をすりすりする新型ブラシと思ったようですが。



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 今日24日は、大抵のペルー人のみなさんは夜までお仕事です。
 宿六の会社時代は半ドンで、「そんな半端なことしないで、すかっと休みにすればいいのに。自分がだれか雇うときは、そんなけちなことだけはしたくない!」と、つねづね思っておりました。


 そこでアントワネットちゃんにも休みを提案、喜ばれるかと思いきや…
 「え〜! 休みは25日だけでじゅうぶん、私は24日は働きたい!」と叱られて?しまいました。
 彼女にはすこ〜しワーカホリックなところがあります…自分の家にいると退屈なんだそうです。


 でも小さな家には、いま田舎のおばあちゃんも来てますし、ぜひゆっくり一緒にすごすよう説得?してお引き取り願いました(笑)
 その前に、クリスマス用のお皿セットを進呈。
 いつもどんなものでも、心底嬉しそうに受け取ってくれるので、プレゼントあげたい病気味の私には良い相方です。


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 庭のトウモロコシを見まわるおばあちゃん。ここだけ完全なアンデスですねえ。
 ヨシコちゃんには、ひいおばあさんにあたる人です。
 さっき挨拶してきましたが、ケチュア語しか話されないようでした。


 おかげで私たちは、リマにいながらにして気分はアンデスのクリスマス。いいなあ〜

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 おばあちゃんのお土産のお福分け、さっき頂いてしまいました。
 ジャガイモ4キロ弱!と、モテ(茹でトウモロコシ)用トウモロコシ、それに地卵。


 おばあちゃんはこれらの品々を、大きな飼料袋に何杯分も持ってきたらしく、アントワネットちゃんは、
 「これは最初の分です、なくなったら、すぐまたもっとあげます!」
 というのですが、うちでこれだけのジャガイモを消費するのに、何週間かかることか……
 でもワヌコのとれたてでおいしいに決まってますから、明日あたりオーブン焼きにしてみます。


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 おばあちゃんは、めんどりとおんどりも(生きているのを)バスに載せて、はるばるワヌコから連れてきました。
 めんどりは、明日の正餐用だそうです…(T_T) かわいそうなので写真は撮りません…


 ところでアントワネットちゃんの二羽のにわとりは、さいきん両方ともメスだったことが発覚。
 (彼女は落胆していましたが、二羽ともオスよりよっぽどいいですよね?)


 そこで写真の赤いトサカのおんどりは、しばらくはここで飼って、いずれめんどりたちに雛が生まれたら、食べる…のだそうです。
 まあ結局は情がうつって、おんどりもペット化するんじゃないかな…
 ただし、私のどんぐり苗床を荒らしたときは、即オーブン行き!です。


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めんどり来たもご存じないハスミン猫。


 かくて二羽のリアル・ビッグバートたちは、食べられる心配もなく、旦那さんもできて(だいぶ違う品種だけど…)、幸せにクリスマスを過ごすこととなりました。

 おんどり到着と同時に、めんどりたちの啼きかたが急に変わり、溌剌とした声で「ルールールールー!」と歌うようになり、ちょっとびっくりです。
 男性の前だと、がらっと話し方が変わる女性みたいな感じかな…
 (私くらいのお年頃になりますと、男性の前では、声がぐっと低く怖くなるお友達のほうが多いのですけど…)


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 今年はもうくたくたなので、クリスマスはいいや…と思ってましたが、直前になると世間のそわそわが若干感染。
 きのう段ボール箱をひっくりかえし、きらきらものを少し見つけて飾りました。


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 LEDのイルミネーションは光が平坦で苦手ですが、少し変わった色の、それも小粒の電球は、意外にちょっと味がありますね。

 当地は冬(5月〜9月ごろ)の陰鬱さが相当のもので、こういうきらきらが家の中にあると、気分がだいぶ違います。
 今のうちに、冬に使えそうなのを少し揃えておこうかな?


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 良い香りの松葉のリースは、ありあわせの小物で飾って玄関に。
 門松兼用です。


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 夕焼けもきれいになってきました。

 今日24日はひんやり曇って、太陽はまったく顔を出しませんでしたけど。
 おかげで、昼間からイルミネーションをつけても暑くなくて、いい感じです。


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 玄関先のイルミネーションも少し増量。

 リマのアパートにいたときは、24日は昼から爆竹の音で騒然としていましたが、ここパチャカマックは夕方7時現在、不気味なほど静まりかえっております。
 こぐたまに爆竹がパンパンパンっと鳴るだけです。


 しかしお祭り好きなこの町の人たちが、音もなく聖夜を迎えるとはとても思えず…
 猫には念のため、早めに夕食出してやります、花火で内戦状態になると、不安がって食べませんから。
 これからいったい、どんな夜になることでしょう?


 ……あ、超オンチなカラオケの歌声が聞こえてきました。
 ご近所でパーティが始まったのかな、あまり静かでも拍子抜けしますから、まあ良かったです。
 二曲目も始まりました、またまた超オンチな赤鼻のトナカイさん、子供の声でちょっと風情がないこともないです。
 そうか、スペイン語ではこういう歌詞なのか〜(とわかるほどの音量)


 さ〜て、文章が書ける環境ではなくなりましたし、何かワインに合いそうなもの、野菜のオーブン焼きでも作ってきますか。
 みなさまはどうぞ、静かで平和なクリスマスを!



2013年12月28日(土) 午後4時の室温26℃ 湿度66% ほぼ快晴 風がすーすーして家の中は涼しいです
<押し詰まってもトンテンカンテン…>


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 24日の晩は、近くの児童養護施設のほほえましいカラオケ大会があったほかは、いたって静かでした。
 (その養護施設、きれいな緑の公園みたいに管理されているところで、ふだんあまりに静かなので、たまに賑やかな物音が聞こえると返ってほっとします)


 零時前後の十五分ばかり、ご近所でも花火があがりましたが、そのあとはまたし〜ん…となりました。
 もうちょっと賑やかでもいいのに… 少し物足りないくらいでした。
 例年どおり寝台下に逃げ込んだハシンタ猫も、すぐ安心して這い出てきたので、猫には優しい環境ですね。


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 疲れきってますので、食事もかんたんに。
 ライ麦パンを作っておいて、あとはトルティーリャ(スペインのほう)、野菜のオーブン焼き、マッシュルームとえびのニンニク炒め、イベリコハム、最近おいしくなったペルー産オリーブ。
 これでじゅうぶんでした。


 (タパスにマッシュルームを使ったのはalpacaさんとシンクロ)

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 デザートも作らず、パネトンだけ用意しておきましたが、結局そこまでたどりつきませんでした…

 ペルー産の甘い甘いパネトンは、私たちの消化能力をこえてしまっているので、当地で手に入るイタリア製パネトーネをいろいろ試しています。
 現時点での結論。BONIFANTI がもっとも日本的な甘さで(というのも変ですが)気に入りました。


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 小さな家にもささやかな青いイルミネーション。
 昔風にとだえとだえにまたたくのが、ますますアンデス的。トウモロコシの影もいいなあ。
 塀の向こうの大木は、例の100年もののベンジャミンです。


 そうそう、アントワネットちゃんが、しめたニワトリを少し持ってきてくれましたが、これはお気持ちだけ頂いておきました。
 生前のお姿を拝見してしまったので、やはり私はちょっと………


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 こんな年末になってもなお、家ではトンテンカンテンやっておりまして、先週は台所の作業台に目隠しカーテンをつけました。
 むかしカーテンになったりテーブルクロスになったりしたインド綿が、ふたたび日の目を見ました。
 惜しげがなくてちょうどいいです。


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 「ぜったい中になんかおる…」と気にするハスミン猫。
 カーテンをつけてから二週間過ぎても、まだ毎日匍匐前進で接近、監視しています。
 今年はこれで気が散って、クリスマスツリー登攀を思いつかないようです。


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 私の部屋のガラス戸にも、目隠しをつけました。
 メキシコ土産の刺繍布、やっとぴったりな場所が見つかりました。


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 ポーチを挟んで台所側は、金色の刺繍布。
 マジックテープで簡単に付けたり外したりできるようになっています。


 台所と食堂の仕切りは、とうとう完成をみないまま年を越すことに…
 なんかもういらないような気がしてきましたが(猫もぜったいいらないと言うし…)、あとは塗装だけ、というところまで出来ちゃってるんですよね… しかしそこからが長いんだな、エステバン師匠の場合…


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 今年のクリスマスの贈り物は、私は早々にダースベイダーのモレスキン手帳(笑)を取り寄せてあげたというのに、宿六からは何もなし。
 なんで毎年、わざわざ踏まなくていい地雷を踏むのかしらねえ、理解に苦しみます……


 でも、欲しいものは自分で取り寄せたもんね!
 ずっと去年の鮎が忘れられずにおりましたが、先日琵琶湖の「干しあゆ」なる興味深い品を発見!
 そのまま焙って、もしくは炊き込みごはんにするといいそうです、お正月に試してみます。
 ちょっとでもあの香りがするといいのですが。


 「うなぎ山椒煮」のほうは、小さなパックひとつで二人分の混ぜご飯ができ、とてもおいしかったので、これからたまには取り寄せようと思っています。
 通関に引っかからないように、内容や量を工夫して注文するのが、だいぶ上手になってきました。


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 庭のほうは、みなさんおそろしい勢いで成長中で、おかげで宿六は毎日毎日芝刈りです。
 ほとんど沙漠気候のペルー海岸部で芝刈りなんて、ある意味とても贅沢なことですから、さすがに文句はぜんぜんないようです。


 ミモザもとうとう完全に根づいてくれました。良かった…
 いま大サービスで、季節外れの花までちらちら咲かせています。
 ハカランダだけは、いまだに芽吹く気配がありません。


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 ふと気づいたら、植えたときの三倍くらいに育っていたmora。

 今年前半、建築資金が足りなくなって、あわてて土地の一部を売ろうとしていたとき。
 そういう場合には桑の木のおまじないがいい…とどこかで聞いて、枝を一本とるために買った苗です。
 日本の桑と同じ種類かわかりませんが、葉っぱを見る限り桑っぽいですね。


 ミラフローレスあたりには、街路樹によく、見上げるような mora がありますね。
 おかげで夏になると、野鳥の落し物も、しばしば鮮やかな濃紫なんですよね…


 ついでながら、その桑の木のおまじないは効果てきめん!でした。
 数週間後には土地が売れて、おかげさまで最後まで建築を続けることができました。
 そのうちまた枝をとって、宿六の商売繁盛お守りを作らなくちゃと思います。


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 アパートのテラスで2メートル以上に育ってしまい、やむなく切り刻んで持ってきたサボテン、サンペドロ君。
 地面におろしたら、すぐにつぼみをたくさんつけてくれました。
 これからの夏が楽しみです。


 さて今日はもう、ペルー時間の28日。
 押し詰まったところで、24日にはミキサーが壊れ、おとといは掃除機が突然息絶え、きのうはお風呂場にて水漏れ発生…orz
 きょう土曜は朝早くから修理の人が来て、トンテンカンテン、タイルを壊しています。
 (予備のタイル、たくさん取っておいてよかった…でもこんなにすぐに使うとは思わなかった…)


 当地では年末年始のお休みは一日だけ、物足りないし身体も休まりませんが、そのかわり大晦日だって(おそらくは元日でも)こういう修理の人がつかまるのは、ありがたいといえばありがたいですね。
 ペルーの人って、本当に働き者ですからねえ。


 …私たちもまた、去年河口湖でちょっと休んで以来、休暇ゼロの一年でした。はああああ…
 台所も、おありがたくも365日無休で営業させて頂いたし、まあよくがんばったといえるのかな…
 大晦日か元旦にでも、ここで反省会しますので、またお立ち寄りくださいね。


 えーと念のため先に申し上げておきましょう、みなさま良いお年をお迎えください!


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