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2013年10月の「一服いかが?」



2013年10月14日(月) <パチャカマック引越し日記 その1>

2013年10月15日(火) <パチャカマック引越し日記 その2>

2013年10月17日(木) <パチャカマック引越し日記 その3>

2013年10月25日(金) <ロサリオの聖母祭>

2013年10月31日(木) <10月の庭>


2013年10月14日(月) 午後4時半の室温23℃ 湿度69% 快晴!
<パチャカマック引越し日記 その1>

 すっかりご無沙汰いたしました。

 おかげさまでパチャカマックへの移住は、つつがなく…多少つつが虫は出たものの、そのつど退治できて…終りました。
 にゃんと地名や番地が、まだ確定していない土地なので(そこまで田舎?!…これから申請します)、お友達への新住所連絡すら、できていませんけれど。
 インターフォンもつけていないので、押し売りや宗教の勧誘が来ないのは、たいへん静かでよろしいです。



 引越し作業は、それはそれはもう、ものすご〜〜くたいへんでした。
 疲労のあまり、一か月以上このページも沈黙させてしまいました。
 それもすべては自業自得…
 荷作りをぜんぶ自力でやるのは、さすがに無茶でした〜(やり遂げましたが燃え尽きました〜)



 できることなら、家はもう一軒くらい、建ててみたい…という気持があります。
 でも引越しはごめんです!!
 テレビで、段ボール箱になにか詰めてる場面が映るだけで、胃がぎゅっとなります。


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9月3日(火) 熱帯魚の引越し。水合わせの様子。


 たしか、熱帯魚水槽の引越しまで、お話ししてましたね。

 数日おいて、9月3日にお魚を運搬したときは、市場で買ってきたチチャモラーダ(紫トウモロコシ・ジュース)用の蓋つきバケツが、とても役立ちました。
 大きめのバケツにしたので、到着後の水合わせも簡単でした。
 (バケツに徐々に水槽の水を足して、水温調整をしました)。


 そのおかげか、一尾の脱落魚も出ませんでした。

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 アパートでは、ひたすら荷作り続行です。
 「猫用毛布・ベッド」という箱を作ったら、すぐ飛び込んで、引越しまでここで寝泊まりしていたハスミン猫。
 このまま運んで、ということかもしれないけど、まだちょっと早いよ。


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同じく9月3日(火) カーテンの設置。


 本引越しの二日前、新居にストールやカーテンがついて、やっと人の住まいらしくなりました。

 リマのカーテン屋さんには、良くない思い出があるので(アパートのときは、ぜんぶ窓より小さく仕上がって大失敗)、警戒していましたが、今度のカーテン屋さんはきちっとした仕事で助かりました。
 また担当者が、たまたまパチャカマックの住人で、ご近所の知人が増えたのも幸運でした。


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 ただその店では、「遮光カーテンは扱っておりません。というか、そういうものがあることじたい、知らないです」とのことで…

 そこで寝室は、できるだけ厚地の、くすんだ金茶色の布にしてみました。
 ロココ式に表現するなら、みやびな「蚤の腹色」でしょうか。
 ほどよく薄暗くなって、これなら昼寝で眠りすぎる心配もなく、ちょうど良さそうです。


 …そういえばお手伝いのマリアさん、正式にはマリア・アントニエタ(マリ・アントワネットのスペイン語綴り)というんです!
 初めて聞いたときはちょっと驚きました〜^_^ pacollamaさんにうけるかな…


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 居間のカーテンは、田舎家らしく、生成りのざらざらした厚地布を選択。
 コロンビア製で、防カビ・防湿加工がしてある由。
 さいしょ薬品のにおいがちょっと気になりましたが、じきに消えました。


 リマでは防湿加工はとても重要です、生地によっては、夏と冬でぜんぜん長さが違ってしまいますから。
 (ずっとインド綿カーテンを使っていましたが、冬になると湿気でだら〜んと、10センチは伸びてしまうのです)


 ところで、ペルーから見たコロンビアは、「ちょっと先進国」という印象です。
 輸入されているコロンビア製品には、食器など手頃で丈夫なものがいろいろあって、なかなか使えます。


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9月4日(水)
エステバン師匠一行、アパートで作りつけ家具を解体。



 荒っぽい作業なので、こわれものは部屋のすみに避難させました。
 おもに、クスコの今は亡きサンティアゴ・ロハスさんの作品で、聖母像はパウカルタンボのママチャ・カルメンです。
 ハスミン猫は、その聖母のマントのうしろに隠れて、ほこり舞う解体現場を不安そうに眺めていました。


 この日は、寝台もばらしてしまったので、床にじかにマットレスを敷いて休みました。
 なんともいえない落ちぶれた感があり、よく眠れませんでした…
 ハスミン猫は段ボールハウスだし…
 ハシンタ猫だけが、いつも通り高いところでお休みになりました。


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9月5日(木) いよいよ本引越し。


 ばらばらにできない家具は、こんなふうに段ボール等で梱包しました。
 こういう作業くらいは、誰か助っ人を頼めば良かったかなあ…
 でも自分たちでやったからこそ、何も壊さず引越せたのかもしれません。


 ペルーの人は、本質的にまじめで働き者…の人が多い…ですが、詰めはちょっと甘いので、本当に大事なことは人任せにしないに限ります。

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 いちばん大変だったのは、大型冷蔵庫の移動。
 アパートの狭い階段を五階分おりるのに、小一時間はかかったと思います。


 …このところ、リマで購入できる日本製家電がどんどん少なくなっていて、たいへん物寂しいです。
 (単に競争力の問題だけでなく、日本のメーカー側がペルーの小さな市場を軽視している、というのもありそうですが。
 いくら小さくても、ペルーほど安定した国、今はなかなかないでしょうに、どうしてなんでしょうね)


 予備に使っているBoschの小型冷蔵庫が、もうありえないほどうるさく、日本製品に買い替えたいとつねづね思っていました。
 それで引越しを機に、あちこちあたってみたのですが、日本製の小型はまったく見つかりませんでした。
 パナソニックの大型一種のみが、いまリマで買える唯一無二の日本製冷蔵庫のようです。
 これはかなりショック…。パナソニックもいつまでいてくれるかわからないから、大事に使わなくちゃ。


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 家具が運び出され、がらんとなったアパート。

 ここはもと二部屋だったのを、まんなかの壁を壊して一部屋にしたのでした。
 思いつきは素晴らしかったのですが、なにしろ煉瓦をセメントで固めた壁、突き崩すのはオオゴトでした。
 過去も現在も、いろいろとんでもないことをやってきましたねえ…
 どうも住まい関係となると、いつも暴走気味です。


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 いっぽう、広く見えていた新居のほうは、たちまちいっぱいに。
 特にポーチは、古物家具店みたいになってしまいました。
 (庭がなんとか見えるようになるまで、このあと一か月かかりました)


 この日は、エステバン師匠が、大急ぎで寝台を組み立ててくれました。
 私たちは、いやいや古巣のアパートに舞い戻り、きりのない荷作り続行です。


 とっぷり暮れてから、へとへとで新居に戻り、トイレに幽閉されていた猫たちを解放。
 そして、ほこりまみれなのでさあシャワーを浴びよう、と思ったら、……お、お湯が出ない!


 R君が、配電盤に湯沸かし器を接続するのを忘れていたのでした〜!!なんでよりによって〜!
 新居での第一夜が水シャワー… 天罰でしょうか、やはり。


 9月6日(金)
 連日の荷作りと昨夜の水シャワーのせい?で全身が痛み、朝寝坊したかったのですが…
 湯沸かし器の接続のため、早朝R君がやって来たので、やむをえず起床。
 エステバン師匠一行も、朝からアパートにて巨大書棚の解体。


 私たちも午後はまた、いやいやアパートに戻り、荷作り続行。
 こんなに働いたことって、ついぞ記憶にありません。
 もし半生ずっとこれくらい勤勉にしていたら、今頃はさぞ立派な人間になっていたろうと思います…


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息抜きで入ったレストラン・ワンカワシ。
週末だけ出す鶏スープ huallpa chupe は、あっさりしていてわるくないです。


 9月7日(土)
 さいご?の引越し。台所の棚や私の作業机など、大ものを運びます。
 今回も大トラックを頼みましたが、結局入りきらず… 明日もう一回トラックを手配することに… あ〜あ。
 新居では、エステバンさん一行が一日がかりで、洋服箪笥の組み立てです。


 また同日午後から、アパートの大そうじ開始。
 アパート管理人のオルランドさんが、そういう請け負い仕事に慣れていて、親戚一同かきあつめ、手際よく進めてくれます。助かりますわ〜


 数時間の掃除だけでも、見違えるようにきれいになって、こんなだったら今までも、ときどき大掃除に来てもらえば良かったなあ…
 でも人が来るのって面倒だから、今まではその心の余裕がなかったのですよね。
 これからは汚す前に、アントワネットちゃんにきれいにしてもらおうと思います。


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 レストランにて。
 隣家との仕切りの上に、空腹の鬼と化したくれくれ猫が出現。


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 さかんに手を出すので、スープの鶏を与えてみると、上手に爪に引っ掛けて受け取ります。
 猫の大きな魅力のひとつが、この妙に人くさい手の使い方ですね。


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レストラン・ワンカワシに運び込まれる食材。
トウモロコシ、ジャガイモ、ロコト唐辛子にミルク。
車の中からアンデスの風が吹いてきます。


 …などとなごんでいる暇はないのでありまして、9月8日(日)
 今度こそ、さいごの引越し。


 テラスの植木鉢もぜんぶ持ち出すつもりでしたが、若者たちが階段を上り下りして運ぶのを見るだけで疲れてしまい、途中でやめにしました。
 特に愛着のあるもの以外は、置いてきました。新しい家には新しい木を。ということで。


 残った植木は、後日オルランドさんの叔父さん(植木屋さん)が、ぜんぶ喜んで持っていったそうです。
 きっと剪定で生まれ変わって、リマのどこかで長生きしてくれることでしょう。


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 8日(日)はトラックを見送ったあと、市場にまわって、一週間分の野菜の買い出し。
 午後、新居に這い戻り、くたくただけどがんばって野菜を洗おう!……と思ったら水が出ませ〜ん!!!


 水道管破裂による断水でした…(パチャカマックではわりとちょいちょい起きます)
 こういうときのために、ちゃんと作った地下水槽。
 でもまたまたR君の手違いで、ポンプ設置が終っていなかったため、使い物にならないのです。


 もはや外出する気力もなく、昼食はミネラルウォーター沸かしてパスタを茹でました。もったいないな〜
 午後3時に水は戻りましたが、積もり積もった疲れが噴き出し、超不機嫌モードに突入…(被害者は宿六)


 でも、夕方中庭に出たら、にっこり笑ったお月さん。
 気持がふっと和らぎました。
 口もとに色っぽいほくろがあって、kotetsuさんみたいでした。



2013年10月15日(火) 午後8時の室温23℃ 湿度69% 晴れのち曇り
<パチャカマック引越し日記 その2>

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台所の棚を取り付けるエステバン師匠ご一行。


9月9日(月)
 引越し疲れをいやす暇もなく、今日も朝から山積みの課題と立ち向かいます!
 一度に考えると気が狂うので、ひとつずつ、ひとつずつ…(と自分に言い聞かせる…)


 8時〜 猫番君とアントワネットちゃん、ポーチの家具磨きを開始。
 9時〜 R君、あちこちの照明の配線のやりなおし(^_^;)に着手。
 10時〜 エステバンさんご一行、洗濯室の窓と扉の取り付け開始。
 12時〜 ケーブルテレビの配線工事の人やってくる。


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「このうちは、なんでいつも人でいっぱいなの?」
人間もくたくたですが、猫もきっとストレスフルな日々だったと思います。


 猫たちは最初の十日間ほどは、寝室と浴室だけに閉じ込めていました。

 以前bumbumさんが引越しされたとき、ご新居で猫ちゃんが失踪、とても心配だったのを思い出したからです。
 地磁気かなにかで(あるいは上空の母船と通信?)、猫たちが現在位置をしっかり認識するまでは、狭いところにいてもらいます。


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行くあてのなかった食器棚は、ふとひらめいて食堂の壁に。
空いている2メートルの壁なんて、ほかにはどこにもないので。


 この日、師匠一行とR君は、夜8時ごろまでうちにいました……
 台所にずっと他人がいると大変で、みんなが昼食に出たすきに、私たちは急いでこそこそ食事です。
 なんだか自分のうちじゃないみたい。


 作業にはずっと立ち会っていましたが、ついに耐えられなくなり、午後1時間ほど寝室に逃げ込み、死んだように休みます。
 「来客時、私と猫が完全に隠れることができる家」というのがうちの設計理念ですが、間取りは成功だったようです。ちゃんと眠れました。


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メキシコで購入したモロッコ風ランプ。
(よく考えるとちょっと変…)
暖炉の前にいい感じにおさまりました。



9月10日(火)
 10時〜
 エステバン師匠一行、作業開始。この晩も夜8時までご滞在…
 11時半〜 BOSCHの洗濯機・乾燥機の設置。
 15時〜 ガラス屋さん来訪。
 先日とつぜん落ちて割れた台所の窓(-_-)を直し、ついでに新しい窓を計っていきました。


9月11日(水)
 水道用モーターの会社へ相談に。
 ホームセンターに寄って、アパート用の扉を4枚購入(師匠作の扉は新居に持ってきたため)。賃貸に出す準備です。
 さいごにアパートで照明具を回収し、帰宅。


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変な写真ですみません。
おそるおそるウォッシュレットのボタンを押してみるR君。
見ているこちらも(いろいろあったので)ヒヤヒヤものです…


9月12日(木)
 10時〜
 R君、ウォッシュレットのとりつけ。

 引越し前に勃発、まだお話ししてなかったあの「大災難」ですが…
 変圧器が必要なウォッシュレットを、R君がじかにコンセントにつないでしまったのでした〜!
 一瞬でオシマイです…(T_T)


 その修理費がざっと650ソル(約2万3000円)。
 デコるセンターの取り付け費が500ソルと法外だったので、R君が引き受けてくれたのですが、かえって高くついたというお話でした〜(泣き笑い)
 (最終的には棟梁Gさんが修理費をかぶってくれました、R君さぞ叱られたでしょうね…)


 さて、11日にやっと直ったウォッシュレット、今回は宿六がつきっきりで、随時YouTubeに出ている案内ビデオを見ながら取り付けます。

 12時半〜 先日のBOSCHのおじさん再訪、今度は台所の換気扇を取り付け。
 15時〜 エステバン師匠一行、飾り棚など大きな家具を固定(地震対策)。
 16時半〜 ガラス屋さんがやってきて、中庭と洗濯室の窓ガラスのとりつけ。
 これでやっと、寒風吹きわたる洗濯室があたたかくなりました。窓ガラスって偉大。


 この日もまたこんなふうに、満員御礼の疲れる一日でした。
 師匠一行とR君はやっぱり夜8時までご滞在だったので、近所で鶏の丸焼きを買って出しました。大好評。


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まさか電信柱を自分で立てる日が来ようとは…


9月13日(金)
 8時
 電柱になるはずのユーカリが到着。

 引越し以来、宿六はず〜っとテレフォニカと喧嘩していました。
 最終的に言い渡されたのは、


 「お宅の近くには、空いている電柱がありません。
 いずれテレフォニカが電柱を立てたら、お宅にも電話線を引けますが、それはいつになるかわかりません。
 でももし、どうしても急ぎで電話回線が必要なら(必要だから申し込んだんですけどね…)、どうぞご自分で電柱を立ててください。以上終り」


 ほかに方法はなさそうだったので、近所の材木屋で直径20センチ、高さ8メートルのユーカリを購入。
 園芸店のフランクリン君と猫番君に頼んで、1メートルの穴を掘って立ててもらいました。
 ユーカリのお値段は、フランクリン君へのお礼こみで150ソル(約5300円)。
 まあ5,6年はもつだろう、とのことです。
 …もたなくなったときはどーなるんでしょ?(^_^;)まあ今は考えるのをよそう。


 で、夕方にはテレフォニカ到着、さあこれで田舎だけど高速回線確保!と喜んだのですが…
 2時間苦闘してもケーブルが通せず、そのまま帰っていきました…
 (最終的に成功したのは、16日(月)になってからでした…
 これくらいの日数はちょっとした誤差の範囲です、ペルーの場合)

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 同じく12日(木)、昼にヨシコちゃんの学校へ行きました。
 その後も何度か通って、ややこしかったヨシコちゃんの転校問題も、めでたく解決。
 (セキセイインコの籠に入ったような学校の騒々しさ、久しぶりでした。先生は大変だなあ)


 しかし夜には、ふたたび別の問題が…

 新しいシャワーブース、なぜかシャワー以外の機能を使うと水漏れします。
 R君は「シリコンが足りないだけ」というので、きのう貼り直してもらったのですが…
 シリコンが乾くのを待って、ためしてみると、やはり盛大に水漏れ… 疲れた…
 (この件はその後も未解決のままです、後日メーカーの人に設置しなおしてもらうつもりです)


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石の食器洗い槽は、キズがつきにくくて大正解。
いずれ家の裏口にもひとつ、菜園の野菜洗い用にほしいです。
まだ菜園はないですけど。


 その後もあれやこれやの問題がつづいて、なかなか「引越した」という実感が持てません。
 落ち着かない現場で、間借りしているような気分です。


 段ボール箱もだいぶ始末しましたが、私の部屋がまだ「ない」ため、どうしても開けられない箱が二十ほど残っています。
 というのは、唯一私の部屋だけが、窓なしのままなんです…
 やむをえずパソコンは台所に置きましたが、モップ握ったアントワネットちゃんがしょっちゅう出入りするので、とても絵までは描けませんね…



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「中庭へはどこから出るんですか〜?」


9月14日(土)
 はじめて猫を、居間と食堂へ出してみます。
 すこし毛を逆立ててお出ましになりましたが、すぐ落ち着きました。


 あたりまえですが、そのへんの家具は引越し前と同じものばかり。
 猫にしてみれば、自分のにおいがついているのに安心し、「前にもここ、来たことあったのか…」と錯覚したのかもしれません。


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食器棚からあたりを睥睨するハシンタ様。
「夕飯はまだか?」


 私の部屋がないことよりもずっと困るのが、食堂と台所を仕切る扉がまだできていないこと。
 おかげで猫が、台所に出入り自由なんです…


 うちの猫たちは、猫なのに狡猾さには欠けるので、さしたる悪さはしません。
 それでも先日は、うっかりハスミン猫に炒り卵を味見されてしまったので、以来警戒しています。
 猫って、卵の白身がまじったものは好きじゃないと信じていたので、油断してしまいました…
 よほどおいしかったらしく、今も毎朝探しています。しつこいぞハスミン。



2013年10月17日(木) 午前11時半の室温22℃ 湿度70% 曇り、もうすぐ晴れそう
<パチャカマック引越し日記 その3>


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9月18日(水)

 だんだんと快晴の日が多くなり、とても気持がいいです。
 ペルーナイト柳(この呼び名が定着しそう)も、新しい枝をどんどん出しています。
 早くこんもりと丸く茂ってくれないかな。


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 今度の家では、いつも11本もの鍵束をじゃらじゃら持ち歩いています。
 忘れると自分で自分を締め出したり、あるいはどこかに閉め込まれる危険があるからです。


 9月18日に起きたのが、その鍵束ゆくえ不明事件。
 小一時間探しまわって、これは鍵を全とっかえするしかないか…と諦めかけたころ、早朝ちょっと羽織ったコートのポケット内で発見。
 引越し疲れと情けなさの両方で、もう腰が抜けそうでした…


 …気分転換に、初めて猫と庭を散歩。
 小さな鼻をひくひくさせて、ご機嫌のハスミン猫。


 当初の予定では、猫たちは庭や中庭に出してやるつもりでした。
 でも、たまに野良猫が入ってくるとわかったので、完全室内飼いを続けることに決めました。
 芝を植えてからサソリは見ませんが、それもまだ心配ですし。


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 ハシンタ猫のほうは、だっこの散歩、ものすご〜く迷惑そうでした。
 心なしか蒼ざめていますね。いや、そういう色なのか…
 私に似て外出嫌いのようです。


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 中秋の名月(こちらでは春の朧月)は、あいにく曇りで見えませんでした。
 でも前の晩、十四夜の月はとてもきれいでした。


 深夜にうっすら霧が出ると、月光が反射して、あたりがますます明るくなりました。
 鳴き交わしながら飛ぶペルーイシチドリの黒い影が、何度も月を横切り、絵本の中のようでした。


 以前ここに住んでいたペルーイシチドリ夫婦とは、先日門のところでばったり再会。
 まだ荒れ地のままの、奥のお隣さんの土地で暮らしているようです。


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9月21日(土)

 庭作りも少しずつ進めています。
 ぐっと春めいてきた土曜日の午後、フランクリン君とお父さんがやってきました。


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 ミチカ桜の隣にミモザを植えてもらいます。
 このミモザ、頼んだのより大きすぎるのだけど…ちゃんと根付くどうか心配です。
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 ミモザの向こうには、ハカランダを。
 今は葉がないので、ほんとにハカランダかどうかは、初夏になるまでわかりませんね。


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 がらんと寂しい家の前には、とりあえず四本、ナツメヤシの苗を植えてもらいました。
 (最終的には二、三十本はほしいですが、何年かかるやら…)
 でもうち三本は、あとから風に煽られ、根元から倒れてしまいました、ざんねん。
 後日植え直しです。


 いつの日か、見上げるようなナツメヤシを探して、フランクリン君と南へ行ってみたいです。
 ピスコあたりなら、きっと売ってくれる人がいるはずです。


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 ペルーナイト柳に虫がついたので、ニームオイルを散布してもらいました。
 その後はじぶんたちでやっていますが、うまく効いているようです。


 パチャカマックは農業と牧畜がさかんなので、肥料や飼料の店がほうぼうにあります。
 うちから徒歩三分の肥料店では、ちゃんとニームオイルも扱っているので、たいへんありがたいです。


 シロアリがついた民芸品は、ぜんぶニームオイルで救いましたし、猫番君ちの野菜にもよく効いているそうです。
 また週一回は、猫番君がうちのまわりにも撒いてくれます。
 そのおかげか、今のところ腰を抜かすようなムシさんには出会っていません、クモと小さな蛾、コバエ程度です。


 ただ先日うちの中で、疾走する紙魚を見たときは、ちょっとびっくりしました…
 たぶんあれは本といっしょに、アパートから連れてきたんでしょうね。
 本にはさまれ討ち死にしている紙魚しか、今まで見たことなかったですが、あんなみずみずしい動きをする生き物だったとは!
 ちょっと見直し?ました。


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9月21日(土)
 …はエステバン師匠とR君も来て、結局またぜんぜん落ち着かない一日となりました。
 師匠のこだわり(^_^;)で修理に手間取り、引越し後十六日目にして、やっと二つ目のたんすの設置完了。
 これでやっと衣類が片付けられます…


 ハスミン猫は、ばあちゃん猫らしからぬジャンプ力を発揮、ただちに箪笥を制覇。
 横にすきまがあるので、キャットウォークを兼ねた階段式の棚を作ろうかな、と考えています。
 それならリスクをとらないハシンタ猫でも登れるでしょうから。


 R君は、懸案の水道水用ポンプを設置。これで断水時も安心です。
 しかしこれには後日談がありまして…


9月26日(木)
 夜、私がシャワーを浴びていると、徐々に水が細りはじめ… ひえええ…
 なんとかぎりぎり石鹸を洗い流したところで、完全に水が止まりました。


 R君今度はなにやらかした〜?!
 …ということで、深夜でしたが電話すると、
 「土曜にポンプを設置したあと、地下水槽に水を入れる水道管を開くのを忘れたものと思われます…てへっ」とのこと。
 つまり土曜からの五日間、うちは地下水槽に溜めた水だけで生活していたのです。


 けっこうもつものですね。別に井戸もあるし、籠城時には安心です。
 なんて感心している場合じゃないです、あやうく私は石鹸だらけで寝る羽目となるところでした。
 水槽を満たすのにだいぶ時間がかかって、水が戻ったのは明け方でしたから。


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 ペルーナイト桃に、やっとひとつ花が咲きました!
 9月20日と21日には、近所で春を祝うお祭りをどんちゃんやっていましたが、ほんとに春なんですねえ。
 今年はあまりに忙しく、ほとんど冬に気づきませんでした…


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 ミチカ桜にはたくさん実がつきました。
 マリアさんに、これ食べられないの?と何度も聞かれました。
 「食べられないものを植える」風流が、アンデス出身の質実剛健な彼女には、理解しがたいようです〜^_^


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 中庭は、いまだに窓がないところがあったりで(中央上の窓、べニヤ板でふさいであります…)、完成には遠いのですが…

 水盤のちょっと妙な形は、ぐるりにゼラニウムを置いたら目立たなくなりました。
 バーゲンのタイルの緑色は、狙った通りの効果を発揮! 水が古い溜め池色に見えるので、大満足。
 ここも放っておくとボウフラ池になるため、ニームオイルをときどきたらしています。


 あとは壁にも、盛大にゼラニウムを飾りたいです。
 ここは白い花だけ置くことにして、そういえば夜に香るジャスミンも一鉢ほしいです。ああきりがない…


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 中庭を掃除するアントワネットちゃんを、じ〜っと監視?する猫たち。
 ハスミン猫はすぐアントワネットちゃんに慣れましたが、ハシンタ猫はどうも気に食わないようです。
 アントワネットちゃんが来るたびに、シャーっと威嚇するので、おやつを使っての懐柔作戦を検討中。
 でも猫番君はハシンタ猫派だから、夫婦それぞれ贔屓が違うほうが、かえっていいのかな。


 私はといえば、アントワネットちゃんには二、三週間で慣れました。
 むかし四年ほど一緒に過ごしたタキーレ女性と比べると、彼女は温暖なワヌコ式で断然明るく、またぜんぜん詮索好きではないので(少なくとも顔には出しません)とても楽です。
 うちには日本製品が多いので、いちいち質問されるときりがないですから。


 またこちらが話したいときはいくらでも喋る人ですが、私が黙っていればアントワネットちゃんも黙々と仕事。
 掃除のしかたについても、説明すればその通りにやるので、つきっきりで見ている必要はなさそうです。
 要するにお手伝いさんの役割に、良く慣れているんですね。


 ただ、今はまだ私の部屋がなくて、掃除中の逃げ場がないのがしんどいです。
 ここはペルーなんだし、雇い主らしく堂々としていればいいんですけど、どうもそれは苦手です…


 そこで、まず午前いっぱいは外で水撒きをしていてもらうことにしました。
 そして午後は、私はポーチに出て本を開いたり、植木の世話をしたり、書庫の片づけをしたり、なんとなく逃げ回ってやり過ごしています(笑)
 まあ10月中には私の部屋も完成するでしょうから(インシャアッラー!)、そうしたら更に楽になることでしょう。


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「大盛り大歓迎」


 「先進国」コロンビア産の床材グレスは、大正解でした。
 居間と寝室以外はぜんぶグレスにしましたが、ごしごしモップで水洗いできるので、とても楽で清潔です。
 足もとが冷えるのが心配でしたが、それもぜんぜん問題なし。
 ご覧の通り猫も大好きみたいです。


 猫たちは、朝晩二匹でかけずりまわって大運動会。
 よく動いているせいか、引越し前ハシンタ3.8キロ、ハスミン4.0キロだったのが、それぞれ200グラムほど減ってしまいました。
 元気ですけどちょっと痩せすぎなので、ごはん大盛りにしてみています。


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 猫番君ちのペット?もご紹介。
 リアル・ビッグバードなすっとんきょうな顔ですが、カリオカ種というそうです。


 当初はペットではなく、明らかにクリスマスのご馳走を思い浮かべて、飼い始めたようでした。
 その後、「餌を食べすぎるからもう捨てたい」などとぼやいていた時期もあったのですが、いまやマリアさんは「にわとりが寂しがるから…」と休日の外出を控えるほど、この子たちを溺愛しています。


 うちのほうにも時々やってきて、日陰のカタツムリなんかをついばんでいます。
 庭には二羽にわとりがいる状況です。
 先日は、せっかく芽吹いた猫番君のレタスを食い尽くしてしまったそうですが、それでも無罪放免となったようです。


 毎日芝生の上を闊歩、まさに地鶏で、さぞおいしくなってきているだろう…と思いますが、おそらく猫番家のクリスマスの正餐に化けることはないのでしょうね…


2013年10月25日(金) 真昼の室温22℃ 湿度75% 快晴
<ロサリオの聖母祭>


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「パンプロナーダ」に集まるパチャカマックの人々。


 もう10月も下旬ですね…
 なのにわが家は、まだまだ現場状態。
 今週も連日、誰か彼かやってきて、たいへんくたびれました。
 エステバン師匠一行、カーテン屋さん、ガラス屋さんに植木屋さん…
 でもこれも、あとちょっとの辛抱です。たぶん…


 ところで、引越してから気づいたのですが、パチャカマックは本当にお祭好きな町です。
 毎週のように花火があがったり、聖像行列が通ったり。
 アンデスのほどほどの田舎町(カンタあたり?)に住んでるみたいです。


 10月上旬の「ロサリオの聖母祭」は特に盛大で、一週間ほど賑わっていました。
 宗教行事のあとは闘牛、というのがまた、いかにもいかにもです。
 中でも「パンプロナーダ」(スペインのパンプローナ風牛追い)なるものは、大いに広報していたので、ちょっと見物してきました。


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かすかにスペインの香り…
闘牛はきらいだけど闘牛のポスターは好き。

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横道をふさぐ牛よけ柵のむこうで、牛はまだかと待ち構える人たち。

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道沿いのお店でも、猛牛対策は万全です。

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 どうも「牛よけ柵の絵画コンクール」があったみたいですね。
 ロサリオの聖母像、これはわりと絵になってます…


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街中に飾られたパンプロナーダの猛牛旗。
気合い入ってますねえ。


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 気合いといえば、この揃いの赤シャツも。
 おなかのところに、臆面もなく町長のフルネームが入ってますね………


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 予定時刻を一時間ほど過ぎて、やっと動きが…

 広場のほうから歓声が聞こえてきて、若者たちが一斉に身構えます。
 さあどんな猛牛が来るのでしょう?!


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 ……な〜んだ、仔牛じゃん。しかもこれ、雌牛…?
 まあ角をとってない雌牛なら、怒るとじゅうぶんこわいけど、しかしこの小ささでは…(^_^;)


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 それでもじゅうぶん盛り上がっています。
 二階のベレー帽のおじさんだけが、ちょっと本場っぽいですね。


 (こういう出来かけの、窓が入っていないのに人が住んでる家を見ても、もはやなんとも思わない私…
 うちも同じ状況だし…)


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 みなさん手に手に、地酒を持参。
 いちおうパチャカマックのワインというのがあります…
 おいしくないのはわかっているので、試すつもりはありませんが、そういう伝統が残っていること自体はうるわしいと思っております。


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 ちっちゃな雄牛を相手に、華麗な?テーブルクロスさばきを見せるおじさん。
 わが家から数ブロックのところでこんなお祭り、というのはたしかに楽しい〜
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 こちらも、ミニ猛牛の前でかっこつけるおじさん。
 若者たちはみな逃げ腰ですが、おじさんたちは何日も前から酔っ払ってるので勇敢です。
 しかし私はむしろ、うしろの赤い角の雌牛のほうが気になります…


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 ペルーだとこちらの雌牛さんたちは、めちゃくちゃ細いほうですね^_^
 自信があるから見せてるのだと思いますが、そのおなかまで黒いところがかわいい〜


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 ペルーの標準サイズの雌牛さんとも、あちこちで遭遇。
 当地では、食べでのありそうな雌牛さんのほうが、ずっとモテたりいたします。


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 わがペルーはいわゆる美人国ではありませんが、女性たちの愛嬌がそのへん補ってあまりあるので、ペルー人男性はぜんぜん不幸じゃないですね。

 それでもときどき、はっとするような美人やかわい子ちゃんを見かけて、写真を撮るんですけど、あとでその写真をみると、あれっ…??あれれ…?…(失礼ながら)もっとかわいいと思ったんだけど…なんてことがあります。
 写真にはなかなか写しとれない、愛嬌美人が多いのでしょうね。


 だから私も写真じゃなくて、目にうつったままのペルー美人を描いていきたいな。

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 何頭かの仔牛さん^_^を見送ってから、パチャカマックの広場に出てみると(町の規模のわりにご立派な、木がこんもりと茂った広場です)、ずらりと屋台が並んでいました。いいですねえ。

 リマのお祭には、大抵ワンカーヨ系のパチャマンカ・レストランが店を出しますが、やっぱりあったあった!
 出店の前に、煉瓦を積んだ可動式パチャマンカがしつらえてあります。


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 でも、豚の炭火焙り焼きのほうがおいしそうだったので、こちらを注文。

 たまたま写っていた右のピンクの女の子。
 買ってもらった猫風船もピンクで、かわいいですね。


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 豚の焙り焼きには、ジャガイモとサラダがついてきます。
 皮がぱりっと焦げて、たいへんおいしかったです。


 いつも繊細な日本のご馳走を思い出しては、涙している私ですが、こういう野蛮な料理もたまにはいいです。
 年二、三回くらいなら…


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 さいきんパチャマンカや焙り焼きよりはやっているのは、なぜかドラム缶バーベキュー。
 当地ではシリンダー焼きと呼ばれてます。


 数年前はぽつぽつ見かける程度だったのが、今年はもうパチャカマックのあらゆる野外レストランに広まった模様。
 まだ食べたことはないですが、炭を使ってますし、まあおいしいのは間違いないでしょうね。


 …バーベキューが好きな人は、パチャカマックに越してくるべきです。
 こういうのが365日いつでも、野外で山ほど食べられます。
 うちも、山ほど食べられたころに引越せたら良かったのに〜〜



2013年10月31日(木) 午後7時の室温22℃ 湿度68% 晴れ
<10月の庭>

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近所の園芸市場。
こういう店が何十軒も並んでいます。
果樹の苗は、一本10ソル前後でいいのが買えます。


 ひきつづき段ボール箱開封疲れでヨレヨレですが、ちょっと更新。

 当面は畑には手を出さない!(日に焼けるから)…と決めていたのですが…
 わが家からわずか2キロのところに、花苗や果樹を扱う大きな市場があって、日々誘惑されています。
 小さな家でトウモロコシがどんどん育っているのも楽しげで、だんだんとうちも、ハーブくらいなら植えてもいいか、という気になってきてしまい…


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 とりあえず、ほうっておいても育ちそうなものを買ってきました。
 トマト、ローズマリー、唐辛子、マンサニージャ(カモミール)、ミント、オレガノ、イチゴ、パセリ。
 それからパチャマンカに欠かせないワカタイ、チンチョ(どちらもアンデスのハーブ)。
 あとは厄除けになるというヘンルーダ。


 いずれも苗ひとつ、1.5ソルくらい(50円ちょっと)です。

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 私は土の質はわかりませんが、黒っぽくしっとりしていて、なかなか良さそうな気がします。

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 きちんと芝をはがして植えるべきですが、芝の根が深くて掘るのが大変だったので、これくらいでごまかしておきました。
 その後、どんどん芝が再侵食してきていますが、ハーブのほうも負けずに茂っています。
 私はたまに摘みにいくだけ、毎日水をやっているのはマリアさんなので、マリアさんが育てているようなものですが。


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 植えなくても生えてくるのは、カラシ菜。
 これアンデスでも、おひたしみたいにして食べるんですよね。
 マリアさんも好きだというので、タネをとって増やすことにしました。
 これで夢の菜の花漬け、食べほうだいですね、わくわく…


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 どういうわけか、セロリもほうぼうから生えてきます。
 うちに張った切り芝、もとはセロリ畑だったところで育てたのかも?
 たぶんセロリだけは、もう一生買わなくてすみそうです。


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 日に日に枝を増やしているペルーナイト柳の下には、赤い花の球根をいろいろ植えてみました。

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 こちらではケシの栽培は禁止されているのか? ヒナゲシすら見かけないのは残念です。
 しかたないので、すべすべした花弁がちょっと虞美人草を思わせる、ラナンキュラスの赤を植えました。
 芝にまじって咲いていると、遠目にはスペインの五月のアマポーラのようです…


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 10月はじめ、宿六は新居からの初出張で、隣国チリへ。
 (魚介類が多いと聞き、ハシンタ猫は密航計画中)


 明け方の出発なので、タクシーをどうするか気がかりでしたが、リマ市内で使っていたタクシー会社、ちゃんと時刻通りパチャカマックまで車を差し向けてくれました。良かった。

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 あちらは寒くて、昨年東京で仕入れたジジシャツ類が大いに役立ったそうです。
 (もうすぐ
東京行きから一年になってしまうのですね…ほんと色彩豊かな楽しい旅だったなあ…)

 チリの食事はうわさ通りで、材料は良さそうなのに、なぜかおいしくなかった由。
 近年はペルー料理店が人気のようですが、チリのみなさん特にワンカイーナ・ソースがお好きらしく、あちこちで出てくるのがおもしろかったそうです。
 そのうち、「ワンカイーナ発祥の地ワンカーヨは、実はチリにあるのである」とか言い出すのかなっ?商標登録とかやめてねっ(笑)


 おみやげはローズヒップのお茶を注文しておきましたが、ローションと石鹸もいっしょに買ってきました。
 宿六君、だいぶ学習しましたね…
 ローズヒップ茶はジャムにして楽しんでおります。
 リマではローズヒップ・ジャム、もう何年も売ってないので嬉しいです。
 ビタミンC補給して明日も片付けがんばります〜とほほ…



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