2012年5・6月の「一服いかが?」
2012年5月28日
<景気の良いお話!>
<今度こそリマ市内を脱出!…したいのですけれど前途多難むにゃむにゃ…>
2012年6月7日
<庭をめぐる夢想(妄想)>
2012年6月12日
<脱サラ一周年>
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<今度こそリマ市内を脱出!…したいのですけれど前途多難むにゃむにゃ…>
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2012年6月7日(木) 午後4時半の室温25℃(パソコンのそば) 湿度65% とことん曇り
<庭をめぐる夢想(妄想)>
この三年間、分割登記が進まないがために、手をつけられずにいる一軒家計画… それでもやっと9割がた片付いて、あと一息なのですが、今週またも書類不備がみつかり(それもお役所側のミスによる不備!)、ふたたび(どころじゃないです百回目くらい)立ち止まってしまいました。 いったいあと何回、書類を作り直し、公証人事務所へ行って拇印を押して、公的認証してもらえば終るのやら。 まっ、ペルーではどんなことも絶対に一度では片付きません。 すでに三年もがまんしたのですから、もうしばらく忍耐あるのみ、です。 少なくとも忍耐していれば、必ずさいごには解決策が見つかるので、そのへんは世界レベルで見ても、ペルーはけっこうマシなほうの国かも? と、わかっちゃあいるのですが、どうもさいきん被害妄想気味でよくないので、気分転換のため、別の楽しい妄想にひたってみようと思います。 旅先の写真をひっくりかえし、こんな木をうちに植えたいな、こんなことしたいな、と思ったものを拾い出してみました。 なおあくまで妄想ゆえ、実現可能性はほとんど考慮に入れておりません(笑) |
SACROMONTE, GRANADA まず表札。 当地では番地だけしか書きません。 こういう手描きのタイルがいいですね。地名にあったデザインを考えないとね。 |
MONTERREY, ANCASH パチャカマックの家々を見ていると、こういうアシエンダ(大農園)風の、ちょっと大げさな門が人気のようです。 私もきらいじゃないです。 うしろの木はアンデス原産のハカランダ。 |
CARMEN DE LA VICTORIA, GRANADA 門のデザインしだいですが、もし門柱が必要なら、上に植木鉢をのせたいな。 これもまたアシエンダ・スタイル。 |
MITO, VALLE DE MANTARO 敷地を囲む塀は、ほんとは泥塀にして、アンデス式にサボテンを植えこみたかったのですが… 地震が来たら倒れるぞ!とみんなに諭され(脅かされ)、ふつうのレンガにしました。がっかり… でも、その上からセメント少々を混ぜた土を塗り、泥壁風に仕上げる方法があるとか。 それだったらサボテンも根付いてくれるかもしれません。 |
MITO, VALLE DE MANTARO 特にきれいな花が咲くサボテン、サン・ペドロはいいですね! 塀の上に並んで、いっせいに咲くと、なかなか壮観。 |
CURAHUASI, APURIMAC 家の予定地は、裏に見目うるわしくない家々があります。 (かわりにこんな山が見えたらどんなにいいでしょう…) そこで塀に沿って木を植えて、目隠しにしたいのですが、なんの木にするかが問題です。 アンデスを思い出させてくれるユーカリは、成長が早く、香りもいいですが、地力を衰えさせるのが難点。 それに伸びすぎると下枝がなくなってしまいます。 |
LA ALHAMBRA, GRANADA あまり場所をとらないほっそりした木で、でも葉がよく茂り、成長も早く、風にそよいで雰囲気も明るく… ということで、今ぐっと気持ちが傾いているのはポプラ(alamos)。 |
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PALACIO DE LOS CORDOVA, GRANADA 別の噴泉案。でもこれも、人がはまるのを待ってるようなデザインではあります。 それとは別に、塀に瓦屋根をかけるのもいいなあ… |
MONTERREY, ANCASH ペルーの家なのにあまりにスペイン趣味丸出し、というのも恥ずかしいので、目指したいのはだいたいこの写真の感じです。 アンデスでよく見かける、基本はスペインの田舎家なんだけど、そこにちゃんとアンデスの素朴さが加わった小さな家(雰囲気はあるけど、人目を驚かせるような要素はまったくない家)、というのがパチャカマックには似合いそうです。 噴泉も、このタイプがいちばん現実的かな。 |
LAGUNA PACUCHA, ANDAHUAYLAS 屋根の上には、家のお守り。 すでにアンダワイラスで購入済みですが、なかなかのせる屋根ができません… |
LAGUNA PACUCHA, ANDAHUAYLAS |
IZCUCHACA, CUSCO Pupujaの牛さんも、のせてみたいです。 |
VALLEE DES ROSES, MAROC ほんとは家じたいも日干し煉瓦にしたいのですが… 大工さんその他関係者は、ぜったいやめたほうがいいと… 日干し煉瓦の家は、どっしりと厚い壁の手触りが絶妙で、また保温効果も高くて快適なのですが、地震に弱いのがどうしようもありません。 補強手段はいろいろ考案されていますが、日干し煉瓦じたいのひび割れやすさはどうしようもありませんし。 しかたないので、ふつうの焼成煉瓦とセメントで建てて(それだって強度はかなりあやしいですが)、でもせめて仕上げは漆喰塗りにしようと思います。 ペンキ塗りにするより、湿気対策にもなるそうです。 色は写真のような、テラコッタと白の組み合わせがいいかな。 |
MARRAKECH, MAROC こういう天井も憧れでしたが、家具職人のエステバンさんが工法を知ってるそうで万々歳! ただ近年、パチャカマックあたりはかなり本気で雨が降るので、部屋をえらぶ必要がありそうです。 雨漏りで目覚めるのはいやなので、寝室はやめたほうがいいですね。 |
MARRAKECH, MAROC かわりに寝室には、風と光をとりいれるための小さな中庭を、ぜひ作りたいです。 |
CIUDAD DE MEXICO 中庭と台所、浴室に使いたいのが、手描きのタイル… リマでの一軒家の建築費は、幸いなことに、まだまだびっくりするほどお手ごろです。 (柱を立てて、レンガ積んでセメントで塗りこめるだけなので、あたりまえといえばあたりまえですが) しかしこういう仕上げ部分で、あっというまに予算オーバーするのですよね… |
CIUDAD DE MEXICO 上質な手描きタイルは、リマではぜんぜん見かけません。 となるとこれはスペインかメキシコから取り寄せるしかない?(まさかコンテナで??予算的にありえない!)と取り越し苦労をしていましたが、クスコに良い職人さんを見つけたので問題解決! |
CIUDAD DE MEXICO |
CIUDAD DE MEXICO 猫と蝶のタイルに惚れこんでおります。不自然なかわいさがないところが好きです。 ぜひクスコで写しを作ってもらいましょう! …なんていう古風な贅沢が、今なお可能なのが、ペルーのいいところです。 よく探しさえすれば、ほんとに良い職人さんが見つかるのですよね。 |
SACROMONTE, GRANADA こういう感じの、気取らないお皿もいいなあ。 小さなレストランの外壁に埋め込んであったのですが、力の抜けきった筆遣いがとてもいいです。 |
EL GENERALIFE, GRANADA 中庭や塀の飾りは、やはり植木鉢。 銀梅花を丸く刈り込んであって、かわいいです。 しかし植物の生育が早いリマで、この形を維持するには、庭師さんが常駐してないと無理でしょうね… |
GRANADAのどっか。 グラナダであちこち覗き見をして、けっこうプラスティック鉢を使うお宅が多いのには失望しました。 素焼きの鉢や甕は、重いしすぐヒビは入るしで、扱いがたいへんなのはよくわかるのですが。 でも使い込んだときの味が格別ですし、またリマでなら安価なので、使わない手はありません。 わが家ではがんばって使い続けます。 |
EL GENERALIFE, GRANADA 中庭もしくはお風呂場の近くには、香りのする草花を植え込んだ一角を作りたいです。 ジャスミン、くちなし、スイカズラ、アマンカイなどなど。 |
MONTERREY, ANCASH 家のいちばん奥、裏庭を見わたすところに作りたいのが、こじんまりした柱廊。 夏なんかそこで食事したら、さぞ気分がいいでしょうね。 パチャカマックもリマと同じで、けっこういつでも風が冷たいので、意外に使えないはずだと、理性の声は申しておりますが…… でも今はいいんです、夢をみるだけみてから、突如現実的になってきちっと詰めますから(←全女性共通の特技?) |
EL GENERALIFE, GRANADA 柱廊のすぐ前に植えたいのが、マグノリア。 でもリマで入手できる小さな苗木では、立派に育つ前に私の命が尽きそうですわ。 |
EL GENERALIFE, GRANADA 香り高いマグノリアの花。まるで象牙を彫りだしたようです。 家のそばには、こういうスペイン的な植物だけを植えます。 リマの公園や通りでよく見かける木は、薄紫の花が美しいハカランダは別として、あとは一切植えたくありません。 リマにいながらにして現在のリマから脱出するための家、なので。 |
CARAZ, ANCASH テラス栽培で幾鉢だめにしたかわからないバラも、今度こそ… でもパチャカマックに似合うのは、立派な大輪のバラではなく、よくアンデスの畑のそばで咲いている、半ば野生化したような小さなバラでしょうね。 |
YUNGAY, ANCASH 春に咲くミモザ(アカシア)もぜひ。 当地では、生垣用のトゲだらけの潅木をよくみかけますが、もうちょっと軟弱繊細なのがあれば理想的。 |
LA ALHAMBRA, GRANADA 赤白だんだらになった花が咲く柘榴。 リマではまだ見たことないなあ。どっかにないかなあ。 |
LA ALHAMBRA, GRANADA できれば裏庭にも水鏡がほしい… |
CARMEN DE LA VICTORIA, GRANADA ほんとは大名屋敷にあるような広大な池がほしい!(やっぱ舟が浮かべられないと池とはいえないよね!)ですが、さすがに妄想もそこまでは走っていけません。 舟は無理でも睡蓮が浮かべられて、水音がするよう噴水口がひとつふたつあれば… こういう水槽式なら、ほろ酔いの客人落下の危険もなくて扱いやすいかな。 |
PASEO DE LOS TRISTES, GRANADA 無花果は姿が好きなので。実は鳥さんたちに食べてもらいましょう。 |
CEMTRO CULTURAL MANUEL DE FALLA, GRANADA 子供のころ住んでいた代官山の家は、同潤会アパートの一階で、小さな庭がついていました。 そこになかなか大きな枇杷の木があり、甘い実がたくさんとれるのを毎年楽しみにしていたのですが、あるときその枇杷を食べながら、おじいちゃんがこう言いました。 「うちの枇杷がおいしいのは、死んだプチを根元に埋めたからだよ」…… 以来、枇杷の味はプチの味(プチはむかし飼っていたコッカースパニエル)、という微細なトラウマとなっております(笑) おじいちゃんの思い出に、枇杷もぜひ一本植えたいです。 |
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BANHOS DEL INCA, CAJAMARCA 敷地が平坦でちょっとつまらないので、少し盛り土をして多肉植物園を…というのもやってみたいです。 この手の力仕事は、リマでは意外なほど費用がかからないので、楽しまないと損です。 したくてもできないこともまた、多い街ですから……… |
PAMPA GALERAS, AYACUCHO アンデスの雰囲気を出すには、イチュも欠かせませんね。 リマの気候には合いませんが、似た雰囲気のイネ科の園芸植物があるので、それを植えればいいかな。 |
VALLE DE MANTARO 庭のアンデス・コーナーには、リュウゼツランももちろん欠かせません。 …それにしてもこのリュウゼツラン、結び目ができるほど花茎がのたくっていますが、どうしてこうなったのでしょうね? |
BANHOS DEL INCA, CAJAMARCA 泣き虫柳もぜひ一本。 柳越しに見る満月…いいですねえ。 |
CARMEN DE LOS MARTIRES, GRANADA そしてペットは孔雀! しずしずと孔雀が尾を引いて歩く庭は、アシエンダぽくてすごくいいだろうな。 それにパチャカマックには、たまにサソリがいるとわかってしまったので、猫さまを守るためにも、サソリを平気で食べてくれる孔雀は(妄想ではなく)飼いたいです。 調べてみると意外なことに、ペルーには孔雀の一定の需要があるらしく、いくつも養孔雀所?が見つかりました。だいたい、ひなのつがいが500soles(約1万5000円)、というのが相場のようです。 養孔雀所の専門家のお話によると、リマの気候は孔雀にはちょうど良く、放し飼いにできるスペースさえあれば大丈夫で、孔雀小屋はなくてもいいくらいで、またけっこう殖えたりもするそうです。 |
EL GENERALIFE, GRANADA …とまあ妄想もいいのですけど、こうして植物の苗をあれこれ並べて、実際の作業をする日が、早く来てくれますように! |
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解剖ノ図。
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6月9日は前夜祭ということで大いにワインを飲みました。 リマで手に入る地卵は最高です。 でも地鶏のほうは、猟鳥に通じるくどさがあって(たぶん自由奔放に育ちすぎているのでしょう〜)、苦手なのですが、それを赤ワインで煮込むと実においしいことがわかりました! ハラペーニョをpimiento de Padron(スペイン版シシトウみたいなの)代わりにフライして食べるのも流行中。 ときどき極端に辛いのがあって、食卓が大いに活気づきますので。 |
NHKを見ていて、日本でもさいきん、退職強要や不当な減給の事例がずいぶん増えていると聞き、心をいためております……(経験者ゆえなおのこと) それは今まで日本人が、後進国と勝手に決めつけ見下していた国々で(たとえばペルーもそうですが)、さんざんやってきたことです。 同じ日本人として情けなかったのは言うまでもありませんが、あくまでそれは経済的「強者」の驕りであって、力関係上どうしようもない面もあったと思います。 ところが今では、国内の若い世代すら、大切に育てる余裕がなくなってきているとは。 もしかして私が遠くから想像する以上に、深刻な事態なのでしょうか。 縁がほとんど切れかかっている国のことですから、とやかく意見するつもりはありませんが、それにしても複雑な思いでいっぱいです。 さて、まさにそういった日系企業のおかげさまさまで、昨年独立を果たしたわが家は、6月10日にめでたく脱サラ一周年を迎えました。 まったく自由ほど、寒く、かつ楽しいものはありませんね。いろんな意味で。ふふふふふふふ。 宿六は多くのストレスを抱えつつも、それを良い方角にふりむけ、たゆまず前進中です。 私のほうはぜんぜんだめで、最近はここでもグチばかり、ペルー談話室の名にまったくふさわしくありませんが、これもまたサバイバル人生@ペルーの一頁、かな〜 次からは、アンダワイラスやワンカベリカなど、アンデスの大好きな場所をご紹介して、少しずつペルー談話室らしくしたいと思っております。 あーでもそれより先に、ペルーで家を建てる苦労話がしたいです…切実に。 |