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16年ぶりの「秋」を見に…

とつぜんの東京訪問 2012

(2012年12月22日更新)


tokyo2012.png リマ〜ヒューストン〜成田〜東京


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無言で抗議する猫たち。これには参った。



 とつぜん思い立って、11月末から二週間ほど東京へ行ってきました。
 三食飯炊き生活を一年半つづけ、ある日、ぶちっと切れたのです。
 (私がなにかをがまんすると、結局とても高くつく…)


 出発の晩。
 階段の上にきちっと正座して、もの言いたげなまなざしで私をじっと見つめる猫たち。
 ふだんこんなことしないのに… ものすごく変な雰囲気で、不安になりました。
 冗談ぬきで旅行やめようかと思いました。


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 去年は大西洋を渡り、今年は太平洋を渡ります。
 (昨年リストラされたにしては、なかなか健闘してる?)


 それにしてもリマからだと、どこに行くにも遠いですねえ!

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 乗り継ぎはヒューストン。
 米国のほかの空港より小ぎれいで、係官諸氏も感じよかったです(ロサンジェルスみたいじゃなく…)
 HOUSTON, WE HAVE A PROBLEM と大書されたTシャツを買い損ねたのが、ちょっと心残り。


 ヒューストンを飛び立って1時間ほどで、ロッキー山脈が見えてきました。
 私本体はメイド・イン・アメリカなのに米国をぜんぜん知らないので、ちょっとした遊覧飛行、嬉しいです。


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ソルトレイク・シティ上空。
ずっと前にリマでお目にかかった、ソルトレイク在住のNさんご夫妻お元気かな〜


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塩湖のふしぎな色…

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機内食(笑)


 ユナイテッドも、他の米国系航空会社に負けない評判の悪さ。
 どんなものかと案じていましたが、乗務員はみんなさばさばしていて、そのあっさり感、私はきらいじゃなかったです。


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 昏々と眠りつづけたおかげで、けっこうあっさり成田に到着。三年半ぶりです。
 空港は氷雨でびしょぬれです。


 滑走路の芝が黄色くて、ややっ!と思いました。
 そうか芝って、冬枯れするんでしたね!(一年中緑かと思ってた…)


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 にゃんと友人のお迎えがあり、いっしょに楽しくリムジンで東京へ。

 節電はもうしてないのかな、あいかわらずどこを見ても明るいですね。
 そしてホテルに着けば、洗面所のドアをあけるだけで蓋が開き、水が温まり始めるトイレ…


 とても便利で快適だけど、そういう生活を維持しようと思ったら、原子力は切り捨てられないんじゃないかなあ…と大きなお世話。

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 ホテルの朝食。
 見た目はきれいだけど、やっぱり野菜や卵はペルーに限ります!


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 雑用を片付けながら、選ぶひまもなく入ったうなぎ店。いまひとつでした。
 でも食事が自動的に出てくるだけで、私はじゅうぶんうれしい(涙)


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 冷たい雨がぱらつく晩、観能のため渋谷へ。
 セルリアンタワーの地下二階に、まるで核シェルターのような小さな能楽堂があって、びっくり。


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 演目は、縄綯(狂言)と葵上。
 身ごなしがさえざえと美しい、若々しい六条御息所でした。


 宿六は「葵上」の途中で舟を漕いでましたが、なんとか最後までついてきました。
 あとでcalleretiroさんがおっしゃるには、「お能に行ったのは響子さんだけで、宿六さんはてっきりAKB48でも見に行ったのかと…」。


 たしかにペルーでも、さいきん都市部ではオタクさん出てきましたね。
 でもほとんどのペルー人男性は、未熟なもの(もしくは未熟とみせかけたもの)をわざわざ愛でる、日本独特の好み、理解できないんじゃないかな〜?たぶん。


 宿六も先日テレビで、あの学芸会みたいなのを見かけ、「これ子供番組?」と…
 リマの子供向けパーティでは、おなか丸出し衣装の歌のお姉さんがよく出てくるんですけど、そういう人のほうがよほどお色気たっぷりで、大人向けみたいです…はははは。


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 17年ぶりの寒いクリスマスシーズン。いいですねえ。
 同じような寄せ植えでも、リマの陽気のなかにおいたら、ぜんぜん風情が出ないのよ〜


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 お能のあとは、遅いのに満員のJRに揺られ、それからコンビニでごそごそこんなものを買って…
 東京的文化生活ですね。


 どこかプラスティックの味はするけど、この楽さかげん、たまりません。

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 もうちょっとちゃんとしたものも、もちろん頂きます。
 池袋なので内心あなどっていたら、非常に繊細でおいしかった中華料理。
 姉と来し方行く末を語りつつ。


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 ペルーは基本なんでも激盛りですから、少量ずついろいろ出てくるのはほんと楽しいです。
 でも種類が多すぎると、それはそれでちょっと落ち着かない…と思ってしまう、すっかり田舎者になった私もまたいたりします。


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ぎんなんが嬉しい。


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ほんと海老好きですよね、日本人は…

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 以上、コース料理の一部。

 さいきんの東京の外食産業の努力、たいへんなものと想像します。
 だって三年半前よりさらに、食事が安くおいしく、量も多くなったと思いますから。


 陰ではきっと、誰かが身を削ってがんばっているのだろうなあ。
 …というのがすけて見えてしまうのが、ちょっと居心地わるいのですが。


 いっぽうのわがペルーは、ちょっとでいいので、悲壮感とか緊迫感とか取り入れてくれればねえ。
 そしたら一気に大発展する底力のある国と思います。



 中庸がないからこそ楽しい、この世界。…にしても、なさすぎ!

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 翌々日は、千駄ヶ谷にまたお能を見に行きました。
 今回はつまらんお役所に用がないので(もう宿六の在住ビザはあきらめた)、そのぶん風流に遊ぶことができます。


 演目は、狐塚(狂言)と清経。
 年配の方が演じたらしい、抑えに抑えた、声も物静かな清経でした。しんみりしました。


 国立能楽堂は、座席の背に字幕設備があり、英語でもちゃんと逐語訳が出てすばらしい!
 おかげでこんどは、宿六も居眠りしないですみました。



 公孫樹の梢の輝きにひかれて、帰路、新宿御苑に寄ってみます。

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 冷え込みがとても厳しく、私にはそれがうれしい…
 よく晴れた昼間でもゆるむことのない、身が引きしまるような冬の寒さに、長年あこがれておりました。


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 枯れ葉の良いにおいも、たまらなく懐かしく。

 しかし風流を愛するあまり、ここで宿六に無理やり深呼吸させたのは、ちょっと失敗。
 風邪をひかせてしまいました…
 私は寒いなか絶好調なのに、珍しいこともあるものです。


 いちばんさいごに「秋」を見たのは、まだペルーの在住ビザを持っていなかった1996年。かな。
 観光ビザ更新のため、いったん出国して米国に行ったときです。
 つまり私にとって、これは16年ぶりに見る秋です。


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 新宿御苑は、中学のころからペルーにくる直前まで、いろんな思い出があるところ。
 kotetsuさんもぜひそのうち、お天気がいい日にいらしてみてください。
 春先もとってもいいですよ。


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 新宿御苑のあとは、四谷のイタ車小物の専門店に行きたかったのだけど…
 あまりの寒さに逃げ帰り、稲庭うどんでほっと一息。


 限られた日程なので、まあぜんぶは無理ですね。

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 宿六が大好きな抹茶アイスクリーム。

 先日うんと冷え込んだ日に、人々がアイスコーヒーを注文するのを見て、はっとしたのですが…
 リマの冬は、街でも店でもどこいっても隙間風で寒いから、アイスクリームなど決してほしくなりません。
 でも東京は、どんなに外が寒くても、電車の中や屋根の下は暑すぎるほど。
 あの気温差にはふりまわされますが、アイスクリームにはいい環境ですね。


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ホテルの部屋からの眺め。秋ですねえ。

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 これってスカイツリー? …いちおう見ました、ということで(笑)
 東京駅には行けなかったけど。


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 秋の光に映える、薄緑のカーネーション。
 リマでは見かけない色あいですねえ。


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 この日は友人一家とドイツ料理店へ。

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 極寒!の恵比寿ガーデンプレイス。

 黄色い葉が残ったところにイルミネーションがついているのが、私にはものすごく目新しく、ひとりで騒いでいたら友人に、「へえ〜…そうなんだー…」と静かに言われてしまいました。

 秋のないペルーでは、ぜったいにありえない状況なのよ!

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でこでこした飾り付けも、寒いからよく似合いますね。
いまのリマでこれをやったら、あつくるしいでしょうねー…


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 ドイツ料理でおなかいっぱいでしたが、日が暮れるとついまた食事。
 だってどこにでも、そこそこおいしいものが溢れているんだもの。
 どうして東京のみなさんが、あんなにやせていられるのか、謎です。


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 私のスパゲッティには、ペルー産ピンクペッパー(モージェの実)か飾られていました。

 成田に着くなり一瞬でなじむ故郷の東京で、遠いアンデスを思うと、ほんとはこの17年私はずっとここにいて、ペルー生活はただの夢だったのかも…という気がしてきます。

 地球半周の遠さは、そもそも人間には把握しきれない距離で、それがこんな気持の混乱を生むのかもしれません。



tokyo2012.png池袋〜河口湖〜池袋


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 朝ごはん。
 ホテルの洋食ビュッフェがいまひとつなので、宿六がひとっ走りドトールへ。


 サンドイッチも、昔よりぜったい大きくなってますよ…
 ドトール開店当時のイメージで注文したら、多すぎました。


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 今日は河口湖へ。
 宿六は五年も東京に住んでいたのに、まともに富士山を見たことがない、というので思いついた小旅行です。


 お昼は、高速バスの中で食べる、デパ地下のお弁当。

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 父の思い出でいっぱいの中央高速を走り、河口湖へ。
 もう12月。河口湖あたりの紅葉はとっくに散ったと思っていましたが、なんと宿の紅葉はいまが盛り!


 お迎えのバスで木陰を通ると、赤や黄の葉がさらさらと舞い散り、同乗のタイ人観光客が歓声をあげます。
 それを見て、わが意を得たりと、にっこり笑う運転手さん。
 なぜか今年はここだけ、きれいにもみじが残っているそうです。


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 ぴかぴかの宿の部屋は、洋間・和室・板の間の三間つづきで、大きなテラスにはお風呂がついています。
 「たまには一泊くらいぜいたくを」的コンセプトで作られた宿のようです。


 自動化が徹底している館内のトイレには大笑い。
 工場のように、勝手にせっけんとお湯と温風が吹き出し「手を洗ってくれる」洗面台とか…
 いくらなんでも、日本人ぜったいやりすぎと思います……


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 残念ながら今日は完全な曇り。
 富士山はどこにあるかもわからないので、これはもうお風呂につかってお酒飲むしかないでしょ。
 ただちに諸手を挙げて賛同する宿六。


 河口湖駅前で買ったこのワインは、ジュースと思うとなかなかおいしかったです。
 ぜんぜん酔いがまわらなくて、お風呂で飲むには最適。


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 夕食は、えーと、「これでもかこれでもか式」とでもいいますか…
 一生懸命きちんと作ってあるけど、少々鄙びたご馳走の数々。
 でも愛情はちゃんとこもってます。あとはもすこし、地方色があるといいのですが。


 ぎんなんやむかごが、とても懐かしいです。
 特にむかごなんて、この世にそういうものがあることじたい、17年間忘れてました。


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 ひとむかし前の人がごちそうと考えたものが、ぜんぶ出てくる、という風ですね…

 タイや韓国からの旅行者がとても満足そうで、もちろんうちの外人もたいへん楽しんでおりました。
 ふだんは中国人観光客も多いそうですが、時節柄少なく、おかげで静かだったのはありがたいです。失礼ながら。


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 ワインのしぼりかすで育てられたという、幸せな牛の悲しい最期 蒸しもの。
 私はすでにギブアップ寸前。


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でもお料理はまだまだつづく…

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なぜにここでグラタンが?

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 どんどん国籍不明になってゆきます…
 さらに吉田うどんとご飯におすましも出ましたが、もはやシャッター切れないほどおなかいっぱい。


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 富士山型の抹茶のムースは、タイからの旅行者さんたちに大好評。
 宿六もあとあとまで「あれは良かった」と言っていました。気持はわかる。
 (ペルーの宿で、マチュピチュ型のコカ茶のムースが出た、みたいなものですもんね!)


 願わくば、これが河口湖で見た唯一の富士山、ということになりませんように。

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気になるお天気。
明日に期待しましょう。


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 部屋からの河口湖の眺め。
 富士山はないようになってますけど、それはそれとしてなかなかきれい。

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 翌朝は、富士山が猛烈に気になり、夜明け前から外を見ていましたが…
 ざんねん。しっかり曇っています。
 でも少し空が明るくなってきたようです。


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 標高千メートルないのに、深山幽谷の風情、というのも、私にはなんだか目新しいです。
 アンデスだと三千メートルくらいはないと、こうはいきませんね。


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 まさか12月の河口湖で紅葉に出会えるとは。
 それだけでもよかった、と思うように努めつつ、でもやっぱり宿六に富士山を見せたいです。


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 曇り空はざんねんですが、水滴をみっしりとまとったもみじ、とてもきれいです。

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朝10時すぎ。やっと富士山がどこにあるかわかった!

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 12時前になって、だいぶ晴れてきました。
 あとはあの雲さえどいてくれれば… 二人でじーーっと念を送ってみる…


 そのとき掃除の人が来て下さったのですが、宿六が必死のおももちで、「いま富士が見え始めたところなんです、もうちょっと部屋にいてもいいですか?!」と言ってウケていました。

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 12時半。ついに全身が見えました。あ〜ほっとした……

 「あそこに見えているのが富士山の頂上ですか?!」と、念のためホテルの人に確認する宿六(笑)
 私を信じなさい、いちおう日本人なんだから。


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 曇天の紅葉もきれいだったけど、日が射すとまた輝くよう。

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 部屋もお掃除中ですし、バスでのんびりと西湖のほうまで行ってみます。

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 藁ぶき屋根の民家が再現された、外国人好みの集落。
 富士山は良いぐあいに、雲の上にあたまを出しています。


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 それぞれの民家でいろいろ展示などしているようですが、もう寒くて寒くて…
 石挽きそばだけ食べて早々に引き揚げます。


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 おかげで宿にもどるころ、ちょうど夕焼けに。

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 宿六はもちろん、私も富士をこんなにしみじみ眺める機会は、今までなかったと思います。

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 頂上にはいつも、雲とも雪あらしともつかないものがまとわりついていて、とても寒そう。
 下界もじゅうぶん寒いけど。


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 今夜もがんばる夕食。
 海老が多すぎ…
 あと牡蠣のベーコン巻きというのは、ちょっといただけません…ふふふ。


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 あらまた海老が…
 日本でぜいたくというと、今でもやっぱり海老なんでしょうか??
 むしろトリ貝が久々でうれしかったです。


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 さいしょ「ずいぶん薄いな…」と文句を言った宿六。
 (ステーキというと、厚さ4,5センチと思ってるから…ペルー人って…)


 でも、ペルーのとはちょっと違う繊細な味に大喜び。
 半分さしあげますわ、どうぞどうぞ。


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…でも野菜はやっぱりアンデス産に限ります。

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 今夜のほうが、あまり突飛なものが出なくてよかったです。
 しかしステーキのあとにてんぷら……私の消化力では……(^_^;)
 このアスパラガスはペルー産かもね。


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 「ケーキが赤富士型になっていればもっと良かった」と、めずらしく細かいことをのたまう宿六。

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 このお宿の食事は、朝も夜もこまこまと種類豊富にそろえ、とてもがんばっていますが、部屋の備品のほうも負けずにこまこましています。
 日本人には珍しくもないでしょうが、このこまこま感が私にはおもしろく、パチリ。


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この晩は、雲ひとつない快晴。
二泊にしてよかった…
オリオン座ともひさしぶりの再会。


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 翌朝も上天気。
 空気がぴりっと冷たくて、なんだかお正月の風情ですねえ。


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 のびのびとした裾野の眺めがいいなあ。
 河口湖畔にさいしょに建てられた、島津家の別荘跡地だそうですが、さすがに良い場所を選んだものです。





 (日付のつづりを、D「e」ciembreと間違ってますが、見逃してね…)
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 富士山を見ながらの朝風呂。
 いつでも入れる良いお風呂ですが、お湯が温泉じゃないのが惜しい!


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朝焼けはあっというまに色あせ、昼間の色に。

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 上天気にきらめく河口湖。きょうはぽかぽか暖かいです。

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 帰りのバスからの、見おさめの富士には、笠雲がかかっていました。
 Apu Fuji(聖山富士)は、たった二泊でいろいろな表情を見せてくれました。


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河口湖のおみやげ、富士山グラス(笑)


 趣味がいいのか、すごくわるいのか…判断に迷いましたが、リマまで持ち帰って見ると、なんかとってもいいです。
 わたくし日本酒は嗜みませぬが、やはりこれは大吟醸で満たすと、日本晴れのよいお正月になりそうです。




tokyo2012.pngふたたび東京

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 河口湖から連れてきた上天気といっしょに、神宮外苑へ。
 住んでいたときはついぞ行こうとは思いませんでしたが、おのぼりさんはおのぼりさんらしく!


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 絵画館は、なぜか生前の父といっしょに行った、さいごの場所。
 遠くから見るだけで感無量ですが、その前に「銀杏祭り」なるものの屋台がたくさん出ており…


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 …ずっと食べたかった鮎の塩焼きを発見!嬉しすぎ!
 (あの甘かった父なら、私のために鮎の屋台をちょいと出現させてくれても、別におかしくないかも…なんて)


 四本買って一串おまけを頂きました。

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 東京の秋は、やはりこの色です!
 毎年、遠くからニュースで眺め、全身で浸りたくてたまらなかった色。


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 それにしても、むかしは銀杏の黄葉、11月だったような気がするのだけど…?
 暖冬のせいでしょうか。


 姉にアルパカセーターを持っていったら、こんな話になりました。

 「ここ数年、ダウンの下は薄着というのが定着して、さいきんのインナーは高機能だからセーターなんかいらない、というかむしろダサい、という雰囲気だったのだけど…
 今年の寒さで、あれは単に暖冬だったおかげと思い知ったわ!
 セーターってこんなにあったかいものだったのかと、実感してるわ」


 そう言ってさも寒そうに身を縮めるので、気の毒になってしまい、その日私が着ていたセーターも脱いで置いてきました。ちょっと身ぐるみ剥がれた感…(笑)

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お昼はとろろそば。

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 宿六はカツ丼。

 こういう日々の選択のひとつひとつが、体重に響くのですよね。
 帰国後の収支決算…宿六は2キロ増、私は1キロ減。


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 昨晩チェックインした部屋が、とてもたばこくさかったので、禁煙室にお引越し。
 すごくめんどうでしたが、今度の部屋からは富士山がよく見えます。宿六が感激。


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 富士の近さに、改めてびっくり。これが噴火したらかなわないですよね。

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 河口湖行も、さいしょは「富士山の形がかわるまえに…」などとわるい冗談を言ってましたが、撤回します!
 数十年、数百年は誤差のうち。
 どうか私の家族や友達が生きてるあいだは、何もありませんように!!


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このかわいらしい一角は、立教大学かな?

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 この晩は、宿六は打ち合わせで外出。私はひとりで、豪華鮎ご膳。
 二尾は子持ちの落ち鮎でした。ぜいたくぜいたく。これでまた数年は、鮎なしの暮らしに耐えられます。


 ファミリーマートのモンブランが意外においしいのにも驚きました…

 (あ〜それにしても、この私が「東京ハンディマップ」とかに頼るようになってしまったとは、いと情けなう…)

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 さて今度は銀座で女子??会。

 クリスマスの飾りつけのウインドウ、中が冬服っていいですね。
 夏のクリスマスには、もう飽き飽きです。


 ポインセチアのかわいい小ささも、とっても新鮮!
 ペルーではうっかり地面におろしたらさいご、見上げるほど大きくなっちゃいますから。


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 幹事のkotetsuさんが予約してくださったレストランには、pacollamaさんが前に言ってらした、南北さかさまのチリの地図がありました。
 たしかにこれは、逆立ちして眺めたくなりますね。


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 ケーキもねー、あれだわねー。
 リマではそもそも、のどを通るようなの、ないものね。


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 ただのゼリーもすごくおいしい。
 心配りが、はんぱではないのですよね。


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穏やかな上天気の朝。わずかな空き時間をみつけて、後楽園へ!

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こういう水色の繊細さ。日本ならでは…と思います。

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よく磨いた銅のように光る水。

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からくれなゐに水くくるとは…を実感するほどの紅葉。
私は初めてかも。


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このいっときだけでも、とつぜん東京に来た甲斐がありました。

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 さてこちらは、SA先生おんみずからご案内下さった、清泉女子大のおもむきある西洋館。
 (大正時代の旧島津公爵邸)。


 今回ははからずも、島津の本宅と河口湖の別荘跡、両方をたずねることができました。

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 露台から見えるりっぱな木は、樹齢200年をこえるという楓(ふう)の木。
 だいぶ散りすいた今の季節も、さすが堂々としています。


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 おのぼりさんは、極寒の六本木を訪問!
 自動車も、輝く星々を満載して走ってゆきます。


 この日はお友達とインド料理。しゃべりにしゃべって、楽しい晩でした。

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 滞在さいごの日は、所用で目白へ。
 スペインみたいな空でした。


 寒いけど明るい冬。それがいちばん、私が東京で見たかったものかも。
 (リマのとことん曇る冬にも風情はありますが、乗り切るにはコツを要しますから…)


 この日も、ぴりっとした寒さが嬉しい嬉しいと騒いでいたら、姉が言いました。
 「そりゃ身が引きしまるような寒さも、たまにだったらいいでしょうけど、こっちはそれが春まで続くんだから、たまらないわ」
 ごもっとも。


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 このお蕎麦屋さん、私が子供のころから、なーんにも変わっていません。
 メニューの写真も同じ。BGMのお琴も同じ。内装もなにひとつ変わらず。
 むかしいっしょに来ていた祖父(存命なら112歳)が、そこに座っていても、ぜんぜん驚かないような気がします。


 ほんとのふるさと(代官山)はなくなってしまいましたし、目白も戻るたびにどこかしら変わっています。
 でもここには子供時代がそのまま残っていて、なんだかいまの年齢を忘れさせてくれるんですよね…


 次回はもう少しあったかい時期に、かつおうどん食べに行こうっと。

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 夕景を眺めながらの荷作り。こうして見ると、東京もなかなかきれいですね。

 荷物は、スーツケース大四個・小二個もあるにもかかわらず、絶対的に入りきらないとわかったので、一部は成田から船便で送りだすことに。
 やはりかさばる冬服の季節は、思うほどは荷を運べません。


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富士山ともまたしばしのお別れ。

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 この晩は、おむすびでもかじりつつ荷作り続行…のつもりでしたが、池袋のぬしのお導きでこういうことに。

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 おいしそうに撮れたからぜんぶ載せちゃおう…

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 生まれて初めて味見。意外においしい…

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ペルーでも蕪つくってるけど、皮がかたくて別物です!

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 これを御覧になったみなさまは、どうぞ私にはご遠慮なく、お近くの焼き鳥屋さんに走ってください(T_T)
 家で作るしかない私は、今度チジョン川の地鶏で試してみようと思ってます…


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 でもぎんなんはないなあ。夢に出ますねこれは。

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 …この晩はにゃんと、夕食のハシゴ!
 焼き鳥のあと、スペイン料理店へ。
 今回どちらも、時間が足りなくて行けなかったのですが、おかげで一晩でクリアできました。


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小さなトウガラシなどといっしょに、まじめに漬けたオリーブ。

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 そのあと明け方まで荷作りした私を、笑顔で見送ってくれた富士山。また近いうちにね!

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 へんな写真ですみません。
 リムジンバスから、私の東京時代を象徴するかのような、懐かしくも大いに心に引っかかる地名表示が見えたので…


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 成田でさいごの食事。私は鉄火ねぎとろ丼。

 …次の東京訪問時に残された課題は、岩魚・山女などの川ざかなと、サザエの壺焼きです!

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 宿六は大好きなとんかつ。

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 さいごのさいごに、成田の売店で虎屋の羊羹四棹を購入。
 船便で自分宛に送ったのは、なかなか名案♪
 いつも船便は二か月ほどで届くので、夏が終るころにはリマで羊羹君と再会できるはず。


 五時前、夕焼けに染まる成田を飛び立ちます。

 前回ほど悲しくはありませんでしたが、真暗な太平洋上空から、銚子あたりの光がだんだん遠ざかるのを見ていると、やはりなんともいえない気持になります。
 どうしてこう、故郷とは縁が薄いのかしらねー


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水平飛行に入るやいなやの機内食…

で、なぜそこに唐突に鮭が??

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 また変な写真ですみません、かすか〜に北斗七星が青く写っています。
 太平洋上を飛行中、柄を下にして立てた柄杓星が、ずっと見えていました。



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機内食(笑)
これは身体にわるそうだ。
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きのうの夕焼けに再会、…それとも朝焼け?

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 また機内食。だんだんより変なものになっていくような気が。

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 ヒューストンで乗り換え。
 とても米国らしい、いかにも自然いっぱいだ風に作りあげた、人工的な住宅街。
 便利なんでしょうけど、こういうところには住みたくないなあ。


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 このままお迎えが来ちゃいそうな眺めです。

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 まだ明るいので、メキシコ湾でどんな景色が見えるか楽しみでしたが、雲が多くてだめでした。ざんねん。

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メキシコ湾上の夕焼け。

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 また機内食が来た! …これはほとんどワンちゃんのご飯なみ。
 (どうもペルーで積む機内食が、いつもいちばんマシなような気がします)


 冗談好きなパーサー氏が、リマ到着直前にさいごのサンドイッチを配りながら、こう言います。

 「味気ないサンドイッチ、一応どうぞ!
 こんなもん食べないで、ペルーでおいしいもの食べたほうがいいですけどね!」


 乗客のひとり 「でも私、すぐまた乗り継いでチリまで行くのよ」
 パーサー氏 「あなたチリの方? あ、違いますか……
 じゃあこのサンドイッチ、ぜひ食べといてください。チリの食べ物はそりゃあひどいですから!」


 チリの人もいたけど、みんな鷹揚にからから笑っていました。

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 米国でのトランジット込みでも20時間を切る、「たいへん短い」旅でした。

 わがペルーの玄関口、ホルヘ・チャベス空港に降り立つと、夜中なのに大混雑。
 クリスマス休暇の帰省者を迎えに、大家族がつめかけているのです。
 乗客1に対し、お迎えの家族8〜10、くらいが平均値です、たぶん。


 閑古鳥が鳴いてた成田やヒューストンとは好対照。
 不便はいろいろあっても、景気のいい国はそれだけでちょっといいですね…


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 うちの冷蔵庫には、猫用の自家製冷凍地鶏スープしかないので、いつものように空港のカフェで一息。
 激盛り式もわるくないです、やっぱり…


 ちょっと不機嫌そうだったウェイトレスさんが、私と目が合うなり、
 「あっ、スペイン語話す外人!なんか得した感じ?」
 とでも言いたげに、にこっと笑った、その自然な笑顔。
 日本のウェイトレスさんたちの、行きすぎなまでの丁重さや必死の笑顔と、これまた好対照です。


 ペルー暮らしにいろいろ不満はあっても、気取らず心の底まで見せてくれる人々のあたたかみは、ちょっとかけがえがないですね。
 それがたいへんなことも、もちろんあるんですけどね…


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エンパナーダ。
牛を頼んだのに鶏がきました、夜中だしまあいっか。



 ペルー移住後、やっと二度目の東京行。
 なんとなく、東京までのけもの道がついた、というような気がしています。
 でも私が東京で暮らすことは、たぶん二度となさそうです。


 すべて楽しい旅でしたが、人ごみには本当にくたびれました。
 人ごみがだめで、じっくり見られなかったところ(デパ地下とか)もいろいろあります。
 あれだけの人口密度あってこその、文化度・便利度の高さなのですから、しかたないのですが。


 どこに行っても情報と人があふれていて、事前にすべて良い具合にお膳立てされていて、なんでもワンタッチで便利でまちがいがなくて…
 でも、自分で発見し工夫する喜びは、なかなか得がたい国かもしれません。


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 ペルーには、ほとんど手つかずの素材がごろごろしていて、私にはやっぱりそれが必要みたいです。

 リマというそこそこの都会に住んでいても、ちょっと車を走らせればすぐ、誰もいないところに行ける暮らし。
 山の中で、高級カメラ一式を抱えたうんちくおじさんの集団に会ったりは、ぜったいにしない国……


 それでも数年に一度くらいは、「お能と紅葉を見に、ちょっと日本へ」と粋がりたいのはやまやまです。
 しかし、よきにつけあしきにつけ、万事ゆったりしたリマで、日本の秋を遥かに思いつつ、DVDでお能を観る暮らしもなかなかいいのではないかと、旅のあと思うようになりましたです。


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 ペルーに持ち帰るおみやげ探しは、けっこうたいへんです。
 そこで今回はネットであらかじめ、日めくり折り紙カレンダー(米国製だけど…)や飴細工、干菓子などを手配しておきました。


 このお寿司のミニチュア飴細工、和食好きの友人にたいへんウケました!
 もともとペルー人は飴が大好きだし、お寿司もブームになりかけてますし。


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←クリスマス版いけふくろう…?


 以上、とつぜんの日本行のご報告です。

 東京で寒いクリスマスの風情を楽しみ、河口湖でお正月を迎えた…みたいな気分なので、これからまだクリスマスだなんて信じられません、というか信じたくない!
 もう22日ですが、せめてクリスマスツリーは出さないと…


 ごちそうは日本でたくさん頂いたので、今年は軽くすませます。
 成田で出発まぎわに買ったカステラがあるので、幸いケーキも焼かなくてすみそうです。



 そして年が明けたら、パチャカマックのうちの建築開始です。
 予算が限られているので、どこまで一気にできるかわかりませんが、壁と屋根だけは作って(あ、あと床もね…)、いっときも早く引越したいです。
 馬鹿と煙は…の私ですが、平屋に住んで、人生仕切りなおしです。


 そしてあとは暮らしながら、徐々に仕上げていこうと思います。
 そういう芸当ができるのも、寒くて美しい秋冬が、リマにはないから。なんですよね…



 みなさまどうぞ、暑かったり寒かったりするそれぞれ楽しいクリスマスを!



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