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2013年8月9月の「一服いかが?」



2013年8月1日(木) <リマで大粒納豆、リマでライ麦パン>

2013年8月2日(金) <猫番君の小道>

2013年8月7日(水) <結論、私が大人になるしかない!(^_^;)>
<ペルーナイト柳(仮)>


2013年8月7日(水) <kotetsuさんのリマ・その1>

2013年8月9日(金) <果樹園への第一歩!>

2013年8月12日(月) <トウモロコシを蒔いた猫番君>

2013年8月13日(火) <窓にはやっと窓ガラス>

2013年8月15日(木) <夜の現場>

2013年8月16日(金) <掃き出し窓の取りつけ>

2013年8月17日(土) <フランクリン君のワンカベリカ土産>

2013年8月18日(日) <鉄道のない鉄道通り>

2013年8月19日(月) <色ガラスマジックと制服マジック>

2013年8月20日(火) <段ボールに埋もれる日々。猫も人も…>

2013年8月22日(木) <第一回プレ引越し>

2013年8月25日(日) <やっと仕上げと呼べる段階に…>

2013年8月27日(火) <過去を捨てて未来を詰める(笑) >

2013年8月28日(水) <引越し中 あけちゃいけない 昔のアルバム>

2013年8月29日(木) <「開かずの間」をほぼ制圧>

2013年8月30日(金) <写真に見る過去の愚行のかずかず>

2013年9月3日(火) <第二回プレ引越し>

2013年8月1日(木) 午後12時半の室温21℃ 湿度71%(ストーブつき) 曇り
<リマで大粒納豆、リマでライ麦パン>

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 リマの市場で入手できる大豆は、大粒度が足りず、納豆にするとちょっと物足りません。
 (大粒納豆派には、ですが)。
 でも土日の自然食品市(MirafloresとSurquillo)で販売されているこの大豆は、なかなかよろしいです。


 一晩浸水ののち、圧力なべで30分蒸し、日本から取り寄せましたるヨーグルティアで45℃・30時間発酵。
 けっこう大粒ですから発酵時間を長めにすると、ちょうどよい具合に仕上がります。幸せ。


 ただ、大豆を売っているおじさんが気難しく、展示品を手に取るとなぜか叱られるので、ご注意を(笑)。
 触れずに指さすと、奥からすんなり商品を出してくれます。



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 同じブランド名 AYNI のライ麦粉とひき割りライ麦も、おいしいのでちょいちょい購入しています。
 いろいろ試して、いま気に入っているパンの配合(Moulinex社のパンメーカー使用)は…


 強力粉 harina sin preparar 400g
 ライ麦粉 harina de centeno 100g
 薄力粉 harina para pizza 125g
 ひき割りライ麦 hojuela de centeno 100g
 ドライイースト levadura instantanea 7g
 水 agua 360g前後(寒いときは多めに)
 ライム果汁 半個分 zumo de medio limon
 塩 sal 8g
 砂糖 azucar 19g


 ここリマで、日本のレシピ通りにパンメーカー(HB)でパンを焼くと、たいていふくらみすぎて失敗します。
 粉の性質が違うのか?? 水をかなり控えめにするとうまくいくようです。


 リマでは腰のあるおいしいパンが手に入らないので、パンメーカーがあると本当にありがたいです、うちでは生活必需品です。
 とうとう一台は使いこんで底が焼け抜けてしまった!ので、先日やむなくMoulinex社のをまた購入。
 ちょうど先週、電器店Hiraokaに入荷したところでした。


 なおライ麦粉は、ホットケーキを作るときに少しまぜても、味が深くなってよろしいです。


2013年8月2日(金) 午前11時半の室温21℃ 湿度71%(ストーブつき) 言うまでもなく曇り
<猫番君の小道>

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 きのうは久しぶりに現場へ。
 桜はすべて根づいた模様です。
 いったん葉がぜんぶ落ちるかと思ったのですが、そんなこともなく、どんどん芽を吹き、つぼみもつけています。
 このところの冷たい雨が幸いしたのかもしれません。


 猫番君の質問。
 「これは食べられる実はつくのか?」…ペルー人ですねえ。早く果樹も調達しなくては。


 二本のミチカ・マグノリアも、しっかり根をおろしたらしく、生き生きとしています。
 ほんとの冬がない、というのは、やっぱりすごいことですね〜
 こうして「真冬」に移植しても意にも介さず、元気にどんどん育ち続けるんですから。


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 この濃いピンクの桜↑は、こうしてまるごと散っていたので、緋寒桜100%のようです。

 数本だけなら濃い色もかわいくていいですが、植えた12本の大半がこの色だったら、ジュリッサさんの約束とは違うので、これから気をつけて見ていないとなりません。


 いま咲いているもう一本は、幸いとても淡い色で気に入っています!

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 芝もすっかり伸びて気になるので、行きがけにSODIMACで、手動の芝刈り機を購入。
 約8900円也。


 どこがどうなってるのかよくわかりませんが、とりあえず猫番君がやる気じゅうぶんなので、ありがたや…
 今日も私たちがなにも言わないのに、芝の中の雑草を見つけては、こまめに抜いたりしていました。


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 まめといえば…
 そのへんの木切れで、こんな雨よけが作ってありました。
 まだ窓がないため(エステバン師匠さすがにそろそろお願いします…(T_T))、寝室に雨が降り込み、敷いたばかりの床板が濡れてしまうので、猫番君が気をきかせてくれました。


 こういうちょっとしたことに気づく人、見つけるのは至難の業なのです、当地では!
 (おそらく、日本以外ではどこでも難しかろうと思いますが…)


 ほんと、ヨシコちゃんのことさえなければ、猫番君にうちに残ってもらい、マリアさんが外で働く、というのでも、私たちはぜんぜん構わないのですけれど。
 でもやっぱりヨシコちゃんがかわいそうだから、まずは約束通り、お母さんに家で過ごしてみてもらうべきですよね。
 将来的には、より家庭的&庭師的な猫番君がうちに24時間いることになりそうな、そんな予感もしておりますが…


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 シャワーブースの設置も完了。おお〜、ここだけ現代的。
 (うちの猫は無洗タイプですが、これ猫洗いにも便利そうですね)


 リマの冬のシャワーのうすら寒さには、長年ほんとうに悩まされました。
 シャワーカーテンではすーすー寒いので、まわりにガラス戸をつけたり、浴室に(感電覚悟で)電気ストーブを持ち込んだりしましたが、やっぱり上から冷気が入ります…orz
 どうにも休まらないシャワータイムに、耐えに耐えてはや十九年目。


 でもシャワーブースなら密閉できますから、ついにこれで隙間風にさよなら…できるやも?しれません。
 中国製なのは少なからず引っかかっておりますが、ほかに選択肢もないのでまあ試してみます。


 笑ってしまったのは、中に防水電話がついていたこと。
 お風呂の中まで電話がかかってくるなんて、冗談じゃないです。
 もちろん電話回線にはつながないでおきます。


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「猫番君の小道」


 残った砂利で、うまいこと自宅への小道を作った猫番君。

 このところ黙々と盛り土をしていたのですが、そうか、こういう小道を思い描いていたのですね。
 せっかくなので、ちょっとだけ足りない砂利と両脇に植える芝は、すぐ手配したげることにしました。


 今はまだ、工事の名残りの品々でどん散らかしですが、いずれここに畑や植え込みを作ったら、なかなか感じのよい一角になりそうです。
 猫番君や甥っ子たちが、パチャマンカを囲んで楽しんでいるところが目に見えるようです。



2013年8月7日(水) 午前零時半の室温21℃ 湿度70%(ストーブつき) 曇り
<結論、私が大人になるしかない!(^_^;)>

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手動の芝刈り機で奮闘中の猫番君。


 さて「小さな家」その後、なのですが…
 約束では今月はじめには、マリアさんは仕事をやめてうちに就職。
 同時にヨシコちゃんの面倒を、ちゃんと見始めているはず、でした。
 ところが、状況は本日にいたるまで、なにひとつ変わっていませ〜ん!


 マリアさんの勤務先の奥さんに「辞められては困る」と言われたとかで、ずるずるとその日延ばしになっていて、いちばん大切なヨシコちゃんの学校移転の手続きすら、まったく手をつけていません。
 おかげでヨシコちゃんは暗い顔をしているし、私たちも私たちで、最初から約束を守らないマリアさんと、契約など結んでしまっていいのか、少なからず不安を感じ始めています。


 またそれだけではありません。
 そもそもこの雇用の話は、うちに女手はあまり必要ないにも関わらず、ヨシコちゃんのため無理に作ったものです。
 それなのにマリアさんは、働き始めもしないうちから(笑)、なにやら給料について文句を言ったりもしているようなのです…(-_-)


 彼女の給料を決めるときは、現在のマリアさんの手取り1500ソル(週六日、朝から晩までの女中さん仕事分)から、猫番君たちが払っていたアパート代金250ソルを引いた金額としました。

 でもパチャカマックの家では、せいぜいマリアさんには毎日数時間、ざっと掃除をしてもらう程度です。
 あとはマリアさんの好きなように時間を使えて、基本的に家の出入りは自由。小さな家とまわりの庭の使いかたも、まったく自由。
 つまり、いわゆる住み込みの女中さんではぜんぜんない、親戚待遇です。
 従って給料換算するなら、ほんとうは良くても500、600ソル止まりでしょう。


 でも、二人の収入が減ってはかわいそうなので、何も不足がないよう上の金額を出したわけです。
 そうすれば収入は今と変わらず、でもマリアさんは通勤の苦労から解放され、娘を世話する時間もたっぷりとれて、しかも隣人とトラブルだらけだったという前のアパートとはまるで違う、庭つき一戸建てで暮らせます。
 ああ、みんなが幸せになれる、なんという名案なんでしょう〜


 …などと自画自賛していたのですが、な、ななんとマリアさんは、
 「家と光熱費は無料と言ったのに、結局私の給料から天引きするんじゃない。
 それって最初の話とちがくない?」
 と、受け止めていたようなのです!ショ〜ック!!
 いったいなんでそうなるの〜〜〜? それにだいたい、あの家と庭は、250ソルじゃあ借りられないよ〜??(@_@;)


 不安になって、経理士さんに相談してみたところ、
 「いやそれは払い過ぎでしょう、独立の家を家族と自由に使えて、仕事は毎日数時間なら、それはぜったい住み込みの女中さんじゃないです、500ソル以上払っちゃだめですよ」
 と注意されました。
 なので私たちが特別にひどい、というわけではないようです。


 また、今日ためしにアパートの管理人さん(猫番君と競うほど穏やかな人)に打診したところ、
 「そういう話なら、いま仕事を探しているうちの弟にぜひ!なんなら明日からでも!」
 と、飛びつかんばかりでした。
 それを見て、ちょっと気持が揺れました…
 だってせっかく心をこめて作った家なんですから、どうせなら嬉しく楽しく暮らしてほしいですもんね。


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芝生にキノコがたくさん生えてきて、ちょっと困っています…
日本人的には食用にならんかと思ってしまいますが、確かめようがないですね…





 ただマリアさんの心理は、以前タキーレ島の女性を雇っていたときも似たような事件があったので、わからないでもありません。
 彼女たちのように、論理的思考の訓練をまったく受けていないと、つい目先の数字にまどわされ、全体が見えなくなることがあるようなのです。


 タキーレ島のくだんの女性は、当初月100ドル(当時としてはわるくないお給料)で住み込み、という約束でうちに来ました。
 でも、すぐに男友達が島から追ってきて、まもなく身重になったので、やむなく通いで半日だけ、軽い掃除をしてもらっていました。
 そして給料は、同情料込みで70ドルほどあげていました。


 また、頭は決してわるくない女性だったので、うちで学費を出し、島で行きそこなった高校を卒業させ、季節ごとに洋服もプレゼント、またリマのセントロに家を建てたときにはセメント代もうちが出し、かくて四年が経過…
 それでも彼女は、いよいよお別れというときに、
 「私はさいしょ、100ドルの約束でリマに来たのに、あなたはとうとう一度も100ドル丸々は払ってくれなかった」
 と、恨み事を言ったのでした…(T_T)
 どう考えても、彼女は100ドル相当の仕事はしておらず、でも毎月100ドルをはるかにこえる実益があったはずなのですが…


 その日暮らし(日本でいう「その日暮らし」のレベルではない、社会保障なんかぜんぜんない世界での、真の「その日暮らし」)の人たちが感じる不安感、圧迫感は、想像できないほどたいへんなものだろうと思います。
 だから彼女たちのこういう考えかた(おそらく強烈な被害者意識と呼んでよいもの)は、私はある程度はしかたないと思っています、大半は本人のせいじゃなくて、歴史と社会のせいですから。
 自分の身を守るために、それはもう必死なのでしょう。


 とはいえ、こちらが善意でやっていることが、そういう目で誤解され非難されると、たまらなく哀しいです。
 すでに免疫はあるので、昔ほど痛みは感じませんが、それでもやっぱり二、三日は情けなく思います。


 もう少し話のわかっている猫番君とは、何度も話し合い、とりあえずこの二ヶ月間(引越してだいたい落ち着くまで)は、猫番君にフルタイムで働いてもらうことにしました。
 マリアさんのほうの処遇は、保留です。
 いつ今の仕事を辞めるかもわからないので、保留するほかありません。


 はたしてマリアさんとヨシコちゃんのことは、のちのちの禍根となるのか、あるいは長い目で見たら良い人助けになるのか…
 うーん。私にも今の時点では、ぜんぜんわかりません。


 結局のところ、マリアさんは何がしたいのか、自分でもわかっていないようです。
 ちょっとでもプレッシャーをかけると、ますます論理的思考ができなくなるのも、彼らによくある傾向ですが(ダマソさんもそうでしたね…)、私たちがうっかりヨシコちゃんの心配をこぼしたら、その後猫番君のうちでは、ますますわけのわからないことになっているようです。


 ついには、いったいどう話が転んだのか、猫番君が小さな家に単身赴任し、マリア母娘はいとこのアパートに転がり込む、などという意味不明な計画も持ち上がっているようです。
 もうなにがなんだか(笑)


 でも、ここで一緒に感情的になってはだめなのですよね。
 この国で、せっかく知り合った善良な人たちの良いところを最大限引き出しながら、みんなで幸せにやっていこうと思ったら、つねに自分がまわりより大人でいなければなりません。パシエンシア、パシエンシア…


 私に今わかっているのは、あのヨシコちゃんがまた母親の気まぐれで、ジプシーのようにあてもなく引越していくなんて、想像するも痛々しい、ということだけです。
 だからここはうんと大人になって、マリアさんの頭の中の大混乱とへんな誤解とを、徐々に解きほぐす手伝いをするほかなさそうです。


 まあそんな感じで、きのう今日とメゲておりましたが、明日からはまた、みんなのお母さんになったつもりで、冷静にがんばってみます…
 おもしろいけど、ときどきほんとに疲れます、ペルーでの永住生活は…


<ペルーナイト柳(仮)>


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新しくつぼみがついたミチカ桜(候補)
これも白っぽい花が咲きそうです、良かった〜



 え〜、次は嬉しかったお話です。
 東京に、ペルーナイトというヒミツ組織があるのですが、そちらの会員のみなさまから、にゃんと新築祝いを頂いてしまい(す、すみません、まだ家が完成もしていないのに…)、たいへんびっくりいたしました!
 先々週みえたKotetsuさんが、代表で渡して下さいました。本当にありがとうございます。


 みなさまのせっかくのお気持ち、ぜひ最適な使いみちを見つけなくてはと、考えること二週間…

 さいしょちょっと検討したのは、アルパカ(生きたアルパカ)購入費に充てるのはどうか、という案でした。
 そしていずれは、そのアルパカの毛で小物を作ってみなさんに進呈しては、とか(内祝いには歳月かかりすぎですが…)、あれこれ妄想の翼を広げていましたが、やはり飼った経験のない動物はちょっと不安です。


 次いでステンドグラスを検討。
 でも、ペルーナイトのあの温かな賑わいとは、なんとなくそぐわない冷たい感じがします。


 これはやはり、育っていく楽しみがあって、でも動物より長生きで、その上収穫する楽しみもあったりする樹木が、いちばんでは、という結論に至りました。

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 そこでさっそく!まずは家の横に、ずらっと六本の柳を植えました。
 (とりあえず総称で「ペルーナイト柳」(←ミチカさん命名)と呼んでおりますが、根付くのを確かめてから、それぞれにお名前つけますね)


 日本でよく見る柳とはちがって、しだれない種類の柳です。
 すでに5,6メートルはありますが、これからもっと大きく育つと梢がふさふさ茂って、よい目隠しにもなってくれるはずです。
 なんとなく大陸的なゆったりした感じがあり、私はとても好きな木です。


 そして、お祝いの残り四分の三は、いろいろな果樹にしようと思っています。
 今日はそのリストを作って、ジュリッサさんに注文しました。
 (みなさんがお好きな果物は、ちゃんと入っているかな…♪)
 早々に木曜には植えつけてくれるそうなので、また追ってご報告いたします。
 これは本当に楽しみです〜


 前述の「小さな家」事件で、ちょっと神経が参っていましたが、果樹の楽しいお買い物には、強〜い薬効がありました!
 みなさまありがとうございます。
 なんとなく板挟み状態で困っている(笑)かわいそうな猫番君にも、おなぐさめに2,3本、お福分けする予定です。



2013年8月7日(水) 午後5時半の室温20℃ 湿度70% 薄日のち曇り
<kotetsuさんのリマ・その1>

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 (kotetsuさんより先に載せたらいけないかな、と思っていたのですが、たぶんお忙しくてブログ更新どころではないですよね… まだお料理が熱いうちに、載せちゃいますね?kotetsuさん)

 初日はとりあえず、cebiche@Jose Antonio からスタート。
 ペルー料理初体験の同行者さんを、三人で見守って?いるところです。
 反応は、期待通りでした。当然ながら。


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conchitas a la parmesana

帆立貝は、実はこれを四人で二皿、平らげました。

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Papa a la huancaina

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Pulpo al olivo

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Anticucho de lenguado


 まず初日で海の幸の基本を押さえるべく、ほんとうはあと arroz con mariscos もいきたかったのですが、ここで全員ギブアップ。

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しかしデザートは、一気に四種目を制覇。

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 そのあとSurquilloの市場へ。
 私は毎週行く市場、ふだんは大荷物で写真は撮れないので、良い機会でした〜


 ここはいつもお豆腐、白菜、大根、オクラ、里芋、山芋、お米などを買っているお店。
 店主さんは、私たちがほしがりそうなものを、ちょっと隠しておいて下さったりする親切な人です。


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 翌日は、やはり基本の蟹スープを押さえました。
 前にみえたときの、kotetsuさん蟹スープレポートは
こちら。楽しいので必読!です。

 つい最近のような気がしていたのですが、7年も前の2006年だったのですね!驚愕…
 2006年からこっち、私たちぜんぜん変わってないから、つい錯覚しちゃいますよね。ということにしておこう。


 …しかし実際、kotetsuさんの時は止まっているようです。
 去年と比べても、なんだかもっと若いkotetsuさん。
 やっぱり勉強って人を若返らせるんだと実感。


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 スープの次は、魚卵のオムレツと、海老のオムレツ。
 海老のほうは中華料理風にふわっとしていて、それもなかなかでした。


 7年前のkotetsuさん魚卵オムレツレポートはこちら

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 この日は盛大にお店めぐりをしました。
 幸い、kotetsuさん懸案のお土産もすべて揃い、そのあと夜景を見てからお宿へ。


 …4,5年前までは、ねんじゅう海辺へ行っては、「ばかやろうかねかえせ〜」的なことをやっておりましたが、さいきんはぜんぜんです。
 海の夜景もとっても久しぶりです。


 それにしましても、リマの夜もずいぶん明るくなりましたねえ……


きのうの追記。

 芝生のキノコ、猫番君が「食べられるかな?炒めてみようかな?」と気にするので、心配になって調べました。
 …あのね、キノコを気にするヒマがあったら、奥さん操縦法をも少し研究してね、と言いたいですがそれはさておき。


 少なくとも外見は、日本のシバフタケ(そのまんまですね…)と似ています。
 北半球では食用にしているそうですが、もしかしたら南米のはそっくりな毒キノコかもしれませんし、なにもこんなもので命を危険にさらすことはないですよね…
 また放置して繁茂させても芝が傷みそうなので、「見たら取って捨てる」ということで、家庭内周知を徹底中です。



2013年8月9日(金) 午前8時半の室温20℃ 湿度71%(もちろんストーブつき) 曇り
<果樹園への第一歩!>

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 きのうは、「ペルーナイト植樹基金」による果樹の苗が到着!

 芝と柳のフランクリン君は、いまワンカベリカに帰省中なので(何か土地の問題があるとか…アンデス出身者はほんと地主さまが多いですね)、今回はジュリッサさんの園芸店にお願いしました。

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 まず、猫番君の庭(予定地)に、リンゴ(delicia種)、マンゴー(kent種)、アボカドを一本ずつ。
 場所は猫番君が決めました。


 このアボカドは接ぎ木苗なので、二年くらいで実がなるはず、とのこと。
 猫番君は早くも、門前でのアボカド・サンドイッチ販売を夢見ているようです〜


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 わが家の入口には、オリーブの苗(olivo)を二本。
 何十年後かにはかなり大きくなる(笑)、というので、念のためうんと離して植えました。
 そのときには、私はもういないと思うんですけど。


 ペルーに来てすぐオリーブを植えたスペイン人は、船でなんとか苗木を持ってきたのでしょうか?
 実生のオリーブでは、いくらなんでも気が長すぎますよね…?


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 私がいちばん期待しているのは、子供のころ家にあったのが忘れ難い、ビワ(Nispero)!
 ポーチの前に植えました。


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 裏庭の左手奥は、アンデス式の果樹園にしたいと思っています。
 まずアボカドの苗(Palto fuerte)を。


 アボカド好きな宿六は、このところ「アボカド栽培の手引」という冊子を熱心に読んでいます。
 読むだけじゃなくて、少し実地に世話してくれるといいのですが、たぶんしないでしょうね…


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 こちらはグアバの苗(Guayabo)
 超ミニですが、あまりなじみのない果樹なので、育っていくのをじっくり楽しもうと思います。


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チリモヤの苗(Chirimoyo)

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マンゴーの苗(Mango kent)

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 ルクマの接ぎ木苗(Lucumo)。
 以前、pacollamaさんのまねっこで植えた実生のルクマは、鉢で2メートル近くに育ったので、それも今度持ってきます。
 接ぎ木苗と実生、どっちに早く実がつくかな?


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ピンボケですがこれはイチジク。
台所の前は、スペイン人入植者風の果樹園にするつもりです。


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 リンゴの苗(Manzano delicia)


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 西洋スモモの苗(Ciruelo europeo)


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洋梨の苗(Peral)
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桃の苗(Durazno)


このへんは、今は葉がなくて棒杭みたいなので、まとめて…
どれも、花も楽しみな果樹ですよね。


手持ちの柘榴の鉢も、この近くに移植します。

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入口にオリーブを植えるジュリッサさん。
オリーブは台所前にも二本植えました。


 みなさまのペルーナイト植樹基金で(まだ両替はしていないのですが、だいたいの計算で)、先日の柳6本と、上記の果樹の18本、合計にゃんと24本もの木を植えることができました!
 フランクリン君とジュリッサさんの植え付け費用も、ちゃんと入っています。
 後日どこかで両替したときに、もしまだ余分があれば、改めて追加で購入しようと思っております。


入口… Olivo 2
家の横… Sauce 6
猫番君の庭… Manzano delicia 1, Mango Kent 1, Palto Fuerte 1


アンデス式果樹園
Mango Kent 1, Palto Fuerte 1, Guayabo 1, Chirimoyo 1, Lucumo 1


スペイン人入植者風果樹園
Manzano delicia 1, Peral 1, Olivo 2, Higo 1, Nispero 1, Ciruelo Europeo 1, Durazno 1


 これらの木々の今後は、折々にご報告いたします。
 どんなふうに育っていくか、とても楽しみです! ありがとうございます。


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植え付け後さいしょの、記念すべき水撒き。
自分で撒きたかったのに、先を越されました…


 冬のあいだは水は週一回、芝と一緒に撒けばいいそうです。
 肥料と消毒(ニームオイル利用)は、月一回。
 果樹にはguano de isla(ペルーが世界に誇る鳥糞肥料)、桜にはミミズ堆肥がよろしいそうです。


 果樹は今はどれも小さいですが、常春のリマですし、3年もすれば見栄えがするようになるかな〜?
 丈も全部計って、記録を取ろうと思っています。
 今まで、だいたい60歳までもてばいいや(チクロ世代だし)、と思っていましたが、木を植え始めるとなんだかもう少し生きてみたくなりますね…


 このあと少しずつ探していきたいのは、アルアンダルス風空間のためのナツメヤシとバラ(香りのある小さなバラ)。
 果樹園には、クルミ、マンゴー(haden種)、サウコ(当地原産のエルダーベリー)。
 夏の日射しが透けるときれいな、葡萄棚も作りたいです。


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 現在、わが家で柳に次いで大きな木であるミチカ・マグノリアは、移植後、とうとう葉の一枚も落とさず、元気いっぱいです。

 ジュリッサさんは、マグノリアの花はリマではめったに咲かない、というのですが、ここでさんさんと日を浴びたらうまくいくかもしれません。
 肥料はなにがいいのかなあ。


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 桜も、12本すべてに葉やつぼみが出て来ました。
 もうしばらく様子を見てから、いちばん元気な3本を、ミチカ桜と命名する予定です。


 きのうはジュリッサさん、特に白い花が咲いている桜をじっと見ながら、「こんなに白いのが咲くとわかっていたら、この苗は売らなかったのに…」と悔しそうでした。
 ふふふふふふ、今さら遅いよ…
 でも、あとで実や枝を分けてあげる約束をしました。


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 降り続ける小雨のおかげで、Quebrada Verdeはすっかり緑に変わりました。
 早く歩きに行きたいなあ…
 リマでこういうみずみずしい緑が見られるところは、ロマスしかないので、猫番君に教えてあげたら興奮していました、週末に家族で行くそうです。


 そうそうきのうは、「小さな家」の諸問題も一気に解決をみたのですが、そのお話はまたのちほど。

 とりあえずほっとしましたが、今度はエステバン師匠の仕事の遅延が発覚… 
 一難去ってまた一難。今朝は宿六は、五時起きで師匠宅に奇襲をかけにいきました。
 私はそろそろ引越しの手順を決めなくてはと思っておりますが、めんどくさいです…



2013年8月12日(月) 午後9時半の室温21℃ 湿度70%(もちろんストーブつき) 曇り
<トウモロコシを蒔いた猫番君>

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 日本は信じられないような猛暑とのこと、お見舞い申し上げます。
 そしてこちらリマは、例年よりも、すこし余計に寒いです…
 7月18日以来、太陽はまったく見かけておりません。
 最低気温が14℃まで下がるのも、リマとしては珍しいですよね。


 しかしこの薄ら寒さも、荷作りには大きな助けです。
 今日はついに重い腰を上げ、引越し荷物を作り始めました。


 …荷作りというより、まずはどこまで減らせるか?が重要ですけれど。
 とくに本は、ピンとこないものはどんどん捨てています。
 自分が表現するため引越す以上は、これからは人さまが作ったものに感心している時間は、あまりない(あってはいけない)はずですから。


 さて「小さい家」のほうの問題は、先週あっさり解決しました。
 むにゃむにゃ言ってたマリアさんが、勤務先とちゃんと話をつけてきて、ヨシコちゃんの学校移転手続きも済ませたので、本当にやれやれです。


 でも小学校では、ヨシコちゃんのあまりの大人っぽさに、あやうく門前払いされるところでした!
 幸い宿六が付き添って行ったので、事情を理路整然と説明し、校長から無事許可がおりましたが、マリアさんだけだったら、言葉が足りずにすごすご帰って来たのではないかと思います。
 やはり当地は、どうしようもない階層社会です。
 ちょっとした身なりや話し方で、相手の態度ががらっと変わるのは、感じの良いことではないですね…


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Solterito de quinua
ソルテリート(空豆・トウモロコシ・白チーズなどのライム和え)に、キヌアをたっぷり加えたサラダ


 先週木曜、懸案が片付いてほっとしたので、帰路 Huancahuasi で一息。
 このレストランは、実に正しい「アンデス寄りペルー料理」を出します、うちに近いのはありがたいです。


 でも、私がいま本当に食べたいのは、京都で坪庭なんぞを眺めながらつまむ懐石料理、東京の繊細な中華料理、それから鮎の塩焼き…… あ〜言うんじゃなかった(T_T)


 この「小さな家」問題では、kotetsuさんがお忙しいのに心配して下さって、「くれぐれも巻き込まれないように…」と注意喚起して頂いたのですが、ほんとそこが肝心なんですよね…
 「小さな家」軍団のほうが、私よりはるかに神経が強いのは確かなので、同情もほどほどにしないと、どこまで巻き込まれるかわからないですもんね。
 そもそもが、自分の時間を節約するため人を雇ったのに、その人にふりまわされたんでは、本末転倒も甚だしいですし…


 でも良いぐあいに、過去に似たような状況下で、痛い経験(水底まで引きずり込まれるような(笑))をしていますので、私も今回はうんと意識的に、「雇い人は雇い人」ときっちり線を引くつもりです。
 またそうでなくても、昔ほど体力もないので、しぜんと自分優先になるんじゃないかな…
 いずれにしても「小さな家」対応は、コワモテに意見できる宿六に任せ、私は極力、直接のかかわりあいは避けるつもりです。


 このところ、「迷惑と心配ばかりかけて申し訳ないので、もう僕は出て行ったほうが…(涙目)」状態だった猫番君も、一件落着するなりすっかりケロリンパ。
 土曜には自分の庭に、トウモロコシやマラクーヤ、パパイヤのタネを、嬉々として蒔いていました。
 事実上の領地占領宣言ですねえ〜(笑) 負けたよもう。君たちには。


 追い追い、ロコト唐辛子とジャガイモも植えるつもりだそうです。どんどんやって頂戴。
 でもニームオイル以外の殺虫剤は、禁止だからね。


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Huancahuasiには、「あ!」とびっくり顔の猫もいます。
もしやヒゲまで黒い、商売繁盛の福猫さん?


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Cebiche de alcachofa
アーティチョークのセビッチェ。


なんだか懐かしい料理ですね、船上のcalleretiroさん見てる〜?

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Chicharron colorado


 kotetsuさんが市場で興味深く見てらした、ご飯のピラミッド型(笑)は、こんなふうに使います〜
 今までペルーで、ピラミッドご飯がおいしかったこと、なかったんですけど、これは大丈夫でした。


 チチャロン・コロラード(ワンカーヨ風の豚の唐辛子煮込み)は、ジャガイモも豚も、紛れもないアンデスの味。
 たぶん材料もワンカーヨから取り寄せているのでしょう、とても上手にできていました。


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福猫君、また来るね!


2013年8月13日(火) 午前10時半の室温21℃ 湿度69%(もちろんストーブつき) 曇り
<窓にはやっと窓ガラス>

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 現場では、今週いっぱい、窓と扉の設置です。
 私はアパートで荷作りですが、その前にちょっと先週のご報告を。


 金曜には、やっとガラスの取り付けが始まりました。
 本来、これもエステバン師匠の仕事ですが、もう時間がありません。
 師匠には窓枠作りに専念していただくことにして、近所のガラス屋さんに依頼しました。


 玄関脇の小窓は、上が緑で、下は透明ガラスです。
 (そういえば噴水の妙なパイナップルも、だいぶ目が慣れてきました…)


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 宿六の部屋は、商談に集中できるよう、奥の二つの窓は外が見えないガラスです。
 でも同時に、玄関の動向は把握していてもらわないと私が困るので、右端だけは透明ガラスです。
 また少し色彩を添えるべく、上部は緑のガラスにしました。


 近所のガラス屋さんは、てきぱき約束通りにやってくれています。
 ただ担当の若い女の子、会って二回目にはもう、じぶんの過去の辛い経験を事細かに話し始め…
 ほんと人なつっこくてかわいいのですけど、内容が内容だったので、返答に窮しました。


 ペルーではよくありますね、こういうことが。
 あの無防備さは、いったいどこから来ているんでしょう??
 おかげでペルーの知人の過去は、私はぜーんぶ知っていますが、私の過去はだれも知りません(笑)


 今生では男性に生まれなくて、本当に助かりました。
 男性としてペルーにやって来て、天真爛漫にすぎるペルー娘の罠に落ちたら、それはもう大変だったと思うので。


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 台所は、鍋釜を洗いながら(涙)庭が見えるように、透明ガラス。
 上部はやはり緑にしました。


 とにかく半年間、空はひたすら曇って白いので、窓にちょっと色があるだけでも気分は大違いです。
 もっとも当初は、アンダルシアっぽく青を多用したかったのですが、リマでは寒そうなので、自然とテラコッタ&緑系に落ちついてしまいました。


 そういえば、五月に注文した台所用タイル(緑の八芒星)、クスコからぜんぜん音沙汰ありません。
 そろそろ届いてくれると、引越し前に貼ることができてちょうどいいのですが、聞くのがこわいです。


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 書庫と居間のあいだのドアは、波打った無色のガラスを嵌めました。
 もとは透明ガラスのつもりでしたが、おそらく書庫は物置きと化し、段ボール山積み状態が何年も続くでしょうから…
 中は見通せないほうが良さそうです。


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 リマの鉛色の冬、浴室は特に寒々しくなりがちです。
 そこで、アパートで使っている賑やかな二色を、今回も踏襲することにしました。


 葡萄色と琥珀色、というずいぶんきれいな呼び名がついています。
 (あっ、私、ambarの綴りまちがってる!これじゃ英語だ…)


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 取り付けるとこんな感じです。
 色ガラスを通すと、冬の冷たい光も少しだけ温まるようです。
 なんとなく非日常的な雰囲気になるところも、気に入っています。


 リマでふつうに手に入る色ガラス(安価なoceanicoという波打ったタイプ)は、この葡萄、琥珀のほか、エメラルドとサファイヤ(名前がご立派ですが要は緑と青)の計四色しかありません。
 ステンドグラス専門店には、もっと微妙な色もありますが、需要が少なく高価すぎて手がでません。
 日本のガラス店のサイトなど見ると、ほんと口惜しくて泣けてきます。


 でも、限られた色でも使いよう、ですよね。
 あるもので工夫する才は、当地ではいやでも発達しますね…



2013年8月15日(木) 午後10時半の室温20℃ 湿度70%(ストーブつき) 曇り
<夜の現場>

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 きのう水曜は、夕方遅くに現場へ。
 エステバン師匠ご一行さまは、週明けからずっと、窓と扉の取り付けをしています。


 写真は、玄関ミニホールから中庭に出る扉。
 おお〜、扉がつくことで、がらっと雰囲気が変わりましたね!


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 同じ扉を中庭側から見たところ。
 う〜ん、思っていた以上に、こてこてのイスラムスペイン趣味になってしまったような気も…


 アンデスの民芸品との折り合いを考えたら、扉の色は焦げ茶にしたほうが、植民地ぽくて良かったかもしれません。
 でもこの感じだと、中庭にはアンデス趣味のものは、あまり持ち込まないほうが落ち着きそうです。


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寝室にもやっと窓がつきました。
霧雨が降り込むので、早くガラスも入れなくては…


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真暗な外から見た台所。
やっぱり色ガラスは楽しいです!


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ポーチに出る大きな扉の、枠を取り付けているところ。

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 上の部分には、星型の飾り窓が入ります。
 「あす木曜には、これを嵌めますから」と見せてくれるサンティコ君。


 エステバン師匠の仕事は、ものすごく時間がかかるので、ここまでもって来るのは大変でした(主に宿六が)。
 でも、丁寧な作りの窓や扉のおかげで、こうして家にどんどん生気が吹きこまれていくのを見ると、やっぱり師匠にお願いして良かったなあと思います。


 きょう木曜の進行分は、あすまたご報告します!おやすみなさい。


2013年8月16日(金) 午後10時半の室温21℃ 湿度70%(ストーブつき) 曇り
<掃き出し窓の取りつけ>

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 ポーチに出る掃き出し窓の、全体が見えてきました。
 上の飾り窓には、台所と同じ緑のガラスを嵌めるつもりです。


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 中庭に出る掃き出し窓も、完成間近。

 裏庭では、オレンジ色の作業服を着た猫番君が、の〜んびりと水を撒いています。
 エステバン師匠に、「君はけっこうな休暇中だな〜」と冷やかされていました。


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 ポーチから見た中庭。
 いくつかの扉の向こうに中庭が透けてみえる、というのが、はたち(初スペインの年)からの夢の家でした。
 ここリマで手に入るものだけで、なんとかその感じを再現できたのは、嬉しいなあ…
 ウードの音など、似合いそうだなあ…


 ただ中庭があるせいで、このうちはぜったい冬は寒いです。
 対策は、まず引越ししてしまってから、じっくり考えます。


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 8月2日に植えた「ペルーナイト柳」は、六本そろってうまく根付いたようです!
 幹から次々と若い芽が伸びてきています。


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 ミチカ桜(の有力候補の優等生)は、鈴なりにつぼみをつけました。
 ちらちらと長く咲きつづけるので、日本の桜のようにそわそわしなくて済むのはいいですね。


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 芝生のキノコも猛然と殖えています…
 園芸店のフランクリン君は、「このへんの気候では、夏になれば自然に消えるから大丈夫」と言うのですが、本当にほっておいていいものか??


 もしこれが真実シバフタケで、食用可だとすれば…
 当地ではけっこう高価なキノコ代金が、だいぶ節約できそうです。
 わりと肉厚で、香りもわるくないんですよね。
 でもやっぱり試食はこわいなあ。



2013年8月17日(土) 午後5時半の室温21℃ 湿度69%(ストーブつき) 曇り
<フランクリン君のワンカベリカ土産>

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 金曜日の現場。
 フランクリン君がやっとワンカベリカから戻り、うちの芝と柳のようすを見に来ました。
 ついでにジュリッサさんが植えた果樹も見て、剪定法を教えてくれて、なんだか申し訳なや…


 前庭の芝は、なぜか雑草がとても多く、猫番君がちょっともてあましています。
 そこで週明けに、フランクリン君とお父さんとで一斉駆除をやってくれることに。


 ただ中には、薬草も交じっていたりします。
 たとえばこのLlanten(ジャンテン)、猫番君が「万能薬だから」と大事に残していたので、まちがって捨てられないよう名札をつけておきました。
 (この日本人的発想がフランクリン君に伝わるかは不明、たぶん口で言ったほうが早いかな)


 芝の中からは、香りの良いミニ・セロリなんかも生えてきて、楽しいです。
 うかうか楽しがってると大変なことになりますが…


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 芝の蜘蛛の巣。
 水滴が宙に浮いているようです。


 エステバン師匠は、きょう土曜も現場です。
 私たちはつきあいきれないので(笑)、本日は失礼して家で荷作りです。
 そしてだんだんわかってきたのは、どうも荷物の大半は本らしい、ということ…
 ペルー関係だともう手に入らない資料も多く、減らすといっても限度があり、困ります…


 私は十箱ほど詰めただけで腰が痛くなったので、小休止してサイト更新中。

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 フランクリン君から、お土産に山ほどジャガイモを頂きました。
 一部を洗ってみると、色とりどりでとてもきれい。味もぜんぶ違うはずです。


 ワンカベリカのお芋だから、おいしいでしょうね〜
 今夜は、このジャガイモと地卵を圧力鍋で蒸して、トウガラシで食べようと思っています。楽しみ!


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 鉛筆で塗りつぶしたような黒色の、小さなジャガイモ。
 どこかで見たことがあると思ったら、私のイリャ(豊穣祈願の呪物)コレクションの、石の黒ジャガイモにそっくり!です。
 イリャとそのモデル芋、感動の再会の図?



2013年8月18日(日) 午後8時の室温21℃ 湿度68%(ストーブつき) 曇り
<鉄道のない鉄道通り>

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 金曜日の現場、のつづき。
 ドアの取っ手をとりつける師匠と、助手の猫番君。


 (ところで、きのうのワンカベリカのジャガイモは本当においしくて、味見をしたら残りはぜんぶ猫番家にあげよう…と思っていましたが、やめました。
 うちで食べます。持つべきはワンカベリカ出身の友人!)


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 ちょっと近所をドライブ。
 かつて鉄道のリマ-ルリン線が通っていた道を、少し辿ってみます。
 (同線については、
2013年7月5日付<まぼろしのパチャカマック駅>もご参照ください)


 ケブラーダ・ベルデの橋を渡ってしばらく行くと、ロマスの緑を背に、風情のあるおうちが建っています。
 以前はきっと、窓から列車の行き来が見える、特等席だったのかも。


 …数十年もして私がこの世にオサラバしたら、今は新築のわが家も、こういうふうに朽ちていくのかな。
 それも寂しいような気もするので、見どころのある当地の若い人に遺贈して、びっくりさせたりすると、さぞ(あの世で)楽しいでしょうね。
 良いぐあいに相続税は(今のところ)ないので、贈られて大迷惑ってこともないでしょうし。


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鉄道なしの「鉄道通り」


 リマまで続く線路があったはずの道には、もう何も残っていません。
 Av.Ferrocarrilという呼び名だけが、むかしの名残りです。


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 左手にルリン谷の牧歌的な風景を眺めながら、近年大発展しているVilla El Salvador地区へ向かっていきます。

 パチャカマックはほんとに牛馬ばっかりですね〜、おかげで空気も馨しいです(笑)

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 今年もロマスの緑はとても鮮やか。
 いつも見ているケブラーダ・ベルデを、横から眺めたかっこうです。


 このへん、今はまだ掘立て系の家がちらほらあるだけですが、山の中腹では宅地の切り売りが整然と進んでいます。
 5年もしたら、まったくちがう景色になりそうです。


 なにしろあと2,3キロも進めば、ビジャ・エル・サルバドール地区(Villa El Salvador)の賑やかな商店街に至りますから、この道さえ整備されれば、とても便利な住宅地になるはずです。
 将来的には、わが家からこの「鉄道通り」を走って、ビジャ・エル・サルバドール地区に移住予定の猫医者先生を訪ねる、なんてことになるかもしれません。


 しかしビジャ・エル・サルバドール地区といえば、先日のNHKスタッフ強盗被害事件で、日本でもちょっと有名?になってしまったらしく…
 ネットで少し、日本の一般の皆さんのコメントを(見なきゃいいのに)読んでみたら、「ペルーはやっぱり政情不安で〜」とか「極貧の国はこれだから…」といった言葉が氾濫していて、あ〜あ、という感じでした。


 でももし今、Villa El Salvador の住人にアンケートをとったら、「危なそうなので行きたくない国ナンバーワン」は日本かもしれない、その悲しい皮肉……(-_-)

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 沖にパチャカマック島がぽっかり浮かんでいるのが見えてきたので、満足してこのへんで引き返します。

 わがパチャカマックも、地区によって安全度はいろいろで、高級別荘地として有名な Casa Blanca 地区などでは、ときどき強盗被害も起きているようです。

 わが家はといえば、およそ別荘地とは呼べない事実上の町ん中、良い意味にも悪い意味にも人目にさらされたところなので、あまり悲観はしていません。
 それでも防犯のことは、いろいろ考えないとなりません。


 いちばん大切なのは、常時だれかが家にいること。
 あとは吠える犬、刺だらけのワランゴ、刑務所めいたトゲトゲ鉄線、放牧地みたいな電気柵、ルパン三世じみた赤外線防犯フェンス、等々…


 いろいろあるので検討していますが、そればっかりは詳しく書くわけにもいかないので、黙って実行することにいたします……

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 鉄道通りを見たあと、またまたHuncahuasiで昼食。
 サラダはアーティチョークとうずらの卵、鶏胸肉が邪魔なくらい入っています。
 なぜかワンカイーナ・ソース(白チーズと黄唐辛子ベース)つき。


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 牛の焼き肉(わらじ系だけれど味はある牛)と、バジル・ソースのパスタ(ペルーでは珍しく茹でたて)、ジャガイモのワンカイーナ・ソースの三点盛り合わせ。
 小さく見えますけど、直径30センチ以上の大皿に、激盛りされております。


 日ごろは、地味な野菜の煮物などを好んで食べる宿六ですが、やはりペルー人、こういうものが出てくれば、それはそれで苦しゅうないぞ、ということらしく、静かに平らげておりました。
 私はお皿を見ただけで、ほぼ満腹でしたが。



2013年8月19日(月) 午後10時の室温20℃ 湿度69%(ストーブつき) 曇り
<色ガラスマジックと制服マジック>

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 きょう月曜は、先週エステバン師匠が取り付けた窓や扉に、ガラスが入りました。

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 左の掃き出し窓を、家の中から見たところ。
 やっぱり色ガラスっていいなあ。
 文字通り、その場の「空気の色が変わる」ので。


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 ガラスのこの緑色、芝生とぴたっと同じ色調ですね。
 空が真白な冬も、これでだいぶ楽しく過ごせそうです。


 今まで「現場=しんしんと冷え込む」という印象でしたが、ガラスが入ったら格段にあたたかくなりました。

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 ひさびさ登場の副棟梁Zさん。おなつかしや〜
 今週は、ZさんとモヒカンのA君が現場に詰めて、水盤のタイルの仕上げや壁塗りなど、残った細かな仕事を片付けて下さる予定です。


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 さて、中庭のまわりの窓は、すべて透明ガラスにするつもりでしたが…
 だいぶ迷ってから、上部だけ青、と決めました。


 窓枠のデザインだけでも、じゅうぶん遊んでいるので、透明ガラスのほうが粋だったかもしれません。
 でも人生ここまで来たら、趣味の良さより自分の楽しさ!(笑)


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 やはり中庭に面している寝室も、同じ組み合わせです。
 カーテンは生成りのあっさりしたのにして、朝日が向こうから射すと、カーテンにガラスの青が映って…という情景を思い浮かべています。
 でもそれじゃ、きれいだけどまぶしくて、朝寝坊はできないですね…



 ところできょう、学校から帰ってきたヨシコちゃんに会ったら、とつぜん十歳ほど若返っていてびっくり!
 小学校の制服マジックです!(^。^)


 レイヤースタイルの髪をおだんごにして、深紅のセーターとねずみ色のボックスプリーツ・スカート(日本の制服みたいなつんつるてんじゃなくて、古風な膝下丈の)を着たところは、当地だったら「ちょっと大人びた小学生」でじゅうぶん通用しそうです。

 これなら小学校の教室でも、さほど浮くことはないでしょう、なんだかほっとしました。
 ヨシコちゃんは私にもだいぶ打ち解けてきて、やはり若い人が身近にいるのは良いものですね。



2013年8月20日(火) 午後4時半の室温21℃ 湿度66%(ストーブつき) 曇り
<段ボールに埋もれる日々。猫も人も…>

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とりあえず「あかずの物置部屋」から、本を十数箱、運び出してみましたが…(→)

 この段ボール箱、「英語辞書」と大書してあります。
 宿六はなぜか、辞書を買い集めるのが趣味。
 (学生時代、政治&経済危機が続いていたペルーでは、満足に辞書も手に入らなかったため、今でも見るとつい買ってしまうらしいです)
 おかげで辞書だけで何箱も埋まりそうです。すごい迷惑。



 新居のほうは、まだ完成していないところも多々ありますが、アパートの片づけは徐々に進めています。
 きちんと梱包までしてくれる引越し屋さんなんて、ここにはないですもんね。
 マリアさんも手伝いを申し出てくれましたが、まだどれくらい丁寧な仕事をする人か、確かめていないので、今回のところは遠慮しておきました。


 幸い引越しトラックは、園芸店のフランクリン君が割安で出してくれるので、3,4回に分けて荷物を運び、9月上旬には人間と猫と熱帯魚も移住完了、と運べば理想的です。
 (ああ、熱帯魚の引越し手順、どうしたらいいのでしょう… 今考えるのはやめよう…)


 私はもともと「年内に引越せれば…」くらいにのんびり構えてましたが、なんでも9月初めまでは、私にとってパチャカマックの方位がとてもいいんだとか…
 ぐうぜん引越し先の方位がいい、なんてことは滅多にないらしいので、せっかくなら担ぎます!


 また、今のアパートの賃借人候補が(探してないのに)現れたので、急にあたふたしている次第です。
 …今年はなんだか、一生分の幸運を消費してますね。というか、今までがひどすぎただけ??


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(→)ほとんど本が減ったようには見えない、「あかずの物置部屋」。
先は長そうです…腰や背中がいたいです…orz


 壁一面を占めるこの本棚は、まだペルーの材木(虫がつかないcedro材)がとても安かった頃、エステバン師匠に作ってもらいました。
 本を二重、三重に詰め込んでもびくともしないんですから(アパートの床のほうも、よく抜けなかったなと思いますが)、やっぱり師匠の仕事は確かです。
 もちろん分解して新居に持っていきます。


 この部屋は、いずれじっくり片付けて書斎にしよう…などと思っていたのですが、ついに13年間、物置部屋でありつづけたのでありました。
 おかげでこの部屋だけは、床が今なお、新築当時のつやを保っております(笑)


 新居ではどうか、そういう部屋ができませんように…

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大量の段ボール箱に興奮するハスミン猫。

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 倒しても倒しても新しいのが出てくる、無尽蔵の爪とぎと思っているようです。
 できたら引越しが終ってからにしてください…



2013年8月22日(木) 午後11時の室温21℃ 湿度67%(ストーブつき) 晴れ!のち曇り
<第一回プレ引越し>

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タネから育てた大切なアマンカイを運ぶ、フランクリン君の弟のジョン君。
(もしやフランクリン兄弟は、米国歴代大統領名シリーズ??)


 きょうは第一回プレ引越しをいたしました。
 家具を少しばかりと、テラスを埋め尽くす植木鉢の、四分の一ほどを運んでもらいました。


 残りの植木は、よく考えて、それぞれにふさわしい処分法を見つけます。
 たとえば巨大化したサンペドロ(柱サボテン)は、小さく切り分けて持っていき、パチャカマックでうんと増やそうと思っています。


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こちらは私のティランジア・コレクション。
アンデスのあちこちで拾ってきたものです。
箱はなぜかケンコーコム。


 ところでこのアパート、エレベーターがないのですよね…
 6階のテラスとの行ったり来たりは、それだけでも重労働です。


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 みなさん力持ちで、息を切らしながらも、どんどん運んでくれます。
 それにしてもジョン君が、この巨大鉢をひょいっと一人で担ぎあげたときには、驚きました!!
 さすがのワンカベリカ・パワー!


 植えてあるのは、やはりタネから育てたルクマです。
 リマではありふれた植物なので、わざわざ苦労して持っていく価値があるだろうか…と迷いました。
 でもタネからのおつきあいだと、愛着もひとしおです。はいやっぱり連れていきます。


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重いものばかりですみません…
これはクスコの、トウモロコシ酒用の甕。
なんでこんなものがアパートにあるんでしょうね(笑)


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 日本だと可憐な印象の多肉植物も、当地ではこういう具合にキリなく繁茂します…

 きょうは珍しく影がありますね。
 一か月ぶりの嬉しいお天気ですが、なんでよりによって、こういう力仕事の日に当たるのやら…


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 ジョン君の慎重な運転のおかげで、なにひとつ壊れずパチャカマックに到着!
 良かった、あぶなそうだったクスコの甕も無事でした。
 こういうものは、緑の上に置くと映えますね。


 まんなかの背の高い鉢植えは、やはりタネから育てたモージェです。
 SA先生とごいっしょしたシエネギージャで採取したタネなので、もう七年はたっているかしら…
 こんど地面におろしたら、よけいな枝を払って、もっと太く育ててやりましょう。


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 鉢や家具といっしょに、エステバン師匠作のりっぱな扉も三枚、運んでもらいました。
 これをアパートに残したところで、店子さんが味わいをわかって下さる可能性、とても低いですから。
 (かわりの扉は、SODIMACあたりでぴかぴかのを調達します)


 手前の扉は、十年以上テラスで日を浴びていたので、たいへん良い感じに古びています。
 師匠にあまり直しすぎないよう、お願いしておかなくては…
 ぜんぶの扉に、これくらい時代がついているといいんですけどねえ!


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久しぶりの晴れた空…

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 中庭では、Zさんが噴泉の仕上げをしています。

 R君の計算ちがいで、煉瓦を一段削る羽目となり、表面がぼろぼろになってしまったからです。
 幸い床材(グレス)が残っているので、それを貼ってごまかそう、ということになりました。


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 裏庭では、ミチカ桜がかわいらしく咲き続けています。

 きのうは半日、テラスの重い鉢を整理して、くたくたになりました。
 今日は今日で、六階分の階段を何度も上り下りするジョン君たちを見ていたら、それだけでもっとくたびれました。
 黙々と働いてくださるアンデスの力持ちがいなかったら、ぜったいできない引越しです。
 本当にありがたいです。


 あと少なくとも三回は、ジョン君たちのお世話になると思います。
 特に恐ろしいのが、来週に予定している第二回プレ引越し。
 本を一気にぜんぶ運ぶつもりなので、私はジョン君たちの苦労を脳内シミュレーションしただけで、もう背中が痛いです…



2013年8月25日(日) 午後5時半の室温21℃ 湿度68%(ストーブつき) 晴れ!のち曇り
<やっと仕上げと呼べる段階に…>

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パチャカマック上空のオウムの群れ。


 現場では、なんとか予定通りに引越せるよう、あわただしく仕上げを進めております。
 金曜日は、カーテン屋さんが来訪。
 土曜日には、湯沸かし器が届きました。


 湯沸かし器は、購入した翌日に取り付けです。
 ただし、当日の朝8時〜10時の間に連絡があり、そのとき何時に来るかだいたいわかる、という方式。
 それも、「12時〜3時の間に行きます」というアバウトさは昔ながらのペルーですが、携帯のおかげでほんとストレスが減りました。
 今どのへんにいるのか、わかりますもんね。


 また携帯で年中チェックされるせいか、しぜんと時間を守るペルー人も増えたような気がします。

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 お湯はたっぷり使いたいので、さいしょはガス湯沸かし器を検討しました。
 瞬間湯沸かし器ではなく、ガスで熱したお湯をタンクで保温するタイプが、かなり魅力的です。
 当面はガスボンベを取り寄せないとなりませんが(台所同様)、そのうちパチャカマックに天然ガスが引かれたら、ずいぶん節約になるはずですし。


 …でもやっぱり、このペルーでガス利用、というのがいまひとつ恐ろしく(え〜と、当地の人たちってちょっと詰めが甘いところがありますから、万一ガス関係でそれが起きると…ね…)、今回は見送りました。

 かわりに、13年ぶりに購入した電気湯沸かしですが、ずいぶん節約型に進化してました。
 ゆくゆくは、太陽発電板でのさらなる節約を考えようと思っています。


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 今週こそは、この現場をきれいに終えて、未払い分を受け取りたいG棟梁。
 みんなが手間取る様子を見かねて、土曜日にはついに、自らモップを握って参戦!


 雇われている人は、多少仕事が長引いても給金に変わりはありませんが、棟梁は見積もりの範囲内で片付けないと、損失になりますもんね。
 がんばれGさん。


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 永遠に完成しないかと思われた水盤も、ついに工事完了。
 凝り性の副棟梁Zさんが、複雑なパズルをみごとに仕上げてくれました。
 床と同じ素材にして良かったです、やはり収まりがいいです。


 まわりを飾る植木鉢は、濃緑の銀梅花(ミルト)か、あるいは白いゼラニウムで決まりですね。

 さいごに丁寧にお掃除してくれているのは、懐かしの井戸掘り名人チスピータ君。
 この日はほかに、蛇を食べたので寒くないランボイ君、モヒカンのA君も来ていました。


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 さらに家具職人チームも加わり、現場は(願わくばこれが最後であってほしい)大賑わい。
 いえほんと、そこらじゅう人だらけだと、あれこれ気を使って非常にくたびれます…
 なので、自分の家ができた(できかけている)という実感、まだぜんぜん湧いてきません。
 毎日だれかの作業場に通っている、という気分なので。


 写真は、扉の枠を取り付けるサンティコ君。
 なんだか今日はハードボイルドですね〜


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さらにハードボイルドなサンティコ君。
これで五人は始末したぜ、という構えですね。


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 「第一回プレ引越し」で持ってきた古い扉が、きれいに化粧直しされ、うまくポーチにおさまりました。
 こうしてついに、暮らし始めるのに最低限必要な、窓と扉が揃いました、ばんざい!


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 …と思ったら、どうも開閉のなめらかさが気に入らないらしい、エステバン師匠。

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 完全主義の師匠、どうしても納得いかず、「やっぱりもうちょっと削って調整しよう」ということに。
 …というか、師匠はもうさっきからず〜っと、ず〜っと調整しているんです。
 ポーチを埋めるかんな屑が、どれだけ微調整しつづけているかを、物語っております。


 左から出てきた副棟梁Zさん、「ま〜た削るのかよ…」と言いたげです。
 扉の取り付けが終らないと、Zさんの本日のお仕事、床の目地と壁のキズ点検も進まないんですよね…


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 あたらしくつぼみをつけた桜。
 かなり淡い色の花です、あーまたジュリッサさんが悔しがりますね…ふっふっふ、勝った…^_^
 これもミチカ桜の有力候補です。


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 でんでんむし発見。
 わが家も、もとの半沙漠から、徐々に半ロマスに変わってきたという証拠かな…


 ロマスのでんでんむしは、スペイン人到来以前のペルーでは、貴重な蛋白源のひとつだったそうです。
 向かいのケブラーダ・ベルデでも、食用カタツムリの研究をしている人がいるようです。


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 プレ引越しで持ってきた家具を、猫番君が碁会所〜という感じに並べてました(笑)

 ごりっぱな椅子は、もちろんエステバン師匠の作品。丈夫なことこの上なしです。
 師匠の家具はぜったい数世代はもつので、私の死後は師匠の子孫に贈る方法がないかな?と思っています。



 さてきのう土曜日は、私たちも粘りましたけど、夕方5時ごろ疲れて退散。
 みなさんは日暮れまでに、ぜんぶ仕事は終ったのでしょうか。こわいのでまだ聞いていません。


 またこの日は、なかなかヒサンな出来事もありました。
 (私たちにとってはヒサンですが笑えるお話…)
 でも日曜にあんまり詳細を思い出したくないので、あす解決法を見つけてからお話しします〜
 幸い、引越し日程には影響ありません。


 そういえばもう8月も終りですし、そろそろまた「大地への支払い」をして、工事の無事を感謝すべきですね。
 (と同時に、これ以上ヒサンなことが起きないよう、祈願するためにも…)
 今日はとりあえず、市場でコカの葉を買ってきました。


 あす月曜からは、床板の仕上げが始まります。


2013年8月27日(火) 午後6時の室温21℃ 湿度68% 今日も少し日が射してから曇り
<過去を捨てて未来を詰める(笑) >

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 黙々と箱詰めしております。
 増えつづける箱箱箱。
 上階にも同じくらいあって、中身はすべて本本本本本本。
 宿六はいま、追加の段ボール箱を買いに走りました。


 ペルーの書籍は、資料になる可能性がないとはいえないので(その考え方じたいが曲者なんですけどねえ)、やはり大部分を保管することに。
 かわりに日本語書籍のほうは、文章がすぐれた古典や思い入れのあるもの以外は、どんどん処分。


 これでちょっとは減ったかな、焼け石に水かな…

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 むかし十年ほど、フリーライターなる仕事をしたときの掲載誌も、棚の奥から出てきました。
 これもぜんぶ処分。


 引越しの荷作りとは、思い出したくもない過去との、避けられない再会の場でもありますね〜
 でもどんどん証拠を捨ててしまえば、たぶんもう二度と思い出すこともないでしょう。
 清々しい作業です。


 このアパートでの、我慢と空回りの13年間(笑)、できるかぎり捨てて行きます!

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 開かずの食器棚からは、身に覚えのない大量の皿小鉢が出土…
 先々を考えると大変ありがたいのですが、いま出て来られてもちと困る…


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 引越し後、すぐ必要になりそうなもの(コンタクト保存液とか風邪薬とか養々麺とか、見当たらないとパニックになりそうなもの)をまとめておこうと思い、空き箱に「すぐ使うもの」と書いたとたん、ハスミン猫が飛び込みました。
 まあたしかに君は、いちばんに荷ほどきすべき、大事な引越し荷物だけど…
 しかたない、この箱は猫用品入れに用途変更。


 ハスミン猫は、見渡すかぎりのわくわく段ボール箱ランドを、満喫中です。
 たぶん今週は爪切らなくて済みますね。
 リスクをとらないハシンタ猫は、遠巻きに疑わしそうに眺めています。


 現場では床板の仕上げが始まりました。
 土曜日のヒサンな出来事は、まだ解決策が見つからないので、早くお話ししたいけど書けません〜



2013年8月28日(水) 午後10時の室温21℃ 湿度65% 晴れ!のち曇り
<引越し中 あけちゃいけない 昔のアルバム>

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2003年。アパート屋上の小さな現場。



 今日も今日とてせっせと箱詰め…
 なのですが、十年前、アパート屋上に増築したときの写真が出てきて、思わず手を止めて見入ってしまいました。


 あのときは、資材の搬入からして大騒ぎでしたねえ。
 労働者たちが手に手に煉瓦を持てるだけ持って、階段を六階まで登るのですから…
 たしか必要な煉瓦を運ぶだけで、丸一日かかりました。


 改めて写真を見ると、要はパチャカマックのうちと同じ工法だったんですね。
 今回とは違って、若者たちの柄があまり良くなかったので、できるだけ関わらないように階下で息をひそめていました、だからほとんど記憶がありません。


 どういう風に柄がわるかったか、と申しますと、親切心で炭酸ジュースなどあげていたら、「毎日こんなものを飲んで具合がわるくなった、ミネラルウォーター買ってこい」とすごまれ?たり、ほんとにへんな人たちでしたね…
 例の副棟梁Zさんの、お父さんが連れてきた人たちだったのですが。


 今より百倍もおどおどしていた私も、さすがにむかっとして、女中さんを上にやり、「ここはカフェテリアじゃありません、文句があるなら帰りなさい」と言わせたのを覚えています。
 こわいので自分で言うのはやめたのですが…(今だったら、あと五行くらい足して自分で言います)


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 同じく2003年。
 アパートのテラスに扉を取り付けるエステバン師匠とタリバンさん、サンティコ君。
 みなさんちょっとわざとらしくポーズとってますね…(^。^)


 取りつけは「ほんの3,4時間」…のはずが、夜遅くまでかかり、吹き渡る夜風がとても冷たかったのを覚えています。
 しかしその丁寧な仕事のおかげで、以来一度も修理せずに使っています。


 この特製扉は、屏風のように完全に畳めるので、すべて開くとテラスとお部屋が一体化。
 あらなんてすてき…という次第ですが、とうとう一度も、そんな風には使わずじまいです〜
 (猫が出ていってしまうので)
 ここをお貸しするご家族には、ぜひ私は知らないその開放感を味わって頂きたいです…



 (左からつづく)
 そのときの棟梁Z父さんは、工事なかばで、工具類をすべて屋上に投げ出したまま、ドロン。
 その後はいくら電話しても出ず、余分に払ってあった前金の清算にも、もちろん応じませんでした。
 しかたないので、仕上げはほかの人を雇って片付けてもらいました。
 Z父さんが捨てていった迷惑な道具類は、あとからエステバン師匠が引き取ってくれました。


 しかし驚いたことには、その後何カ月もたってから、とつぜんZ父さんがうちにやってきたのです。
 いわく、「置いていった工具その他をすみやかに返却せよ、そうでないなら警察を連れてくる!」と。
 もう失笑するしかありませんでした。
 「まず、よぶんに取った工費を返してはどうですか?」と追い払いましたが、もちろんそれっきりです。


 今年の工事で、副棟梁Zさんがパチャカマックに長期滞在する羽目となったのは、もしかするとお父さんの遺したカルマのせいだったのかもしれませんね(笑)
 そういえば棟梁Gさんも、もとはZ父さんの弟子だったそうで、このアパート建築時には泊り込みで働いたというのですから、リマも狭いです。


 そんなZさんやGさんが、パチャカマックであれだけ丁寧に仕事して下さったので、憎たらしかったZ父さんの記憶まで、なんだかちょっと楽しいものに変わりました。
 過去もまた変わることがあるんですねえ。


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 2003年に完成してすぐのテラス。
 ひえ〜、うちじゃないみたい、テラスがこんなにぴかぴかしていた時もあったのね…


 この状態は、数か月ともたなかったはずです。
 今から思えば、あんなに植木鉢だらけにしたのが、まちがいだったんですよね。
 控えめにしておけば、もう少ししゃれた空間として、もっと活用できたのでしょうね…
 現状では鉢鉢鉢鉢鉢…で、座るところすらありません。


 手前の扉は、やはりエステバン師匠の作品。
 ちゃんと新居に連れていき、家事室にとりつける予定です。


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 まだ仔猫仔猫していた、2002年のハスミン猫。
 翌年増築したときは、「広くなったったったった〜!」と駆けずり回って大喜びでしたが、今度の家も気に入ってくれるかな。


 …いま急に思いだしましたが、そういえば2003年は結婚の年でした。
 宿六は、前年のある日とつぜん、理由もなしに日商岩井を解雇。
 いずれ同様に、ある日突然理由もなしに解雇されることになるとは夢にも知らず(^_^;)、アジノモトペルーに入社が決まり、でもその前に一か月ほど猶予をもらって、アパートの増築を片付けたのでしたわ。


 2003年は、kotetsuさんがアレキーパに滞在なさった年でもあり、いろいろ思いだすことが多いです。しみじみ…
 って感傷にふけっていると、荷作りが進まないのですが…ついつい。
 荷作り中の家は発掘現場のようなもので、過去がつぎつぎ掘り出されるものですから。



2013年8月29日(木) 午後7時の室温23℃(←すぐ横で宿六が荷作りしているせいか室温が上昇中) 湿度67% ちょっと日が射したけど曇り
<「開かずの間」をほぼ制圧>

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 長年、できるだけ直視しないようにしてきた「開かずの間」…
 しかし恐れていたよりは簡単に、制圧することができました。


 よーくわかったのは、私の持ち物は、主に書籍と民芸品から構成されている、ということ。
 泥棒が入ったら、すごいがっかりする家ですね。


 写真のタキーレ帯などは、帯だけでソファがいくつも張り替えできそうなほど出土。
 何か使い道も考えないと…


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 ペルーの人たちが願かけに使う、かわいいミニチュア品とも、ひさびさの再会。
 この工事現場シリーズ、いま見ると親近感ありすぎです。


 これで願かけする人の気持も、たいへんよくわかるようになりました。
 煉瓦も鉄筋もセメントもペンキもケーブル類も、ほんと物入りですもんね…
 このミニチュアを買って、家を建て終るまで資材が不足しないように祈るんですよね。


 私もこれを持っていたから、竣工まで漕ぎつけられたのかも知れません。

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うちに来たころの、つやっつやしたハシンタ猫。1歳半。



 さていちばんの頭痛のタネだった本も、ほとんど箱におさまり、民芸品も半分くらい片付き、さあ明日はいよいよ第二回プレ引越し!
 …と思ったら、運転手さんの都合がつかず、土曜に延期となりました。
 まあペルーではありがちなことで、予想の範囲内です、一日や二日くらい、変更とは言えないですもんね……はははははは…(と力なく笑う)


 急に緊張がとけて、どっと疲れが出て来ました。
 さらに、NHKでちょうどやっていた引越しサービスの話を見たら、ますますくたびれました…いいなあ日本は。


 ペルーに来たころ、ぱらぱら見ていた雑誌に、揃いの作業服で荷作りする人々の写真が載っていて、
 「あ、ペルーにも引越し屋さんってあるんだ!」
 とぬかよろこびしたら、それは本当は税務署の差し押さえの図で、心底がっかり…なんてことがありました。


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 2001年ごろ。熱帯魚が見たくて伸びるだけ伸びたハシンタ猫。
 その後猫たちは、水槽を前足でとんとん叩いて魚を驚かせ、空中に飛び出したところをキャッチ…という恐ろしい漁法を開発。
 二匹でときどきやっていましたが、幸いさいきんは飽きたようです。



 あすは熱帯魚の引越し準備を始めようと思います。
 (日本には、水槽専門の引越し業者まであるそうですね)


 いま二つある水槽をどうするか、ですが…
 どちらも老朽化しているので、大きめの水槽をひとつ購入。


 あすは現在使っている水の一部と、水草・小石持参で、新しい水槽のセットアップをしてこようと思います。
 そして4、5日かけて水を安定させたところへ、二つの水槽の魚を移せば、いちばん確実でしょうから。



2013年8月30日(金)聖ロサの日 午後7時半の室温21℃ 湿度68% 曇り
<写真に見る過去の愚行のかずかず>

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 制圧された「開かずの間」から、むかしのフィルム写真が大きなつづらに三、四杯?ほど出てきました。
 荷作りの合間にちらちら見ていますが、ペルーに来てからは(来る前もだけど)愚かなことばっかりやってきたなあ〜と驚いています。


 これは2000年に、ミラフローレスで借りていた家から、荷物を運び出しているところ。
 ペルーでの四回目の引越しです。で、今度のが五回目です…(-_-)
 荷作りだけで、いったいどれだけ時間を使ってきたことやら…


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 そして大荷物が着いたところが、今のアパート。
 これをぜんぶ、五階まで担ぎ上げてもらったのですね。


 …今回は担ぎ下ろすだけ、まだましかな?
 本は13年のあいだにもっと増えて、さっきざっと数えたら、少なくとも五十箱はありそうです。


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 ほかにも過去の愚行の記録が次々出てきて、自分で呆れてます。
 なぜアパートの部屋の中に、大きな椰子の木が…???
 少なくとも猫は喜んでいましたが…


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 一時は小鳥をこんなに飼っていたことも…

 わが家は子供がいないぶん、それなりに余裕がありそうなものですが、どうしてぜんぜん貯金ができないんだろうと不思議に思っていました。
 しかし家を片付けてみて、ぜんぜん不思議はないと納得。
 本と民芸品と動物溺愛費、それから旅費とたびたびの引越し代。それでぜんぶ消えてたのですね。


 その結果、いま手元に残ったのは経験の貯金のみ。
 新居ではそれをじっくり発酵させたく存じます。



 さて本日は、新水槽立ち上げをしてくるつもりでしたが、とうとう荷作りだけで日が暮れました。
 でも、「第二回プレ引越し」が一日遅れたおかげで、熱帯魚の引越し方法を練リ直したり、冷蔵庫をしっかり厚紙で包んだり、気がかりの台所整理に着手したり、だいぶあれこれはかどりました。


 今夜は早めに休んで、しんどそうな明日に備えます。おやすみなさい。



2013年9月3日(火) 午前零時の室温21℃ 湿度67% 曇り
<第二回プレ引越し>

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 おかげさまで31日(土)の「第二回プレ引越し」も、つつがなく終了。
 唯一被害を受けた冷蔵庫も、脇がちょっとへこんだだけです…(-_-)


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 「第一回プレ引越し」のときより若い人たちが来てくれたので、今回は仕事が早かったです。
 お昼どきにかかったので、鶏の丸焼き代を足してお礼しました。


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 ソファは、猫がぼろぼろにしてくれたソファカバーをつけたまま運搬。
 みっともないけど、良い汚れ防止になりました。


 落ち着いたら、カバーを新調しないとなりません。
 (カバーがないと、きれいな青磁色の本体を猫がめちゃくちゃにするからで、ということは青磁色のソファを楽しむ日は永遠に来ないということ……?)


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 いちばん心配していた本の山は、意外にこじんまりと書庫におさまりました。

 新居の床面積はアパートと大差ないですが、本の投げ込み部屋を独立させたのが良かったようです。
 まあ箱から出すと、わっと体積が増えるのが本なので、まだわかりませんが…


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 居間と寝室に張った床板は、とてもきれいに仕上がっていました。

 割安だったので、色の揃っていない板を選んだのですが、かえって木目の変化が楽しく正解でした!
 こんなきれいな床の家に住むのは、私は初めてです。
 そのぶん家具を入れるのがちょっと心配…


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 そこでとりあえず、家具は私の仕事部屋に入れておき、あとで少しずつ運ぶことにしました。

 なお、この部屋にいつ窓がつくかは、エステバン師匠しだいです…
 まあ私も当分は、寝込むか荷ほどきかで、勉強などする時間はないでしょうし、そもそも出来かけの家に引越すのは、ペルーではよくあることです。
 もし窓なしのまま五年くらい経過すれば、なおペルー的ですね。


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 「第二回プレ引越し」に午前いっぱいかかり、もうくたくたでしたが、午後は水槽の組み立て。
 これもけっこうオオゴトでした。
 中国語のマニュアルしかついていなくて、その解読も大変で…


 水槽はいくら探しても、中国製のしかありませんでした。
 (ほかの選択肢は、ガラスを五枚切ってその場で組み立てる、重くて古めかしいのだけ)
 中国製がいつまでもつか心配ですが、水を入れた感じはまあまあで、上部フィルターの濾過音も静かです。


 持参の水槽水と水道水を入れても、水草は浮いてこなかったので、とりあえず植え付けは成功。
 本人の希望で、宿六の仕事部屋に設置しましたが、これからは少しは世話してくれるつもりかな?


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 自分のトウモロコシ畑を耕すマリアさん。

 さいきんは小さな家の前で、よく家族三人がくつろいでいます。
 パチャカマック暮らしが気に入ってきたらしく、なによりです。
 庭先に煉瓦を積んだ簡易炉で、建材の残りを燃やし、煮炊きなんかもしています、さすがアンデスびと!


 工事に使った材木は、まだ山積みになっていますが、「ぜんぶ薪用にとっておきたい」と言われて、ちょっと困ってしまいました。
 アンデス的なその気持はわかりますが、美観という視点からは…うーんどうしよう。


 このさい、うちにある民族衣装コレクションを支給し、季節ごとにタキーレ風とかいろいろ着替えて暮らしてもらうと、さらに風情がありそうです。
 …なんて冗談を言いながらこの日は帰りました。


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 日曜日。
 良かった、水は安定したようです。
 十三年ものの、年季の入った水を持ってきた甲斐がありました。
 あと数日ほど寝かせてから、熱帯魚の引越しをします。


 旅行のときはいつも、「おさかな番」も兼ねていた猫番君、転居で熱帯魚がどうなるのかずっと心配していたようです。
 魚はいつ来るのかと、もう何度も聞かれました。


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 長いことアパートで持てあましていた壺(botija)も、やっと場所を得ました。
 むかし、ピスコ用の葡萄ジュースを発酵させるのに使っていたという壺です。
 きのうヨシコちゃんが、一所懸命なかを覗き込んでいました。
 今でも少し葡萄の発酵臭が残っているんですよね。



 私たちは連日の引越し屋さん稼業で、全身疲労を通り越し、ランナーズハイ的状態になっております。
 すごく助かっているのが、kotetsuさんに持ってきて頂いた葛根湯。
 手足や肩の痛みがとれるので、宿六ともどもこれを飲みつつ、残り二回の引越し(本引越しと、作りつけの家具を運ぶ〆引越し)を乗り切ろうと思います。


 アパートからの更新は、たぶんこれが最後になると思います。
 来週か再来週、パチャカマックでのネット環境が整いましたら(また二回の引越しを無事生き延びましたら…)ご報告を再開します。
 そのときはよろしくお願いいたします!



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